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普段思い悩んでいることの多くは、冷静になったり時間が経ってから考えてみると、それほど考える必要のないことだったりします。できることならあまり気にせず、必要なことだけ気にして生きたいですね。本書では、臨床医でもあった脳科学者の先生が、これまでの多くの事例から、脳や人体の仕組みに基づいて、「悩まないためにはどう行動すべきか」を解説しています。


どうでもいいことで悩まない技術

柿木隆介著
文響社 2015年

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悩まないために大切なのは、「気の持ちよう」といった精神論ではなく、脳を活かしきることでした。

人間の脳というのは、理由や理屈がわかると、「納得できる」「安心できる」「満足できる」という非常に冷静で知的な昨日を持っているのです。

(引用元:『どうでもいいことで悩まない技術』柿木隆介 )

そででは、脳を納得させるためには具体的にどうすれば良いのか見てみましょう。

前頭葉を働かせる

本能的な感情(不安や緊張、恐怖など)は、動物も持っている脳の機能「大脳辺縁系」の働きによる基本的なもの=本能です。
しかし本能をコントロールするための「前頭葉」の部分を利用することにより、小さな怒りなどはおさえることができるようになります。その前頭葉を動かすには、「ちょっと我慢する、3回深呼吸する、お水を飲む」など数秒の時間を取り、怒りなどから「意識を遠ざける」ような思考のクセをつけるアクションが効果的です。

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苦手の文法を克服! TOEIC815点を獲得し、国際会議でスピーチ。英語力を大きく変えた3ヶ月の科学的トレーニング。
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いやな気持ちになったら、紙に書いて分析する

イヤな記憶をどうしても忘れられない時は、「何が起こったのか、自分の気持ちはどうだったか、相手はどう思ったか」などを第三者の視点で客観的に整理します。その際に、自分の手を使って文字や絵にして書いてみることで、前頭葉を含む大脳新皮質(理性的な脳)が働き、冷静になれます。

不安で仕方ないときは単純作業を始める

どうしても不安が沸き起こって押さえきれない時。そんな時におすすめの作戦は、「編みものする」「パズルを解く」「掃除をする」など、自分ができる単純作業を始めること。集中力が必要な作業を行うことで、不安から意識をそらすことができるのです。
安心できる言葉や記憶を繰り返し思い出す(アンカリング)などもいいですね。

悩まない習慣を作る

悩みが多い人は、悩むことそのものが習慣になってしまっている恐れもあります。悩むことから脱したい、周囲の批判や意見に惑わされない自分になりたいと思ったら、自分の意識の向け方を変えることを心がけてください。
小さな成功体験を積んだり仲間を作って一緒に動く、そして新しいことへチャレンジして試行錯誤するなどが意識を変えるのに効果的です。

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ケンカは「謝るが勝ち」

他人との喧嘩も私たちにストレスを与える大きな要因の一つ。喧嘩の際に最も重要なのは、先に「謝る」ことです。脳には「共感する」という機能があるため、こちらが先に折れることで相手の脳が共感し、冷静さを取り戻すことができるからです。一見謝ることで負けるように感じるかもしれませんが、脳の仕組みを意識して意識的に変えていくことこそが、脳を鍛える訓練になるのです。

何より大事なのは、脳は日々の習慣によってクセが変わって行くということです。例えば、感情を揺さぶれるような出来事に対しても、落ち着くためのちょっとしたアクションを習慣化していくことによって耐性がついていきます。つまり訓練をすることで怒らない冷静さ、悩まないタフネスが身についていくということです。

(引用元:『どうでもいいことで悩まない技術』柿木隆介 )

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いかがですか? 悩みの原因そのものを取り除くのは難しいですが、「悩まなくなるための脳の習慣」を理解して脳に働きかけることで、悩む時間を少なくすることができます。悩むほどでもないことに無駄な時間を使わないために、今年あなたがやってみるべき行動と習慣は何ですか?
まずそこを考えてみましょう!

参考
『どうでもいいことで悩まない技術』柿木隆介 文響社


東京大学文学部心理学科卒、サンダーバード大学MBA。国連やインテルなどグローバル企業で24年間勤務して、2015年6月よりフリー。自己啓発書オタクで、学生時代からの35年間で千冊以上を読破。今も分析を続ける。グローバル変化の時代には学歴よりも学習歴が大事であることを実感。つくば在住。