現代文の得点を伸ばしたいすべての人におすすめの1冊

現代文はなんとか足を引っ張らない程度にと考えているもこれから現代文をマスターして得意科目にしたいと思っている人も、まずはここから始めてほしいという最初の1冊としておすすめです。この「実況中継シリーズ」は全3巻あり、その1冊目である本書では、現代文の全体像を俯瞰し、現代文の論理的読解法について紹介した後、小説・随筆の読解法を具体的に解説しています。現代文の基本ルールや論理的解法が理解できるため、センター試験だけの方にとっても、二次試験でも現代文が必要となる方にとっても、必須と言える1冊です。

稀に「現代文はセンスだから勉強しても意味がない」と考える方がいらっしゃいますが、現代文を解くために必要となる「国語力」は、センスや感覚といった類のものではありません。論理的思考力や読解力といったものが不可欠であり、本書はそれらの能力を身につけるのに最適の参考書なのです。入試直前に慌てないよう、受験勉強に着手してすぐ、早い段階から取り組んでいきましょう。

講義型参考書で、解答までのプロセスを学んでいく

語学春秋社の「実況中継シリーズ」は、シリーズ累計1000万部を突破しているベストセラーであり、授業形式をモチーフにした講義型参考書の先駆けといえます。講義型参考書のメリットは、苦手な科目であってもとっかかりやすく、1人でも学習しやすいこと。

解き方を理解していない人がセンスや感覚に頼って問題演習を積み重ねても、解答の正誤に一喜一憂するだけとなってしまいがちです。現代文の本質は、解答が合っているかどうかではなく、解答を導き出すプロセスが合っているかどうか。現代文の論理的解法を本書で学ぶことで、どのような問題に対しても根拠のある解答ができるようになります。

問題パートが約50ページなのに対して、講義パートは約250ページ! 解説を見て納得するだけの問題演習を繰り返していては、違う問題が出たときの対処はできません。解答のプロセスを講義形式で学び、実践的な解き方を身につけることで、問題が変わっても対応できる応用力を身につけましょう。

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苦手だった英語でほぼ満点を取って国立千葉大学医学部に現役合格した話。
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現代文の論理的解法が分かる

「現代文の勉強の仕方が分からない」「現代文はセンスと感覚だけで解ける」「国語は捨て科目だ」と思っている人ほど、本書を読むことで現代文に対するイメージは変わるでしょう。

現代文には一貫した解き方があり、正しい方法でトレーニングしていけば、誰でも高得点が取れるようになるのです。本書の著者である出口汪氏も、「現代文ほど成績の上がりやすい科目はない」と主張しています。

センスや感覚に頼らない論理的解法を身に着け、高得点が取れるようになれば、特に国語が苦手な人が多い理系では差をつけやすくなり、確実にアドバンテージとなります。

すべての科目につながる力が得られる

現代文を単なる一つの教科ではなく、あらゆる教科の土台になるものと位置づけているのも本書の特徴です。入試問題は英語を除いてすべての文章が日本語ですよね。英語であっても問題の説明文や和文英訳問題は日本語で書かれています。つまり、日本語の言語処理能力と論理的な思考力が高まれば、間接的に他の科目の底上げにつながるのです。

目に見えて効果が表れてくるのは時間がかかるかもしれませんが、難易度の高い問題に取リ組むときには間違いなく差が生まれます。例えば英作文の場合、難解な日本語から英語にしようとすると、ハイレベルな英語力が必要になりますよね。同じ英語力の人であれば、平易な日本語に変換できる人ほど高得点を取りやすくなります。つまり、英作文の点数は日本語解釈力に委ねられているといっても過言ではないのです。

本書の内容を理解し正しく活用できれば、現代文の得点だけでなく、全教科の得点を底上げすることができるでしょう。

答えの導き方をマスターして、終わったらシリーズ制覇を目指そう

どの科目にも通用することですが、特に現代文は解答の正誤ではなくどのようなプロセスで答えを導いたのかが重要になります。単純な問題であっても、解いている時には根拠を考えるくせをつけましょう。そして解説と照らし合わせることで、なんとなく当たった問題を確実に正解できる問題に変えていきます。

本書が一通り終わった人は、シリーズの2冊目に取り組み、評論問題の読解法・マーク式問題の解法を学びましょう。センター試験までの人はここから問題演習を積み重ねれば大丈夫です。二次試験でも必要な人は、さらに3巻で記述問題の対策をしましょう。本シリーズだけで現代文の解き方は網羅されていますから、すべて仕上げてから、実際の問題形式に慣れるために過去問や類似問題に取り組んでいってください。

試験まで時間がないという人は、小説・随筆の各ページまで行かなくても、論理的読解法のページは重点的に押さえておきましょう。評論も含めたすべての問題に対応できる基礎の部分が凝縮されています。

現代文において、暗記系の問題というのはほとんどありません。そのため、論理的解法を早い段階で身につけて定期的に問題演習を重ねれば、半永久的に実力がつくことになります。入試直前は理科や社会など暗記が得点に直結する科目や、より深い理解が必要となるものに時間を割くようにしましょう。