bunto_book_badge今こそ実力アップ!!力試しをしてみよう

医学部および、難関大学の受験生向けです。これから得点源にしたい人、ミスを減らして少しでも点数を稼ぎたい人におすすめします。高校数学を一通り勉強した人が問題を解くための思考力を鍛えるために使うと効果抜群です。演習でバリバリ解いていくのとは別に、じっくり考えるための訓練をする問題集です。学校の演習や、やさしめの演習本が一冊終わったあたりから始めて、その後、過去問に手を付けると良いと思います。具体的な使用時期は、高校3年の春から夏にかけてになるのではないでしょうか。解けない問題は何度でも繰り返して解くことをおすすめします。

bunto_book_badge差のつきやすい問題が揃っている

1章から7章まであり、「数と式」「ベクトル」「微積」等、それぞれテーマ毎に構成されています。更にその中に11個のテーマと例題があります。例題がこの参考書の売りといってもいいです。例題には大学入試問題(医学部)が用いられており、問題分の中で、解答していくポイントとなる部分に波線が引かれていて、「ここから何を考えれば良いか」といったことを理解するよう促すシステムになっています。システムは、「仮定」(問題文から読み取れる条件)→「目標」(解答で示すべきこと)→「方法」(そのための定理など)から成っています。(チャート式をストラテジックにしたようなイメージ)
演習問題は、それぞれの章に対して11問あり、これが良問セレクト77の所以のようです。問題数は少ないものの、それぞれ思考力を問う問題が揃っています。大学入試で差がつきやすい標準ちょっと上のような難易度の問題が多いように見受けられます。したがって、これらの問題がきちっと解答できれば得点の差が生まれるチャンスをものにすることができます。

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苦手だった英語でほぼ満点を取って国立千葉大学医学部に現役合格した話。
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bunto_book_badge例題の充実度がすごい

一つの例題に対して、解説と研究(解説に加えて発展的な学習の項目。難関大医学部での出題内容や、有名な定理なども載っている)が4ページほどあり、充実しています。一方、演習問題の解答は、スペースの関係からか、かなり細かくごちゃっと書かれているので読みづらいです。
問題数を絞っているため、さまざまなパターンの解法を暗記するような勉強法には不向きです。また、単元ごとに問題が構成されているため、分野複合的な問題はありません。このあたりは、過去問を解きながら思考力を鍛えるべきだと思います。

bunto_book_badgeやる気のある学生求む

タイトルに「医学部向け」と書かれていることから推察できる通り、受験生にたいしてやる気をださせるような要素はほとんどありません。ガイドや解説が充実しているため、解説を熟読し、向上意欲の高いやる気のある学生におすすめします。筆者が塾講師をしていたらしく、解答の書き方が河合塾の参考書に似ている(プラチカシリーズ、ハイレベル理系数学etc.)ため、はじめのうちは解答を読むのが難しく感じられるかもしれません(解答解説が非常にスマートでシンプルなため)。途中式をきちっと書いてはいるものの、必要最小限の言葉できれいに書かれているので、式だけを追っていては力がつかないので注意してください。

bunto_book_badgeどこから始めてもOKだが、1問1問味わって解くこと!

章ごとに分野が独立しているので、どの章から始めてもOKです。スピーディーに解くことよりも、1問1問よく考え、味わって解くことが重要です。そのため、受験直前期に焦ってやるより、まだ時間がある夏休み付近にやるのが良いのではないでしょうか。授業で勉強したことの理解が定着しているかチェックすることにも役立ちます。


京都大学大学院農学研究科応用生命科学専攻。滋賀県立膳所高等学校卒業。京大オーケストラに所属。大学院では、物理化学・電気化学を中心に生体内での電子・イオン移動に注目した研究をしており、神経伝導モデルの構築を目指して研究を行っている。