難関大学の整数問題もこれで太刀打ちできる

整数問題頻出の難関大学受験生におすすめです。全ての単元の入試基礎力をつけてから使用すると良いでしょう。夏休みなど、まとまった時間がとれる時に集中的に取り組むのがおすすめです。

整数問題を系統的に学習!

高木貞治やガウスによって、数学の女王と呼ばれた「整数論」。「数」を扱う数学において、整数に関する問題は、最もシンプルかつ親しみやすいはずですが、中学、高校の教科書を見てみると、旧課程では整数という項目や単元は実はひとつも出てこないのです。にもかかわらず、実際の入試問題、特に難関大学の問題を見てみると、非常に多くの大学で整数問題が出題されています。本書は、多くの受験生が系統的な学習をしたことがない整数問題に関して、大学入試の範囲に限った整数論を系統的に学ぶことができる数少ない参考書だと言えます。

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看護学部を卒業後、医学部受験に挑戦。卒業後わずか1年で合格を勝ち取った「教科書レベル」からの挑戦
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解答の鍵は思考力を鍛えることから。

難関大学の数学と聞いて、皆さんはどのような問題をイメージするでしょうか。特定の定理や法則、約束事を理解していないと解けない難解な問題でしょうか。それとも、シンプルに見えて実は奥が深い問題でしょうか。本書が扱う整数問題は、中学卒業ないし、数学Ⅰ・Aの知識があれば、かなり難しめの問題でも十分取り組むことができます。整数問題の難しさは、難解な定理や法則を理解し、使いこなすことではなく、自分で考え、工夫しなければならないことにあるのです。本書では、数多くある整数問題のうち、自力で解くことによって、自然とポイントが身に付き、数学を愉しめるような問題ばかりが収録されています。しっかりと取り組めば、入試対策だけでなく、数学そのものを好きになることでしょう。

レベルに応じた学習法を。

第1部から第4部までの系統だった4部構成となっており、整数問題に初めて取り組む人でもある程度は、自力で学習を進められるつくりとなっています。しかし、基本的には数学が得意な人、しかも整数問題頻出の大学を受験する人が取り組むことを前提に書かれているため、それ以外の人が自力で取り組むには難易度的・時間的にも厳しいでしょう。問題毎の難易度が記されているものの、この振り分けを真に受けてしまってはダメ。「やさしめ」となっている問題でも、多くの高校生は難しく感じるでしょう。また、本書の解答を再現しようと意識しすぎるのも要注意。実際の入試では、ここまでスマートに解答しなくても、論理がしっかりと繋がっていればOKです。

のめり込み過ぎにも注意

「使い方」の項目にも提案されているように、まずは、できる問題から取り組むと良いです。もちろん、最初からすらすら解ける必要はなく、分からなかったら、その都度、「まとめ」や教科書に立ち返り、自分がどこで躓いているのかを確認し、入試問題が解けるレベルまで急がず引き上げていけば良いでしょう。最初の目標は毎日1題でも取り組み、解ける問題を徐々に増やしていくことです。1日1題ずつなら4か月半、1日2~3題ずつなら2か月半以内で1周することができます。参考書内では、およそ2か月で上位校の標準問題を攻略できるとうたっていますが、それはあくまで数学が得意な人の話です。多くの人は1周で、「攻略」というレベルに達するのは難しいと考えられるため、間違えた問題を中心に、2周、3周と繰り返し取り組んでみて下さい。重要なのは、急がず休まずにやっていくこと!