数学Ⅲ計算のバイブル、ここにあり。

「数学Ⅲ」という単元は「数学Ⅰ」「数学A」「数学Ⅱ」「数学B」の4単元を合わせたものに匹敵する量と難易度を誇る高校数学最高レベルの単元です。もちろん数学ⅠAⅡBよりも抽象度は増しますし、問題の複雑さも高度になるでしょう。
しかし、数学Ⅲで数学ⅠAⅡBよりも段違いに重要度が増す点は、実は、「計算力が要求される」ということ。特に、極限、微分、積分の3単元。京都大学でも単純な計算問題が出題されることがあるくらい、数学Ⅲにおいては「計算を実行できる」という能力が必要不可欠です。

ただ、なぜ計算だけの問題が出題されるのでしょうか? それは数学Ⅲ分野の計算手法が、数学ⅠAⅡBに比べて極めて複雑かつ種類が豊富であるからでしょう。特に積分計算など、一度やった経験がないと試験場でいきなり発想することは難しいというものも多く存在します。
本書は数学Ⅲにおける計算手法を余すことなく収録し、計算に関わる本はこれ一冊で手法の理解と練習をやりきることのできる「数学Ⅲ計算のバイブル」とも言えるものです。

58のITEMで基本からトップレベルまで数Ⅲ計算を完全網羅

数学Ⅲの単元別に計算手法を全58ITEMで完全に網羅しています。
各ITEMとも教科書にも載っているような例題とその解き方を「へたな方法」と「正しい方法」の2種類で解説してくれます。「ここがツボ」という項目では大原則的な方針を提示してくれるので、今後新しい問題に臨む際はその言葉を頼りにしましょう。
「類題」という項目に練習問題をたくさん載せてくれていますから、考えながら取り組んで、「どういう設定のときにどういう計算手法を用いればよいのか」ということを探ってください。特に、極限や積分の計算では最後にとっておきの重たい問題が含まれていますので、私立医大上位校や国公立医学部、理系最上位校を志望する方にとっても一筋縄ではいかないものが多いことでしょう。

admin-ajax
看護学部を卒業後、医学部受験に挑戦。卒業後わずか1年で合格を勝ち取った「教科書レベル」からの挑戦
人気記事

「計算力向上のメリット」「Q&A」が高クオリティ!

多くの参考書の冒頭に「はじめに」という項目がありますが、本書ではそれよりも前にまず「計算力向上のメリット」というコーナーで、タイトル通りの説明をマンガテイストで解説してくれています。著者は大手予備校で最難関クラスで講義を重ねてきたベテラン中のベテラン。本質を捉えて簡潔かつわかりやすく説明してくれています。

その後、本編に入る前に「Q&A」というコーナーで具体的な取り組み方を学生の目線に立って説明してくれているところもGOOD。気張り過ぎな学生に肩の力を抜くことを優しく教えてくれます。

積分練習カードがありがたい! 大量の積分計算の手法も一網打尽に

付録「積分カード」が大変便利! 本書に収録されている問題からピックアップした不定積分・定積分の計算問題が161枚あります。本から切り離して一つ一つのカードをリングに通せば、単語カードのような体裁で積分計算を手軽にやれる、かんたん便利グッズに早変わり。
上述しましたが、数学Ⅲの積分には複雑な計算手法が多く存在しており、事前の練習がなければ制限時間内に計算を実行することが難しいということが頻繁に起こります。
特に私大医学部では、試験時間がたいてい60-80分と短めであるにもかかわらず、大問数が4つと量が多く、さらに微積分がほぼ確実に出題されています。積分計算で手間取ってしまうことは、かなり致命的であると言わざるを得ません。空き時間にカードをどんどんめくって強靭な積分計算力を身に付けましょう。

毎日毎日着実に取り組んでいこう

著者は、毎日きっちりノルマを決めたり、完璧に習得することを重視するよりも、きちんと毎日20分計算に取り組めるということが何よりも大事といいます。特に計算という種類のスキルは継続的なトレーニングなくして習得はありえません。地味だけど、着実な学習の積み重ねを通して、正しい計算法をマスターするということ。毎日しっかり20分取り組んでいけば、2ヶ月程度で1周を終えることができるでしょう。