adobestock_41622715

プロセスライティングとは

プロセスライティングとは、生徒が書いた英語の文章を指導者が添削し、その添削を確認した生徒が指摘をもとに修正を加え、さらにその修正稿について指導者が添削を加えるというライティングトレーニングの方法です。

従来は、生徒が自身でさまざまなことを調べながら文章を書き、指導者はそれをいちどだけ確認、採点するというライティング指導の方法が主流でした。

しかし現在では、何度もやりとりをしつつ、その過程(プロセス)を重視する方法の効果が注目されています。

admin-ajax
看護学部を卒業後、医学部受験に挑戦。卒業後わずか1年で合格を勝ち取った「教科書レベル」からの挑戦
人気記事

プロセスライティングの方法

実際のプロセスライティングは、生徒と指導者のやりとりによって行われます。

生徒のライティング → 先生の添削 → 生徒のライティング修正 → 先生の再添削… → 完成 という風に、何度もやりとりをしながら、その課程で学んでいくというわけです。

添削にあたっては、「赤でラインを引いたところは文法のあやまりだから、確認して修正しなさい」とか「緑で○がしてある箇所は単語のミスだから修正しなさい」とか、「青の印は論理的にエラーのあるところだから、文脈にそって書きなおしなさい」という風に、記号を用いた指示が与えられます。

その際には、「どう直せば良いか」という明示的な指示は与えられません。

添削されたペーパーを受け取った生徒は、それぞれの指摘事項に対して、再度検討したり、教科書や参考書にあたったりすることによって、正答を作ります。

このようなリライトを繰り返すことで、より良いものにしていきます。最終的な英作文が正しいものになることがもちろん目的のひとつですが、同時に修正にあたって再度文法や単語、あるいは論理の組み立て方について検討できるということもメリットのひとつです。

adobestock_59914048

プロセスライティングの効果

このようなトレーニングを日頃積んでいると、英語を耳や目で追っているときに、「こう言うんだ!」と思う表現や論理展開に出くわします。意識していないとそのような表現はキャッチできませんので、意識を高めるだけでも、自分にとって必要な表現・論理展開を集め、使えるようになるチャンスが広がります。

ライティングのスキルは英語の4技能のうちでもとりわけ習得が難しいことだとされています。そもそも言いたいこと、書きたいことは人それぞれで、「模範解答」というものが存在しない以上、文法の正しい知識やその運用スキル、語彙力や言い回しについての知識、論理的な思考力、それらに加えて指導者による適切な関わりが重要です。

監修:田浦 秀幸
シドニー・マッコリー大学で博士号(言語学)取得。大阪府立高校及び千里国際学園で英語教諭を務めた後、福井医科大学や大阪府立大学を経て、立命館大学大学院・言語教育情報研究科・教授。伝統的な言語手法に加えて脳イメージング手法も併用することで、バイリンガルや日本人英語学習者対象に母語や第2言語習得・喪失に関する基礎研究に従事。その研究成果を英語教育現場に還元する応用研究も行っている。


英語4技能特設ページに戻る >>