数学ⅠAⅡBの入試基礎レベルを過不足なく収録

受験勉強を開始するや否や、いきなり意気込んで青チャート、Focus Goldあるいは1対1対応の演習を買ってきたものの、難問揃いに苦しんでいる方はいませんか? その原因はズバリ、教科書章末問題(入試基礎レベル)が固まっていないことに原因があります。教科書章末問題レベルとはいっても、甘く見てはいけません。一度取り組んだことがなければ多少迷いの生じる問題もあるでしょう。加えて、このレベルは見た瞬間に解法を見抜いて正しい解答を書くことができるというレベルの習得度合いにいることが重要です。
そのような方に向けて、上級者向けの定番「大学への数学」から数年前より、入試基礎レベルの演習書が登場しました。質・量ともに問題の選定が絶妙で、定着度によっては、こちらのあとに網羅系問題集をこなすことなく、1対1対応の演習に接続することができるでしょう。

教科書の単元別ではなく入試でよく出る「分野別」

例えば図形問題であれば、三角比を使うこともあれば相似を使うことも、メネラウスの定理を使うこともあるでしょう。しかし、教科書や市販の問題集での学習では、これらをバラバラの単元・時期で学習するため、関連性を見出しにくいという問題があります。そこで本書では、

基本事項が効率よく身につくように、教科書の配列にこだわらず、分野別に配列しました。例えば、教科書は方程式は数Ⅰと数Ⅱで出てきますが、本書では1つにまとめて扱いました。

(出典:大学への数学  入試数学基礎演習 はじめに p.1)

入試問題には単元が明記してあるわけでもなければ、一つの単元の知識内容だけ使用して解くというのでもありません。知識を複合的に使用して解答を導く必要があるので、それを前提とした学習ができることが最も効率的と言えるでしょう。

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2セット分収録で演習量も確保

15-20問程度を1セットとして、各章2セット分収録されています。1セット目で学習した内容が定着できているかどうかの確認を、2セット目を用いて簡単に把握できる構成になっています。ちなみに、通常の問題集は例題1問につき、練習問題1問がついている構成なので、1問例題を解いたあとにすぐ同じ解法を使用する問題を解くことになり、純粋な定着を図ることが難しい作りになっています。しかし、本書では1セット分取り組んだあとに2セット目を解くことになるので、記憶力でのカバーは難しく、原理・原則や考え方が理解できているかを純粋に把握することができるというわけです。

定理・公式の精選集で知識の総確認

巻末に簡易的でありますが、定理・公式の精選集が掲載されています。問題を解く前に一通り読んでもいいですし、問題を解いたあと解説を読みながら確認していくという使い方でも構いません。いずれにしても知識が入っているかどうかの確認を必ず行うことが重要です。証明が省略されているためとっつきにくいかもしれませんが、手持ちの教科書と合わせて確認していけば問題ないでしょう。最終的に何を覚えていないといけないのかということが、リストにされてたったの6ページに集約されているため、模試や試験本番に持っていって直前まで確認を繰り返すことができる点も高評価に値します。

本格的な受験勉強に入った際の最初の1冊として

受験1年前を迎える高校3年に進級したばかりの方や、教科書での学習を一通り終えて、これからいよいよ本格的に受験勉強に入るぞという方にうってつけです。しかし、時間は最大でも2ヶ月ほどで終了させられるようにしましょう。1週間につき2章分ずつ進めるというペースで進められれば、2ヶ月で終了します。