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ディクテーションとは

ディクテーションとは、英語の音声を聞き取り、紙などに書き取るというトレーニング方法です。リスニング力、とりわけ英語の音そのものを聞く力を上達させる効果があります。

ディクテーションでは、聞こえてきた音声をすべて書き取るので、聞き取れていない箇所がはっきりと分かります。「文章の内容を把握する」のではなく、単語一つ一つをしっかりと聞きとることが目標です。

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苦手だった英語でほぼ満点を取って国立千葉大学医学部に現役合格した話。
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ディクテーションの効果

発音を勘違いして覚えている単語は当然聞き取れませんし、読み方を知らない単語は当然文字に起こすことはできません。
例えば、allow を 「アロウ」のように発音する語だと勘違いしている人がいますが、その場合、正しい音である「アラウ」のような音を聞いてもそれが allow であることはわかりません。そこで、自分の間違いや勘違いに気づき、修正していくことができます。

また、ネイティブスピーカーは発音しやすくするために、教科書的な発音とは異なる「省エネ型」の発音をしばしば用います。それを「音声変化」と呼びますが、この音声変化のルールを学ぶことも可能です。

take onが「テイク・オン」ではなく「テイコン」のように聞こえる『連結』や、at theが「アット・ザ」ではなく「アッザ」のように聞こえる『脱落』など、学習者が認識している音と、ネイティブスピーカーの発音とのずれを発見することができます。

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ディクテーションの方法

では、実際にどうやってディクテーションをするのかについて、手順を説明します。

手順1
音声を流して、聞こえた英文を紙などに書き取っていく。このとき、書き取るのが間に合わなかったり、聞き逃したりした箇所があれば繰り返し聞いても構わないが、途中で止めないこと。

手順2
何回も同じ英文を聞き、もうこれ以上無理だというところまで書き取ったらスクリプトを確認して答えあわせをする。間違った箇所、聞き取れなかった箇所は、マークしておくと良い。後で見直すと、明確に自分の苦手なポイントが見えるようになる。

手順3
聞き取れなかった部分を意識して、もう一度聞き、聞き取れていることを確認する。
これで、ワンセットが終了です。終わったら、音声を流しながらそれにかぶせて発音する「オーバーラッピング」というトレーニングをあわせて行うと効果的です。

ディクテーションは細かい音を聞き取れるようになるためのトレーニングです。長い音源を用いる必要はありません。10秒から20秒程度のものを用いて、聞き取りの正確さを鍛えてください。

また、ディクテーションで聞き取れない音があるときに、「聞き取れない」とすぐに諦めず、推測する習慣をつけていくことも大切です。
どんな上級者でも日常会話・映画・講義などの場面で、すべての英語を聞き取ることは不可能です。文脈や文法知識なども活用し、聞き取れない部分を補うスキルも養っていきましょう。

監修:田浦 秀幸
シドニー・マッコリー大学で博士号(言語学)取得。大阪府立高校及び千里国際学園で英語教諭を務めた後、福井医科大学や大阪府立大学を経て、立命館大学大学院・言語教育情報研究科・教授。伝統的な言語手法に加えて脳イメージング手法も併用することで、バイリンガルや日本人英語学習者対象に母語や第2言語習得・喪失に関する基礎研究に従事。その研究成果を英語教育現場に還元する応用研究も行っている。


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