bunto_book_badge蓄えた力を試す問題集

難関大学を志望している高校3年生で、教科書レベルの内容を完全に理解した後、実戦的な入試対策を始めたい人が1学期の終わり~夏休みくらいを目処に取り組むと良いです。
数学が苦手な人は基本事項を理解した後、秋くらいから取り組み始めても十分に効果があります。

bunto_book_badge標準問題を確実に解くことこそ入試必勝法

入試において合否を決めるのは、難問・奇問ではなく、その大学で標準とされる問題を確実に得点することです。この参考書では、そのような入試の核となる標準的な問題92題を厳選して収録していて、難関大学を目指す受験生が、実戦的な勉強を始めるにはもってこいの内容となっています。この一冊を丁寧に仕上げれば、難関大学のボーダーラインまであと少しといった実力を養成することが可能だと考えられます。

bunto_book_badge簡潔な「まとめ」も掲載

各単元の最初にある「まとめ」が、非常に簡潔にまとめられています。他の参考書と比べると、一見内容が薄いように感じられますが、この参考書の対象である「教科書の内容を完全に理解した人」に向けた確認事項として見れば、十分な内容となっています。標準問題を解く上で、重要になる部分だけがまとめられているため、入試直前の最終確認としても使用することができます。特にⅠ・Aでは、難関大学でしばしば出題される「整数問題」についてもまとめられていて、難関大学受験生にとって重宝することでしょう。

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bunto_book_badge地味そうで、実はすごい

解答・解説が非常に丁寧で、問題編より20ページ以上多くの分量を割いています。各問題の解答のポイントが簡潔にフレーズでまとめられているのも良いですが、その解答で使った公式・定理を「まとめ」と対応させる形で、解答横に掲載されていることが印象的です。また、別冊解答なので、その時に合わせて問題編と解答編のどちらかのみを持ち歩くことも可能です。全体的に地味な印象がある参考書ですが、冒頭にある「本書の特長と使い方」という項目の丁寧さを見るだけでも、受験生への配慮が伺えます。

bunto_book_badgeおすすめ使用方法

「使い方」の項目に提案されているように、まずはできる問題から取り組むと良いでしょう。もちろん、最初からすらすら解ける必要はなく、分からなかったらその都度「まとめ」や教科書に立ち返り、自分がどこでつまずいているのかを確認し、入試問題が解けるレベルまで急がずステップアップしていけば良いと思います。最初の目標は毎日1題でも取り組み、解ける問題を徐々に増やしていくことです。1日1題ずつなら3か月、1日2題ずつなら1か月半で1周することができます。参考書内では、1か月半で上位校の標準問題を攻略できるとうたっていますが、それはあくまで数学が得意な人の話。多くの人にとって、1周で「攻略」というレベルに達するのは難しいと考えられるため、間違えた問題を中心に、2周、3周と繰り返し取り組んでみて下さい。急がず休まずにやっていくこと!これが重要です。


京都大学工学研究科原子核工学専攻。茨城県立水戸第一高校卒業。学部時代は、量子情報技術に関する研究を行い、現在はX線コンピュータ断層撮影装置への応用を目指した放射線検出器の開発を行っている。