蓄えた力を試す問題集

難関大学を志望している高3生の中で、教科書レベルの内容を完全に理解していて、実戦的な入試対策を始めたい人が、1学期後半~10月前後を目処に取り組むと良いです。数学が苦手な人は、基本事項を理解した後、過去問に取り組む前に始めても十分に効果があります。

標準問題を確実に解くことこそ入試必勝法

入試において合否を決めるのは、難問・奇問ではなく、その大学で標準とされる問題を確実に得点することです。この参考書では、そのような入試の核となる標準的な問題148題を厳選して収録していて、難関大学を目指す受験生が、実戦的な勉強を始めるにはもってこいの内容となっています。この1冊を丁寧に仕上げれば、難関大学のボーダーラインまで、あと少しといった実力を養成することが可能だと考えられます。

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苦手だった英語でほぼ満点を取って国立千葉大学医学部に現役合格した話。
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簡潔かつ充実した「まとめ」

各単元の最初にある「まとめ」が、非常に簡潔にまとめられています。他の参考書と比べると、一見内容が薄いように感じられますが、この参考書の対象である「教科書の内容を完全に理解した人」に向けた確認事項として見れば、必要十分な内容となっています。標準問題を解く上で、重要になる部分だけがまとめられているため、入試直前の最終確認としても使用することができます。特にⅢ・Cでは、確率分布についても他の単元と同じくらいのまとめ・問題があり、丁寧さを感じますが、実際にこの単元に取り組むのは、志望校の過去問で、この単元が出題されているかどうかをしっかり確認してからにした方が良いと考えられます。

地味そうで、実はすごい

解答・解説が非常に丁寧で、問題編よりも50ページ以上の分量を割いています。各問題の解答のポイントを簡潔にフレーズでまとめているのも良いですが、その解答で使った公式・定理を「まとめ」と対応させる形で、解答の横に掲載していることが印象的です。また、別冊解答なので、その時に合わせ、問題編と解答編のどちらかのみを持ち歩くことも可能です。全体的に地味な印象がある参考書ですが、冒頭にある「本書の特長と使い方」という項目の丁寧さを見るだけでも、非常に受験生への配慮がなされた参考書であることが伺えます。

おすすめ使用方法

「使い方」の項目にも提案されているように、まずは、できる問題から取り組むと良いです。もちろん、最初からすらすら解ける必要はなく、分からなかったら、その都度、「まとめ」や教科書に立ち返り、自分がどこで躓いているのかを確認し、入試問題が解けるレベルまで急がず引き上げていけば良いでしょう。最初の目標は毎日1題でも取り組み、解ける問題を徐々に増やしていくことです。1日1題ずつなら4か月半、1日2~3題ずつなら2か月半以内で1周することができます。参考書内では、およそ2か月で上位校の標準問題を攻略できるとうたっていますが、それはあくまで数学が得意な人の話です。多くの人は1周で、「攻略」というレベルに達するのは難しいと考えられるため、間違えた問題を中心に、2周、3周と繰り返し取り組んでみて下さい。重要なのは、急がず休まずにやっていくこと!