英単語が覚えられなくて悩んでいる方はとても多いでしょう。どんなに繰り返し単語帳を見ても覚えられないと、英語の勉強が嫌いになってしまいますよね。

記憶に残すために重要なのは、できるだけ印象を強くすること。そのための道具をご紹介します。その名も、「落書き単語帳」。遊び感覚で英単語の勉強ができるので、是非試してみてください!

落書きすると記憶に残る

学生の頃、授業中に歴史の教科書の偉人の顔に落書きをした経験がある人は多いと思います。額に大きく「肉」と描いてみたり、ちょんまげの武将をアフロヘアーにしてみたりするのはとても楽しいですよね。先生にバレるとこっぴどく叱られますし、落書き自体が子どもの遊びといった感じで、年を重ねるにつれいつしか全くやらなくなってしまった落書き。しかし、落書きしたページって、案外他のページに比べて記憶に残っていませんでしたか?

実は脳科学的に、人間は文字だけよりも視覚的なイメージを伴っているものの方が覚えやすいのです。また、感情を伴うもののほうが覚えやすいことも知られています。つまり、視覚的なイメージと「面白い」という感情を同時にプラスできる落書きは、暗記において最強の武器なのです。しかも、「辛い」「地味な作業」というイメージのある単語の暗記を「楽しんで考える作業」にできるので、英語アレルギーの人にも始めやすいと言えるでしょう。

このように「落書き単語帳」は、英単語帳にビジュアル要素と感情を同時に追加することで、楽しみながら英語を勉強できるという、いいこと尽くめの道具なのです。

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落書きの描き込み方

英単語帳に落書きするときのポイントは、「パッと思い浮かんだものを描き殴ること」「恥を捨てること」です。語呂合わせや駄洒落が浮かんだらそれも合わせてバンバン書いていきます。慣れてきたら、覚えやすいように自分なりにカスタマイズしていってください。

例えば「hurry(急いでいる)」のページに落書きしてみましょう。

駄洒落として、「ハリーポッターが急いでいる」が思い浮かんだとします。そうしたら、絵がどんなに下手でもいいので、ほうきに乗って寝癖全開でめちゃくちゃ急いでいるハリーポッターを頑張って描きましょう。絵が苦手過ぎて、「メガネ以外何もハリー要素がない」くらいになってしまっても大丈夫です。むしろそちらのほうが、「自分って絵描くの下手だな~」とショックに思った感情がついてくるので、記憶に残りやすくなるでしょう。(実際、今の説明だけでも「hurry」=「急いでいる」と文字で説明するだけよりは、頭に入った感じがすると思います。これが「面白い絵」の力です。)

落書きするときは、きれいに描くことより、恥を捨てることを優先してくださいね。また、大事なのは、思い切りふざけることです。落書きした単語帳を後から見てみると、自分でも感心するような語呂合わせもあれば、顔から火が出るような絵もあります。勉強がてら眺めているだけで、結構楽しめますよ。

理想形は、他人には見せられないくらい独自のギャグ満載の、自分だけの落書き単語帳です。こうした思い切りの良さが強い印象となって、強固な記憶に結びつくのです。

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筆者は、この「落書き単語帳」を使い始めてから、自分の拙いギャグセンスでも案外英単語が記憶に残るようになりましたし、単語帳を開くのが苦でなくなりました。トイレに置くもよし、カバンの中に入れておいてちょっとした時間に落書きをして暇をつぶすもよし。「落書き単語帳」を有効活用して、無機質で単調だった英単語の暗記をもっと楽しいものにしてしまいましょう!

(参考)
渡辺剛彰著,東京カルチャーセンター編(1996), 『一発逆転!ワタナベ式記憶術』,フローラル出版.
椋木修三著(2004),『図解 超高速勉強法―「速さ」は「努力」にまさる!』,経済界.
スーザン・ノーレン・ホークセマ,バーバラ・フレデリックソン,ジェフ・ロフタス,クリステル・ルッツ著,内田一成訳(2015),『ヒルガードの心理学 第16版』,金剛出版.
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