論述が重要な国公立2次試験向け

2次試験で重い論述問題を課してくるような難関大、特に国公立大の2次試験を受験する人にオススメの本書。すべての知識を身につけてから取りかかろうとすると、結局手をつけられないということになりかねないので、早めに取りかかりましょう。

タテ・ヨコの繋がりを押さえてテーマをつかむ。

1つ1つの知識は覚えたはずなのに、いざ論述で説明しろと言われるとちぐはぐな繋がりになってしまう…。世界史でそんな悩みを抱えている人にぴったりな論述対策問題集です。
例えば、「西アジアを中心に、10世紀から17世紀にかけてのイスラーム世界における政治体制の変化を簡潔に述べ、これと対比しつつ同時代の西ヨーロッパ世界、南アジア世界における政治体制の変化を略述せよ。」こんな問題に出くわしたときに、すっと各地域の歴史の流れが出てくるでしょうか? 大論述では、時系列順のタテの流れだけでなく、同時代の他地域はどうなっているかというヨコの繋がりが問われるのです。

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看護学部を卒業後、医学部受験に挑戦。卒業後わずか1年で合格を勝ち取った「教科書レベル」からの挑戦
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歴史の流れをつかむ!

「キリスト教が国教になるまでの経緯」「チンギス=ハン没後の帝国の発展・分裂の経緯と、この時代のユーラシアの東西間での人の交流」など、ひとつのテーマを軸に歴史の流れを追っていく問題が中心になっており、散漫に覚えていた歴史の流れがバッチリつかめます。解答もしっかり書かれているので、逆に解答を見て簡単な歴史の流れを把握するのにも使えますね。

ただし、「歴史の流れをつかむ」ことに力点が置かれており、既に大まかな歴史の経緯が把握できている人には少し物足りないかもしれません。この点は歴史が苦手~普通ぐらいの人にオススメでしょうか。

知識整理にピッタリ

「45か条の論題」というタイトルにもあるように、論述のテーマが45個に絞られており、論述問題で扱われるテーマがほどよく厳選されています。ただ、解答を作るまでの思考のステップを示す解説がやや不親切なので、論述のテクニックを学ぶのには不向きかもしれません。論述問題でどのようなトピックが出題されるのか・何がキーワードとなるのか、を把握したり、また、覚えた個別の知識を整理するのに使うのをオススメします。

扱われる論述テーマを「知る」ことから始めよう!

論述問題では、どの地域・年代をどんな切り口で聞かれるのかといった論述テーマをまず知る必要があります。「全然わからない!」と思ってしまう問題でも、切り口が違うだけで自分の持っている知識で解けることもあります。テーマが1冊にまとめられているこの本、世界史論述にまったく手が出せないと思っているあなたにオススメしたい問題集です。