20分以内で解くべき数学の問題集

本書は『イチから鍛える数学演習 10min.』の20分バージョンです。20分ほど解答のレベルの問題というのはいわゆる「標準レベル」「標準問題」というレベルに分類されており、広島大学、神戸大学、お茶の水女子大学といった難関国公立や早慶を始めとする難関私立大学の入試で鍵となるレベルの問題です。対象読者はそういったレベル以上の大学を志望する方となります。数学ⅠAⅡBⅢ全分野を収録していますので、理系受験生が基本の対象層ですが、数学ⅠAⅡBだけを使用すれば文系受験生でももちろん使用できます。

解法が見抜けても、何十分もかかってしまうというのでは、入試に役立つレベルの学力が備わっていないということです。過去問に入る前に問題集をやる意義というのは、素早く解法を見抜くように練習することだったはず。制限時間の意識を身に付けるということが頭になければ、ただ問題を解くだけで終わってしまいます。
『1対1対応の演習』や『青チャート』などで一通り単元別に解法を理解できたら、ぜひこの問題集を使って時間内にアウトプットのトレーニングを行いましょう。

最新トレンドを押さえた問題を収録! 時代に合わせた実力をつけよう

収録されている問題は、最新のものが中心となっており、きちんとトレンドを押さえられています。例えば正五角形に関する話題でいえば、対角線の長さやcos36°やsin18°を求めよという形で穴埋め問題として出されたり、sin2θ=sin3θを解けと方程式の形で出題されたり(あるいはリサージュ曲線とy=xとの共有点)、複素数平面では1の5乗根として出題されたりと、医学部を中心にホットトピックとなっています。
もちろん今と昔で数学の内容に違いがあるわけではないので、どの時代の問題をやったとしても力がつくことは間違いないのですが、それでもやはり入試にはトレンドというものがあり、ある大学で出題された内容がアレンジを経て他大学でも出題されるということは珍しくありません。それならば、最新年度の問題を中心に演習を重ねて、時代に合わせた実力をつけていくのが望ましいといえるでしょう。

tonaki-mjtp-ec
受験にこそパーソナルトレーナーを。4年間、一次試験すら通過できなかった僕が『医学部合格』を勝ち取れた理由
人気記事

解説編はシリーズ最長! 10min.同様に”POINT”,”CHECK”も健在

全181問の収録に対して、解説はなんと450ページ弱。シリーズ最長となっています。レベルが上がれば上がるほど、解説の内容でも躓くことが多くなってくるでしょう。本書はそういったことの内容に、式変形一つ一つを丁寧に行いつつ、読者がわかりにくいと思われる部分には注釈がついているので、読み手が理解できなくなるポイントが限りなく0になるよう配慮されています。
解説冒頭で着想のヒントを与える”POINT”、本問題を通じて理解できた項目となる”CHECK”も『イチから鍛える数学演習 10min.』と同様に設定されています。”POINT”を読み込むことで、これまで学習してきた解法について、誤った解釈していたり理解が不足している点を改善することができます。”CHECK”ではその問題を通じて、できるようになったこと、学習したことが書かれており、ここで自信が持てないことがあればこれまで学習してきた参考書・問題集に戻って基本事項を復習することになります。

1問20分。テスト感覚でトレーニングを。

ただ普通に解いてはこの問題集の意図を大きく外すこととなってしまいます。1問あたり20分の制限時間を設けてテスト感覚で問題を解いてください。解き切るために20分という時間を余すことなく使ってくださいね。20分が経ってまだ解答に至っていなければ、その時点での出来をメモしておいて、もう少しだけ粘ってみてください。その後「20分で解き切るにはどういった判断が必要であったか」を意識して解説を読み込みましょう。
このペースで1日3問、解説を読むことも踏まえて100分ほど時間をとることができれば、2ヶ月ほどで終了できるはずです。時間は少しかかりますが、1冊通してやりきったときには、過去問演習が驚くほど楽になっていることでしょう。