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医学部医学科で英語4技能試験を利用できる入試制度の詳細を、大学別にまとめました(2017年10月現在)。

国際バカロレア認定校出身でなくても出願できる、一般の受験生にも利用しやすい制度を厳選しています。

競争が激しい医学部の入試で他の受験生と差をつけるために、英語4技能試験を活用していきましょう!

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1. 一般入試

医学部受験で英語4技能試験を利用できるのは、推薦入試が大半を占めています。でも推薦は狭き門。一般入試で活用できる大学を紹介します。狙い目ですよ。まずは私立から。

◾️順天堂大学

○一般入試B方式【4技能成績必須】

一次選考と二次選考があります。
(一次選考)
調査書と学力試験の成績が総合的に評価されます。
学力試験では、試験日に、英語・数学・理科(物理・化学・生物から2科目選択)を受験します。当日受験する英語の試験結果に、事前に提出する英語4技能試験の成績に応じて加点があります。

(二次選考)
一次選考に合格すると、二次選考に進むことができます。
二次選考では、小論文・英作文の試験と面接を行います。

一次選考と二次選考の結果から最終的な合否が決まります。募集人員は10名です。

出願条件として、以下の英語4技能試験のいずれかの基準以上のスコアを持っている必要があります。

・TOEFL iBT:55点
・IELTS:5.5
・英検:2級、準1級、1級
・TEAP(4技能):226点
・TEAP CBT:420点
・GTEC CBT:1000点

また、英語4技能試験の成績に応じて、一次選考の英語試験の得点に最高25点が加点されます。利用できる英語4技能試験はいずれか1つです。

【加点25点
・TOEFL iBT:93~120点
・IELTS:7.0~9.0
・英検:1級

【加点20点
・TOEFL iBT:80~92点
・IELTS:6.5

【加点15点
・TOEFL iBT:67~79点
・IELTS:6.0
・英検:準1級
・TEAP(4技能):334~400点
・TEAP CBT:600~800点
・GTEC CBT:1250~1400点

【加点5点
・TOEFL iBT:55~66点
・IELTS:5.5
・英検:2級
・TEAP(4技能):226~333点
・TEAP CBT:420~595点
・GTEC CBT:1000~1249点

(参考:順天堂大学医学部 入学案内 一般入学試験B方式

次に、一般入試で英語4技能試験を利用できる国立大学をご紹介します。

◾️佐賀大学

◯一般入試 前期・後期(英語外部検定試験利用)【4技能成績選択必須】

英語4技能試験の結果を、一般入試(前期・後期)に利用できます。英語4技能試験のスコアが、換算表に基づいてセンター試験の英語の得点に換算され、センター試験の成績とみなして合否判定に利用できます。

センター試験の得点が、英語4技能試験の換算点よりも高い場合は、センター試験の結果が採用されます。募集人員は、前期が50人、後期が10人です。対象となる英語4技能試験は以下の通りです。

・英検(CSE2.0)
・TEAP(4技能)
・GTEC CBT
・TOEFL iBT

センター試験への換算表は以下の通りです。

【センター試験英語90%
英検(CSE2.0):2150点~
TEAP(4技能):270点~
GTEC CBT:1100点~
TOEFL iBT:61点~

【センター試験英語80%
英検(CSE2.0):2000~2149点
TEAP(4技能):235~269点
GTEC CBT:1030~1099点
TOEFL iBT:52~60点

【センター試験英語70%
英検(CSE2.0):1900~1999点
TEAP(4技能):220~234点
GTEC CBT:950~1029点
TOEFL iBT:45~51点

※英語4技能試験の利用を申請した場合でも、センター試験の英語は受験必須です。センター試験の英語を受験しなかった場合は失格となるので注意してください。

(参考:平成30年度 佐賀大学 入学者選抜要項

2. 推薦入試

推薦枠なら、英語4技能試験を利用できる大学はたくさんあります。私立大学、公立大学、国立大学の順にご紹介します。まずは私立大学から。

◾️埼玉医科大学

○推薦入試特別枠【4技能成績選択必須】

以下の英語4技能試験の基準以上のスコアを持っているか、科学オリンピック等で好成績を納めたことがあるかのどちらかが必要になります。募集人員は2名です。学校長からの推薦も必要ですが、学校長が推薦できる人数に制限はありません。

・英検:1級
・TOEFL(ITP・PBT):600点
・TOEFL iBT:100点
・TOEFL CBT:250点
・TOEIC:900点
・IELTS:7.0

(参考:推薦入試出願資格|入学試験概要|埼玉医科大学医学部

次に、推薦入試で英語4技能試験を利用できる公立大学をご紹介します。

◾️横浜市立大学

○特別推薦入試【4技能成績必須】

横浜市立高等学校や、今まで横浜市立大学医学科に合格者を輩出した実績のある、神奈川県内の公私立高校在籍者が対象です。対象校は39校あります。

一次選考、二次選考、三次選考があります。
(一次選考)書類審査
(二次選考)面接
(三次選考)センター試験の成績
で評価されます。募集人員は5名です。

出願時に以下の英語4技能試験の基準以上のスコアを提出する必要があります。

・TOEFL iBT:48点
・TOEFL PBT:460点
・TOEIC(L&R):500点
・GTEC for STUDENTS:600点
・英検:2級以上
・IELTS(アカデミック・モジュール):4.5(各技能:4.0)

(参考:平成30(2018)年度横浜市立大学入学者選抜要項

最後に、AO入試・推薦入試で英語4技能試験を利用できる国立大学をご紹介します。

◾️金沢大学(医薬保健学域 医学類)

○推薦入試II【4技能成績加点】

英語4技能試験でCEFRのC1相当以上のスコアがある場合、「総合評価」に反映されます(反映されるのは、センター試験の英語の得点ではないので注意してください)。英語4技能試験成績がなくても出願はできます。英語4技能試験成績を提出する場合でも、センター試験の「英語」は受験する必要があります。

センター試験の成績、口頭試問による面接、提出書類等(調査書・推薦書・志願理由書・英語4技能試験のスコア)から総合的に合否が判断されます。募集人員は22名(一般枠15名、特別枠7名)です。

対象となる英語4技能試験の各スコアは以下の通りです。

【CEFR:C1】

・TOEFL iBT:95~120点
・IELTS(アカデミック・モジュール):7.0~
・GTEC CBT:1400点~
・TEAP:400点~

(参考:金沢大学 平成 30年度(2018年度) 入学者選抜に関する要項

◾️筑波大学

○推薦入試【4技能成績加点】

小論文と面接によって評価されます。CEFRのC1相当以上の英語4技能試験のスコアを持つ場合、総合評価に反映されます。募集人員は36名です。そのうち、茨城県内の高校出身者が対象となる地域枠推薦の募集人員は22名です。対象となる英語4技能試験の各スコアは以下の通りです。

【CEFR:C1】

英検:1級
GTEC CBT:1400点
IELTS:7.0~8.0
TEAP:400点
TEAP CBT:800点
TOEFL iBT:95~120点
TOEIC(L&R、S&W):1305~1390点(L&R:945~、S&W:360~)
ケンブリッジ英検:CAE(180~199)

(参考:平成30年度筑波大学入学者選抜要項

◾️東北大学

○AO入試Ⅱ期【4技能成績選択必須】

一次選考と二次選考があります。一次選考は、書類審査と筆記試験の結果で合格者を決定します。

書類審査では、高校の成績や学校内外の活動実績、英語4技能試験の成績などが評価されます。以下をはじめとした英語4技能試験の成績証明書があれば提出しましょう。

英語力を示す各種試験のスコア(英検、TOEFL、TOEIC等)

筆記試験では、理数系の基礎的理解度、医療系分野への深い関心と高度な英文を読み解く力、論理的で多面的な思考能力・表現力・作文能力などが評価されます。

一次選考に合格すると、二次選考に進むことができます。二次選考は面接です。面接の結果と筆記試験の結果を総合して合否が下されます。募集人員は15人です。

(参考:東北大学 平成30年度(2018年度) アドミッションズ・オフィス入学試験(AO入試) II期 学生募集要項

◾️名古屋大学

○大学入試センター試験を課す推薦入試【4技能成績加点】

一次選考と二次選考があります。
(一次選考)書類審査とセンター試験の成績で評価されます。
(二次選考)和文と英文の課題、プレゼンテーション、口頭試問による面接の3つで、合否が下されます。

募集人員は12名です。英語4技能試験の成績があれば提出しましょう。主に面接の際の参考資料として使われます。

英語力を示す各種試験のスコア(TOEFL、IELTS、英検等)

(参考:平成30年度 入学者選抜要項 名古屋大学

◾️大阪大学

○推薦入試【4技能成績選択必須】

課題研究、スポーツ大会、コンクール、ボランティアなどで好成績を収めるか、英語4技能試験のスコアを持っているかのどちらかが必要になります。推薦人員は1校につき2名以内です。

一次選考と二次選考があります。
(一次選考)センター試験の成績で選抜されます。
センター試験の総点が900点満点中おおむね80%以上の者のうち、成績上位約20名までが合格となります。
(二次選考)小論文と面接です。面接は提出書類(特に自己PR資料と志望理由書)に基づいて、30分の個人面接を2回行います。

最終的に、センター試験の成績、提出書類、小論文と面接の結果から合否判断が下されます。英語4技能試験の成績があれば提出しておきましょう。

高い語学力を示す各種試験のスコア(TOEFL、IELTS など)

(参考:大阪大学 医学部医学科 推薦入試

◾️東京大学

○推薦入試【4技能成績選択必須】

以下の英語4技能試験のスコアのどちらか1つ以上(またはその他の英語4技能試験で同等の基準となるスコア)を持っているか、日本/国際生物学(物理・化学)オリンピックなどの各種コンテストにおいて顕著な成績を挙げた経験があるかが必要になります。

募集人員は3名程度です。センター試験の得点と面接で選抜されます。センター試験の基準点として、5教科7科目の合計が780点程度でないといけません。

面接では、推薦書類に記載された能力や経験を確認するためのプレゼンテーションと質疑応答が行われます。プレゼンテーションに使うポスターを事前に作成する必要があります。高い語学力を示す英語4技能試験の成績があれば提出しましょう。

・TOEFL iBT:100点~
・IELTS:7.0~

(参考:平成30年度 東京大学推薦入試学生募集要項

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3. まとめ

最難関と言われる医学部医学科の入試にも、英語4技能試験を活用できる便利な制度がたくさんあります。

特に、センター試験の得点と英語4技能試験の換算得点のどちらか高いほうを合否判断に使えたり、英語の個別試験に加点があったりするような制度は狙い目です。

医学科以外の医学部の学科では、英語4技能試験を使える制度がより多く用意されています。医学部受験の際は、英語4技能試験を活用して、一歩リードできるよう準備を進めましょう!