難関国公立・私立の数学ⅠAⅡBの最終総仕上げに

東大・京大を始めとする難関国公立大学や、早慶あるいは日医、慈恵などの難関私立医学部を目指している方にとって、演習教材の品質は目標達成に大きな影響を及ぼします。本書は、そういった受験生を対象に、入試頻出の典型的な重要問題を252問余すところなく盛り込んだ問題集です。特に文系の方はこれ以上の問題集に取り組む必要はないでしょう。「文系数学の良問プラチカ」などよりは少し難易度が上がり、かつ、多少問題量が多いので、全部こなしたい人は少し早めに開始して、1周終えるのに3ヶ月半程度を見ておきましょう。

東大京大レベルの厳選されたテーマ

理系・文系問わず数学ⅠAⅡBの難関大学入試において重要となるテーマを単元ごとに漏れなく選び抜いています。特に図形という単元では、三角比を使用するものや初等幾何的な図形の性質を利用するものをうまく30問程度にまとめており、いい演習になります。ベクトル、座標と合わせて取り組めば図形関連の分野で取りこぼすことはなくなるでしょう。

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精選された問題も教育的。難関私大にはうってつけ

同じテーマだとしても、よくある問題集に掲載されている問題とは一味ちがうものを採用している点が、実は他の参考書との大きな違いです。他の参考書では問題の出典が東大・京大といった最難関大学ばかりになり、1問あたりの重さが目立ちます。しかし、本書はあらゆる年代・大学から問題が厳選されており、テーマは色濃くでているものの計算が一筋縄ではいかないような教育的な問題が多く掲載されています。そのため、計算が煩雑になったり秒速で見通しを立てる必要のある難関私立(医学部含む)にも対応可能です。

単元別とはいえ、入試に即した区分・配列

多くの問題集と同じく、単元別に問題が配列されていますが、入試ではいくつかの単元が複合的に絡み合って出題されることのほうが自然です。例えば図形問題では、ベクトルでさばくこともあれば、座標平面において処理することも、初等幾何的な性質や三角比を用いることもあるでしょう。またそれらの中でも小問のうち(1)では三角比を利用し、(2)ではベクトルを利用するなんてこともあるかもしれません。そういったことに対応することができるように、入試での出題に合わせた区分および配列を行ってくれています。「問題集の問題はできるけど、過去問になると結局解けない…」こういった状況を出来る限りなくそうという配慮を感じます。

がっつり腰を据えて取り組みましょう

ⅠAⅡBだけで252題。理系の方なら数学Ⅲも取り組む必要がありますから、早い段階から手を付け出して、消化不良のないようにしましょう。そういった意味では1対1対応の演習などは5, 6月の時点で終了させ、夏前から夏終わりにかけて本書に取り組んでいけるのがベストではないでしょうか。ここまでしっかり手がつけられれば、国内の入試問題の8割は撃退できそうです。