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大学受験の英語4技能化に関する情報が飛び交っている昨今。今までリーディングや文法問題が中心だった英語試験ですが、リスニングの比重が増え、新たにスピーキングやライティングの力が必要になります。

「難しそう……。」そう思う人もいるでしょう。「ただでさえ英語が苦手なのに、これ以上英語の試験が難しくなったら、志望大学に合格できない!」と不安に思うかもしれません。

もちろん、英語が得意な人にとって、英語4技能試験は力の見せ所。しかし実は、英語が苦手な人にこそ、4技能試験を利用するメリットが多くあるのです。今回は、英語が苦手でも戦略的に難関志望大学に合格できる14の理由をご紹介します。

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苦手だった英語でほぼ満点を取って国立千葉大学医学部に現役合格した話。
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1. 英語で点差がつかなくなる

多くの難関大学に、出願資格として英語4技能試験のスコアを必要とする入試制度があります。例えば、早稲田大学文化構想学部。

英検やTEAP、TOEFL iBTなどの特定のスコアが出願資格となり、規定スコアを超えていれば何点であろうと皆一斉に英語試験が免除されます。あとは残りの2科目の点数で勝負

一般的な入試形式では、英語試験の1点単位の得点で、英語が得意な人と苦手な人の差が如実に表れるもの。一方、英語4技能試験を活用する入試では、基準点を少しでも越えてしまえば、後は皆同じ英語力として扱われます

例えばTOEFLなら、頑張って60点さえ取得してしまえば、100点以上の帰国子女並みの英語力を持った人と同じボーダーに立つことができるのです。苦手な科目で点差がつかなくなるのは嬉しいですね。

2. 英語以外の得意科目で勝負できる

英語4技能試験の一定のスコアを獲得できれば、あとはこちらのもの。スコアを出願時に提出しておけば、試験当日に受験する他の科目の得点で合否が決まります。

国語や地歴公民、数学や物理生物など、英語以外の得意な科目で勝負できます。得意な科目で実力を存分に発揮して、他の受験生に差をつけましょう!

3. 難易度が低い

多くの難関私立大学では、英語4技能試験を利用した入試制度で出願時に求められる英語レベルは、一般入試より低いもの。

例えば、上記の例で上がった早稲田大学文化構想学部の出願資格の1つは、TOEFL iBT60点。この点数は、早稲田大学の一般入試の英語試験で合格に必要な点数を取るよりも簡単です。

英語4技能試験は一見難しそうに見えるかもしれません。しかし、早慶上智やGMARCHの英語試験の難易度はとても高いため、実は英語4技能試験の方が難易度が低いのです。

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4. 最高点を組み合わせて普通ではありえない超高得点が取れる

上智大学等の難関大学をはじめとして、複数のTEAP受験結果の技能別のスコアを組み合わせることが許されている大学もあります。

ListeningやReadingがうまくいって高い点数が取れたけれど、Speakingだけ緊張してどもってしまい低い得点になり、総合点は結局あまり上がらなかった……。そんな経験、ありませんか?

異なる受験日のスコアの中から、一番よかったListening、Reading、Writing、Speakingのスコアを組み合わせることができたら総合スコアはかなり上がるんだけどな……と思っているあなた、実はそれができてしまうんです!

一度の試験で4技能全部うまくいくとは限らないもの。各技能のベストなスコアを足せば、一度きりの受験では絶対に取ることのできない高得点が獲得できること間違いなしです。

5. 倍率が低い

英語は文系・理系に問わず、数ある受験科目の中でも特に重要な科目。その英語を苦手とするならなおさら、少しでも倍率が低い入試制度を見つけて、自分に有利となる制度を活用することが不可欠です

英語4技能試験を利用した入試制度は新しく、既存の入試制度と比べるとまだ認知度が低いのが現状。医学部、国立大学、早慶上智、MARCH、関関同立などの難関大学では、ここ数年に導入されたばかりの英語4技能試験の入試制度がたくさんあります。

既存の一般入試試験はその大学を志望するほぼ全ての受験生が受けますね。一方、英語4技能試験必須の試験制度なら、全ての受験生が出願するわけではないので、倍率が下がります

ただ、毎年だんだん倍率が上がってきている傾向にあるのも事実。英語4技能試験を利用するなら今のうちですよ。

6. 試験当日一発勝負ではなく2年間のベストスコアで勝負できる

苦手な科目の試験を受けるときは特に緊張してしまうもの。英語が苦手な人は、受験当日も英語試験の前になると余計に心配になってしまうのではないでしょうか。試験一発の成績で合否が決まるのは不安ですよね

一方、英語4技能試験を事前に受験しておけば、出願前2年の間、いつでも受験が可能です。高校2年生の春に受験を始めれば、英検とGTECなら5回、TEAPなら6回、TOEICなら19回、TOEFLなら約80回、IELTSなら約60回も、一般入試の出願までに多くの受験の機会が用意されています。

慣れない受験地で緊張している中、他の教科の試験で疲れた後に苦手な英語試験を受けるより、2年の間何度も挑戦して得たベストスコアで勝負する方が安心なはず。一発勝負のプレッシャーもなく、落ち着いて受験できます。

また、受験シーズン前の時間があるうちに、集中して3ヶ月間ほど英語4技能試験の対策をした上で受験すれば、さらに良い結果が得られることでしょう

7. 受験日のストレスが激減する

苦手な科目の受験は特に疲れるもの。できれば苦手な英語を受験しないで済むのに越したことはありません。他の得意な科目だけで受験当日を終えられたら、どんなにか精神的に楽になることでしょう。

出願時に英語4技能試験の結果を提出すれば、受験当日の英語試験を免除される大学が多くあります。または、英語4技能試験のスコアが英語試験の得点に換算され、英語4技能試験の成績と当日の試験の結果のどちらか、よりスコアが高い方を採用するという方式もあります。

もしその場の試験でうまくいかなかったとしてもある程度の得点を取れるとわかっていることで、精神的な安定がもたらされます。落ち着いて試験に臨めるため、結果としていつもよりも高い点が取れることも

英語4技能試験の換算スコアよりも高い点数が取れれば、それで合否判定されます。受験生にとって嬉しいシステムですね!

8. 試験当日、英語以外の得意科目に力を温存できる

受験当日は通常、1日に複数の教科の試験を受ける必要があり、長丁場。3教科目には疲れて、本来の実力を発揮できないこともあります。

しかし、英語4技能試験を出願時に提出しておけば、試験当日の英語が免除されます。試験科目が減るにあたり、全体の試験時間も少なくなります英語以外の教科に力を温存でき、得意科目で良いパフォーマンスができる可能性が高くなるのです。

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9. 受験シーズンに英語以外の得意科目の勉強に集中できる

試験当日だけではなく、試験直前にも同じことが言えます。試験前に英語の試験をする必要がなくなるのです。

英語が苦手な人には迷惑な話ですが、英語は通常どこの大学でも配点が高いもの。そのため英語が苦手ならなおさら、試験直前は英語の詰め込み勉強を中心に進めるという人もいるでしょう。

すると、他教科にかけられる勉強時間が大幅に減ってしまいます。本来実力を発揮しやすい得意科目にかける勉強時間が不十分で、受験日に高得点を取ることができなければ、合格は望めません

一方、英語4技能試験を高校2年生から高校3年生の夏までに取得しておけば、高3の秋から冬の受験直前シーズンに英語を勉強しなくて済みます。その他の科目に多くの勉強時間を割けるのです。

志望大学・志望学部に英語4技能試験のスコアの提出で英語試験不要となる制度がある人は、活用しない手はないでしょう。

10. 出題傾向に「裏切られる」ことがない

「今年の入試問題は傾向が変わった」。そんな言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。今まで勉強してきた内容や形式と実際の試験の出題が異なり、いつもより低い点数をとってしまった……。そんな経験はありませんか?

大学入試には過去問はあるものの、年によって出題傾向が大きく変わったり、難易度が上がったり、形式が変更になったりすることも。事前に予告はされません

一方、英語4技能試験なら、いつも同じ形式・同じ難易度で出題されます。試験形式が変わることがあっても、事前に情報が入るので問題なし。準備してきた学習内容と試験内容が異なるリスクがなくなるのです。

英語が得意で本質的な英語力があるのならば、どんな内容・形式にもある程度対応できるので、心配不要。しかし、英語が苦手な人は、出題傾向が変わっただけで、点数がガクっと下がる危険性があります。

「裏切られる」リスクがない英語4技能試験の方が向いていると言えるでしょう。

11. 苦手な分野を避けることが可能

センター試験や志望大学の個別試験などの通常の入試制度では、英語試験の種類を選ぶことは当然できませんよね。しかし、英語4技能試験を利用すれば、たいていは英検、GTEC、TEAP、TOEFL、IELTSなどの複数の試験から選ぶことが可能です。

特に苦手な分野の出題が少ない英語試験を選べば、良い結果を得やすいもの。弱みを最小限に抑えて戦略的にスコアを取ることができます。例えば、以下のように英語4技能試験を選んでみてはどうでしょうか。

・受験生A:「リスニングは苦手だが、暗記だけならできる」
→おすすめ試験:英検
→理由1:非常に難解な英単語を覚える必要があるので、暗記の力が必要
→理由2:リスニングスピードは比較的遅めで、不自然なほどきれいに聞き取りやすく録音された音声なので聞き取りやすい

・受験生B:リスニングがとにかく苦手
→向いていない試験:IELTS
→理由:雑音も含まれた自然な会話音声がリスニングの中心を占める

他にも、リーディングが苦手ならば試験内で読むべき長文の単語数が一番少ない試験を選ぶ、リーディングスピードが遅いのならば長文の単語数を試験時間で割って1分間あたりに読まなければいけない量を割り出して一番少ない試験を選ぶ、語彙力が心配なら語彙レベルが最も低い試験を選ぶなど、様々な工夫ができます。

受験生にとってお得なことばかり! 英語4技能化の12のメリットでもご紹介していますので、参考にしてください。

12. 試験対策がしやすく短時間で高得点を目指せる

大学入試には、センター試験、第一志望・第二志望から滑り止めの大学の、個別の一次試験や二次試験まで、多くの異なる試験があります。センター試験専用の問題集はあっても、各大学・学部の各試験ごとの英単語帳や問題集は売っていません。

一方、英語4技能試験ならば、各試験ごとに最適な英単語帳やテキストが簡単に手に入ります。より出題内容に即した対策がしやすいのは、多岐にわたる大学入試の英語試験ではなく、英検やTOEFLなどの英語4技能試験です。

結局のところ、英語試験の成績は、英語力だけで決まるのではありません。重要なのは、試験への「慣れ」。つまり、試験特有の出題内容や出題/回答形式に即した学習を、今までどれだけ積み上げてきたかということです。

英語が苦手ならば特に、「慣れ」の部分を強化することで効率的にスコアを上げることができます英語4技能試験では「慣れ」を強化しやすいので、個々の大学入試問題よりも安定して高得点を取るための準備がしやすいのです。

13. 戦略的で効率の良い受験と受験勉強が実現できる

1つの英語4技能試験の勉強に集中できれば、複数の異なる大学入試問題の対策をするよりも、少ない労力・短い時間で高いスコアが狙えますよね。

複数の大学の異なる試験に合わせた対策を個々に進めると、膨大な時間がかかります。また、やるべきことが増えるので、それぞれの試験勉強に少しの時間しかかけられず、試験当日までに「対策はバッチリ!」というレベルにまで準備を終えることは難しいもの。

一方、特定の英語4技能試験に的をしぼれば、対策すべき試験がたったの1つしかないので、やるべきことが大幅に減ります。英語の受験に必要な全体の勉強時間は少なくなりますが、1つあたりの試験にかけられる時間は大幅に増えるでしょう。結果、万全の準備をした上で試験に臨むことができ、よりよい結果が得られるのです

例えば英検専用の密度の濃い勉強を継続して行えば、英語が苦手でも2級に合格できるはず。その結果を複数の志望校や滑り止めの大学に提出して英語試験を免除できれば、全然傾向の異なる様々な大学の試験問題の勉強をする必要がなくなります。戦略的な受験と受験勉強の効率化が実現できますよ。

14. 規定スコアに抜け道が隠されている

ほとんどの大学には、出願や加点、英語試験への得点換算に必要な基準として、複数の英語4技能試験のスコアが定められています。そのスコアは、異なる試験のスコアを提出する受験生の中で不平等にならないよう、基本的には各試験の規定スコアごとに示せる英語力に大きなズレがないよう設定されているはず。

でも実際のところ、各大学・学部の規定スコアをよーく見ると、実は結構ズレがあるのです。

例えば、立教大学の一般入試で、2018年度の出願に必要な英語4技能試験のスコアを見比べてみましょう。受験期間が限られてはいますが、英検では同じ級が求められているのに、その他の試験で求められるレベルは、TOEFLで30点、TEAPで100点以上、TOEICで300点以上と、大きく異なります

◾️全学部(異文化コミュニケーション学部以外)

・英検(2016年2月~5月に受験):準1級~
・GTEC CBT:880点~
・IELTS:4.0~
・TEAP(4技能):226点~
・TOEFL iBT:42点~
・TOEIC(L&R, S&W):790点~

◾️異文化コミュニケーション学部

・英検:準1級~
・GTEC CBT:1160 点~
・IELTS:5.5 ~
・TEAP(4技能):334 点~
・TOEFL iBT:72 点~
・TOEIC(L&R, S&W):1095 点~

(参考:StudyHacker for Students|【GMARCH】一般入試・センター利用で英語4技能試験を利用できる大学まとめ

これは立教大学に限ったことではありません。他の大学でもこのような規定スコアの穴を見つけることができます。

CEFR対照表や他大学・他学部と志望大学・志望学部の規定スコアを見比べて、「あれ、この試験だけ点数が甘めに設定されているな」と気づくことができたらいいですね。その上で、上記で紹介した自分の技能別英語力や適性に合わせて試験を選びましょう。

どの英語4技能試験でもいい人、または複数受験する予定という人がいたら、基準が甘めに設定されている特定の英語4技能試験を見つけ出してその試験を受験するのも手です。最短の道で楽して出願に必要なボーダーを越えることができますよ。

15. まとめ

受験科目の中で特に重要な英語が苦手だと、受験競争の中で不利に立たされてしまうと心配することもあるでしょう。でも英語4技能試験を利用すれば、その不安を解消できますよ!

英語4技能試験を効果的に活用して、英語が苦手でも難関志望大学への合格をつかみとりましょう!