adobestock_107063778

2020年の大学入試改革に向けて、大学受験の英語も大きく変わってきています。英語4技能化が騒がれる中、なんだか難しそう‥‥と心配してしまう人もいるでしょう。しかし実は、英語4技能化は誰にとってもメリットだらけなんです!

今回は英語4技能を利用する12のメリットをご紹介します。全受験生、必見です! 英語が苦手な人は、英語が苦手でも難関大学に戦略的に合格できる12の理由も併せてご覧ください。

1. 試験当日一発勝負ではなくなる

試験本番に強い人もいれば、つい緊張して試験当日はいつもの実力を出し切れないという人もいるかもしれません。また、慣れない受験地で落ち着かなかったり、当日体調を崩してしまったりすることもあるでしょう。

一口に大学受験と言っても、センター試験、個別の一次試験や二次試験、第一志望、第二志望から滑り止めの大学まで、多くの試験をこなす必要があります。

全ての試験で全力を出し切って良い成績を残せるかは、やってみないとわからないもの。試験日一発勝負では、不安になるのも当然です。しかし、英語4技能試験を利用すれば、受験シーズンまで2年の間、何度も受験のチャンスがやってきます

高校2年生の春に受験を始めれば、英検とGTECなら5回、TEAPなら6回、TOEICなら19回、TOEFLなら約80回、IELTSなら約60回も、一般入試の出願までに多くの受験日が設定されています。

1回の試験で絶対に良い成績を取らないといけないというプレッシャーがないぶん、落ち着いて受験できるはず。2年の間で一番よかったスコアを提出すれば、焦りと不安が大きな試験当日での英語の成績より高得点に換算されることでしょう。

tonaki-mjtp-ec
受験にこそパーソナルトレーナーを。4年間、一次試験すら通過できなかった僕が『医学部合格』を勝ち取れた理由
人気記事

2.「自分史上最高」以上のスコアが取れる

TEAPなら、大学によっては、複数のTEAP受験結果の技能別のスコアを組み合わせることが可能です。つまり、異なる受験日のスコアの中から、一番よかったListening、Reading、Writing、Speakingのスコアを組み合わせた出願ができるのです。

前回Readingのスコアが悪かったため長文を中心に勉強していたら、今回の試験ではReadingのスコアは上がったけれどListeningの出来が悪くなってしまった‥‥という経験、ありませんか?

また、他の技能はよくできたけれどSpeakingだけ緊張してうまく話せず低い得点になり、総合点は結局あまり上がらなかったという失敗もあるかもしれません。

各回の技能別スコアのベストを組み合わせたら自分史上最高のスコアになるんだけど、無理だよね‥‥と思っているあなた、実はそれができてしまうんです!

上智大学への出願をはじめとして、私立大学でよく見られる制度です。活用しない手はありません。

3. 倍率が低い

英語4技能試験を利用した入試制度は新しく、まだあまり利用されていないのが現状。医学部、国立大学、早慶上智、MARCH、関関同立などの難関大学では、2017度、2018年度に導入されたばかりの英語4技能試験の入試制度がたくさんあります。

既存の入試制度と比べると認知度が低く、すべての受験生が英語4技能試験を受けているわけではないため、倍率が下がります。競争率の高い難関大学では少しの倍率の差が命取り。

例えば2016年度、早稲田大学国際教養学部の各入試形態の倍率を見てみましょう。

・一般入試:4.0倍
・センター試験利用:4.2倍

・英語4技能試験が必須のAO入学試験(4月入学・国内選考):3.3倍

※2014年度は2.6倍、2015年度は3.1倍

(参考:入試データー早稲田大学国際教養学部

一般入試と比べると0.7倍、センター利用と比べると0.9倍低くなっています。ただ、毎年だんだん倍率が上がってきている傾向にあるのも事実。英語4技能試験を利用するなら今のうちですよ。

4. 試験日に受験する科目が少なくて済む

近年、出願時に英語4技能試験の結果を提出すれば、受験当日の英語試験を免除される大学が多くあります。

英語4技能試験の結果を提出していない他の受験者が「あと1教科がんばらないといけない‥‥」と会場で参考書を開いてあくせく直前の勉強をしている中、自分は英語の試験を受けずに済むという優越感に浸ることができますよ。

adobestock_46339617-1

5. 他教科の試験に力を温存できる

受験当日に英語試験が免除されれば、1日の全体の試験時間も少なくなります。受験当日は通常、1日に複数の教科の試験を受ける必要があり、長丁場。夕方には疲れて、本来の実力を発揮できないことも。

ところが、英語4技能試験のスコアを事前に提出しておけば、当日の英語試験がなくなり、力を温存でき、他の教科で存分に力を発揮できます

例えば私立大学で、1日に3教科受験するとしましょう。他の受験生は3つ目の試験あたりで疲れてきて、集中力が途切れることもあるかもしれません。一方、英語4技能試験のスコアを提出済みなら2教科の受験で済み、体力が残っているうちに試験を終えることができます。

元気な状態で2教科の受験に臨めるので、集中力が上がり、ケアレスミスも減るはず。記述問題でも手が疲れにくいため、書くスピードが上がります

英語は事前に高得点をおさえておき、あとはその他の科目の試験でも当日良いパフォーマンスを発揮しやすくなる。いいことづくしですね!

6. 受験シーズンに英語の勉強をせずに済む

試験当日だけではなく、試験前にも同じことが言えます。当日に英語試験を受けなくていいので、試験直前に英語の勉強をする必要がなくなります

例えば、英語4技能試験を利用して難関私立大学を受験したとしましょう。通常、3教科の受験が必要になりますね。

受験生1人あたりが持つ全体の勉強時間を100%とすると、3教科の勉強が必要な他の受験生は、1教科あたりの学習に約33%の時間しか使えません。一方、英語4技能試験のスコアを提出済みなら2教科の受験で済み、1教科あたりに50%の時間を使えます。この差は大きいもの。

結果、試験当日に他の2教科で高得点が取りやすくなります。少し大げさですが、高校2年生の間は英語4技能試験で高得点をとることに集中し、3年生になったら他の科目の受験対策に本腰をいれるというようなスケジュールの組み方もできます。

ただがむしゃらに勉強するだけでは、競争が激しい受験では勝てません。戦略的に勝つ工夫が必要です。

7. 高得点の保証のおかげで当日余裕を持って臨める

事前に提出してある英語4技能試験の成績が、英語試験の得点に換算される制度もよく見られます。受験当日の英語の試験が免除されることもあれば、英語4技能試験の成績と当日の試験の結果のどちらか、よりスコアが高い方を採用するという方式もあります。

例えば、センター試験への得点換算で90%となる英語4技能試験のスコアを事前に提出してあるとしましょう。センター試験の英語を受験するときのプレッシャーが格段に減りますね。

もしその場の試験でうまくいかなかったとしても9割の得点を取れるとわかっていることで、精神的な安定をもたらされるはず。無駄に緊張することなく、落ち着いて試験に臨めるようになりますよ。

その結果、いつもよりも高い点が取れることも。英語4技能試験の換算スコアよりも高い点数が取れれば、それで合否判定されます。受験生にとって嬉しいシステムですね!

8. 得意分野と苦手分野にあわせて戦略的に受験できる

センター試験や志望大学の個別試験などの通常の入試制度では、受験する英語試験を自ら選ぶことはできません。しかし、英語4技能試験を利用すれば、たいてい英検、GTEC、TEAP、TOEEL、IELTSなど、複数の試験から選ぶことができます。

あなたが解きやすい分野が多く、苦手な分野が少ない英語試験を選べば、自ずと成績は上がります。強みを生かし、弱みを最小限に抑えて、戦略的に高得点を取ることができるのです

例えば、異なる5人の受験生のタイプ別におすすめ試験をご紹介します。

・受験生A:リスニングが苦手だけれども、単語を覚えるのだけはできる
→おすすめ試験:英検
→理由1:難解な英単語が出題されるので暗記が必須
→理由2:リスニングスピードはそれほど速くない

・受験生B:パソコンを使って問題を解くのは慣れていないので苦手
→おすすめ試験:英検、GTEC、TEAP、IELTS
→理由:紙媒体

・受験生C:面接官と話すのは緊張してしまい、本来の実力を発揮できない
→おすすめ試験:TOEFLなど
→理由:パソコンに自分の声を吹き込む形式

・受験生D:タイピングが得意で、キーボードを使って速くタイプできる
→おすすめ試験:TOEFLなど
→理由:パソコン上で答案をタイプする形式

・受験生E:洋画を観るのが好きで、リスニングだけはまあまあできる
→おすすめ試験:IELTS
→理由:雑音も含まれた自然な会話音声がリスニングの中心を占める

この他にも、色々な工夫ができます。自分の英語力を最も発揮しやすい試験を選ぶことで、高得点を取りやすくなりますよ。

adobestock_113218000

9. 一生使える真の英語力が身につく

今まで大学受験英語の弊害と言われていたのが、「実際の場面で使えない英語力」を測る試験であったこと。複雑な文法や難解な語彙を覚えても、実際に英語でコミュニケーションを取るときに使えなければ意味がありません。

例えばネイティブスピーカーは普段、難解な語彙ではなく簡単な語彙を組み合わせて、同じ意味を表現することが多いもの(動詞+前置詞、動詞+副詞のようなもので、句動詞と呼びます)。

英語4技能試験の中には海外で開発されたものもあり、句動詞や会話表現をはじめとした、ネイティブスピーカーが実際によく使う語法や表現が多く出題されます。

また、リーディングや文法問題が中心となる従来の試験のための受験勉強では、話したり書いたり聞いたりという技能を伸ばすことができません。

一方、英語4技能試験では、「読む・聞く・書く・話す」の4つの技能をバランス良く測ることができるため、試験対策を通して、自ずとコミュニケーションに必要な英語力を向上させることが可能です。

大学入学後、就職活動中、社会人になってから……人生のどんな場面でも実用的な英語は必須。せっかく時間をかけて受験勉強をするなら、「使える」英語を身につけたいと思いませんか?

大学の英語の試験で良い成績が取れるだけでなく、就職活動でも高い英語力をアピールすれば有利になるもの。在学中の旅行や課外活動でも、英語が使えるだけで可能性が大きく広がりますよ。

10. 定期的に英語力を測ることで自分の成長が可視化される

通常の高校の定期試験では、受験時期までの学習内容が反映された試験となっています。そのため、他の受験生との点数の比較はできても、以前の自分の英語力との比較はしにくいもの。

一方、英語4技能試験は毎回同じレベルで同じ形式での出題となります。例えば、高2の春、高2の秋、高3の春、高3の秋にTOEFLを受験するとしたら、前回よりも確実にわかる内容が増えていると毎回感じることでしょう。

11. 英語学習のモチベーションをキープしやすい

過去の自分と現在の自分の英語力がスコアで明確に比較できるので、モチベーションの向上につながります。上記のTOEFLの例ならば、50→55→65→70のように、だんだんスコアが上がっているのが見られるでしょう。

総合的なスコアだけでなく、各技能別スコアも提示されるので、自分の英語学習の成果が如実に表れます。たとえ全体のスコアが変わらなかったり下がってしまったとしても、どこかしらよくできた部分が見つけられるはず。

スコアシートを受け取る度、嬉しくなりますよ。さらに英語学習に身が入るでしょう。

12. 弱点を正確に把握し、効率的な英語学習ができる

英語4技能試験のスコアシートはかなり詳細に受験生の英語力を診断してくれるので、成果だけでなく弱点まで一目でわかります

例えばTOEIC L&Rなら、語彙・文法・推測力をはじめとして、文章中から具体的な情報を見つける力、複数の文章の情報を関連づける力に至るまで、現在の達成度を教えてくれます。

TOEFLならListening、Reading、Writing、Speakingの各セクション、各出題タイプ別に評価を示してくれます。

どの技能のどの分野を強化すべきなのかが明示されるので、今後の学習計画を立てる上で参考になりますよ

13. まとめ

英語4技能化は受験生にとってメリットだらけ。英語が得意な人は実力の見せ場です!

英語が苦手な人は、英語が苦手でも難関大学に戦略的に合格できる12の理由もご覧ください。英語が好きでなくても、工夫すれば英語4技能試験を利用して、受験で優位に立つことが可能ですよ。

全受験生にとってお得な英語4技能試験、ぜひ活用してみてくださいね。