教科書では物足りない人におすすめ

生物をしっかり学びたいという意欲のある人向け。日常学習から入試対策までという触れ込みですが、教科書のように柔らかいとは言えない文章で発展的内容も多く盛り込んでおり、生物に苦手意識のある人には最初に手に付けるには少々手強いレベルでしょう。発展的内容や生物のおもしろさがたくさん盛り込まれているので、「学校の授業だけじゃ物足りない」「「生物で高得点を狙いたい」そんな人にぜひ取り組んでほしい一冊です。

オールフルカラーで写真も豊富

分量は多いですが多色刷りで構成や文章は教科書に近い参考書です。教科書と資料集の特徴を併せ持っており、資料集並みの鮮明度を持った写真は見るだけで楽しい気分にさせてくれます。Photo Columnなるページも存在し、多色刷りにしかできない生命現象の美しさを紹介しています。そして他の参考書と比べて写真が豊富に掲載されています。

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苦手だった英語でほぼ満点を取って国立千葉大学医学部に現役合格した話。
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発展的内容やColumnも盛りだくさん

大学で生物を勉強しているライターが読んでもおもしろい内容が充実しています。発展的内容は受験に必要ないと思われがちですが、その内容が知らなくても解ける形で出題されたり、教科書の内容の理解を助けることも。「発展」では最新の研究やトピックなど、やや難しいけれども興味深い内容を取り上げ、生物への関心を高めたり、関連分野の理解を深めてくれます。ただ暗記で詰め込むより理屈が分かっている方が覚えやすいもの。一見必要以上の学習に思えても、発展的内容を知ることは得点を伸ばす近道になります。「Laboratory」では入試頻出の実験を、「問題学習」ではこれまた頻出の計算問題をカバーしています。

CHARTと重要で重要事項も整理

「CHART」では解法のポイントが語呂になっており、覚えやすくなる工夫が施されています。教科書ではこのような暗記法は載っていませんから、覚えることの多い生物の強い味方となるでしょう。また、文章だけが長々と続くとどこを覚えればいいのかわからなくなるもの。本書では知識を文章の中で伝える教科書のような側面を持ちつつも、しっかりと覚えるべき場所は「重要」で抜粋されていますので、重要箇所を理解しながら読み進めることができます。入試での頻出度が★の数で明記されているのでどこを優先的に学習するべきかわかりやすいのもポイントが高いです。

興味がある範囲を読み進めよう

授業と並行して学習していくと、少しずつ読み進めることができるのでおすすめです。教科書だけではイメージしにくかった部分やより発展的な内容を習得できます。かなり分厚いのでいっぺんに読破することは困難ですが、生物が好きな人にとっては読み物として読んでも大変おもしろい内容が充実しています。最近生物に触れていないなと思ったら好きなページを読んでみるのもいいでしょう。また、辞書代わりとして使うのも効果的です。問題演習で苦手なところを見つけたら本書でおさらいするようにすると、索引機能が充実しているので簡単に見直すことができます。大学入試の生物の範囲はすべて網羅されていますからこれ一冊持っておけば知識の面では困ることはありません。