bunto_book_badge難関大志望、物理の体系的な知識を身に付けたい人に

入門とは名ばかりで、難関大を目指す受験生向けです。物理を体系的にきちっと理解したい人におすすめ。高校の教科書が曖昧にしているところを敢えてしっかりと記述してあります。微分方程式、ベクトル等数学的思考が得意な人にはおすすめです。しかし、なんとか教科書の内容についていけているというレベルの人は、頭が痛くなる可能性があるので、より直観性を重視した参考書を他に探しましょう。使用時期としては、高校物理を一通り終えたのち、夏休み等、時間が十分あるときに本書と格闘するのが良いでしょう。決して入試直前に使用しないこと。

bunto_book_badgeどんな問題もばっちこい!

数学的記述が多くなされているため、非常に体系立っており、大学の物理学基礎論的な内容を思わせます。ここまで勉強すると、確かに物理学が良く分かってくるのですが、中途半端な理解で本書に臨むとかえって混乱する可能性があるので気を付けましょう。高校物理で扱う内容はすべてカバーされており、力学から波動・電磁気まで学ぶことができます。単元は7章から構成され、それぞれの章は読み進めて行くと、すべての内容が体系立って理解できるように書かれています。各章ではいわゆる物理の公式の導出が丁寧に説明されています。これ一冊を完全に理解できれば、受験物理で怖い問題はないでしょう。

admin-ajax
看護学部を卒業後、医学部受験に挑戦。卒業後わずか1年で合格を勝ち取った「教科書レベル」からの挑戦
人気記事

bunto_book_badge浅い物理の知識ではもう満足できない

演習問題はなく、例題が少しあるだけなので、問題演習をガンガン進めていきたいタイプの人には向いていません。この参考書に対応した問題演習書『新・物理入門 問題演習』が別に存在しますが、やや値が張ります。また、カラーでなく、ポップなイラストによる解説があるわけでもないため、物理が好き、なおかつやる気のある高校生以外にはちょっと厳しいかもしれません。その分、高校物理の教科書には出てこない定理なども解説されているので、物理をとことん理解したい受験生には読みごたえのある内容です。難関大の二次試験ではこのような定理が問題の背景となっていることもあるため、ここで学んでおくと対応しやすいでしょう。

bunto_book_badge差を付けるなら光子や原子

高校物理で見落とされがちな、光子仮説や原子の理論についても十分なページが割かれています。入試問題として扱われることはそれほど多くはありませんが、これらの内容は大学で学ぶ電磁気学において必須の内容となってくるので、触れておいて損はありません。また、大学入試問題では、高校での学習範囲を超えた内容が誘導付きで出題されることが少なくありません。見たことがある、という感覚だけでも自信になります。この分野で他の受験生と差をつけられるでしょう。

bunto_book_badgeこの参考書に取り組む前に…

数学の微積分学、ベクトルが十分に使いこなせること、高校物理の内容が一通り理解できていること。この二つがクリアできてから取り組みましょう。その上で、教科書、他の参考書を読んでもなんとなくしか理解できず、もやもやしているところを徹底的に読み込むことをおすすめします。真剣に取り組めば必ず深い理解が得られます。しかし高度な内容なので、式の成り立ちなどについては、どうしても無理だと思ったら潔く諦めることも大切。正しく式を立てることに専念しましょう。模試が本格化する夏休み前頃から手をつけ始めるとよいでしょう。章別に構成されているため、力学や波動など、力を入れたいところに特化して勉強するといった使い方もおすすめです。