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苦手だった英語でほぼ満点を取って国立千葉大学医学部に現役合格した話。
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1. はじめに

ケンブリッジ英検CAEは、5種類ある全ケンブリッジ英検の中では2番目に難しい試験です。多くの外部民間英語検定試験の最高レベルに匹敵します。例えば英検では1級、IELTSでは7.0~7.5、TOEICでは900~950点に相当します。試験時間は全体で3時間55分にも及びます。

2015年1月より、ケンブリッジ英検CAEのリーディングと英文法・語法問題は合併されました。新形式では試験時間が1時間30分となります。配点は全体の40%を占めています。

リーディングでは、雑誌、新聞、リーフレットなどから出題されます。英文法・語法問題では、かなり細かい語法が狙われます。大問(Part)は8つに分かれています。

試験時間に対する問題量が多いため、速読力をつける必要があります。また、スキミングスキャニングなどの速読のスキルを駆使するのも手です。

2. 長文空所補充

長文空所補充問題は、Part 1からPart 3まで出題されます。全部で24問あります。

Part 1
4択の問題です。選択式だからといって、決して簡単なわけではありません。各選択肢の単語は難しくはありませんが、どれも似たような意味の単語が並んでいます。この点において、語彙レベルが高い英検1級や準1級とは異なります。多読によって、微妙なニュアンスの違いやコロケーションを覚えることが重要です。

Part 2
記述問題です。問題文に指示がありますが、解答は全て大文字で書かなければなりません。前置詞や相関的な構文が多く出題される傾向にあります。例えば、以下のようなものです。

・may well
・would rather than
・so that構文
・such that構文

対策としては、大学受験用の文法問題集が役立ちます。

当然のことですが、和訳なしで前後の文脈を理解した上で、文脈に合わせて空所に入る単語を推測する必要があります。その上で、構文を正確に記述しなければいけません。そのため、4択問題に対応できる程度の知識の定着度では不十分です。正しい単語を正しい順序、スペルで書けるよう、練習を積んでください。

Part 3
Part 2と同様、記述式です。Part 2は解答のヒントが全くなく、自分で推測して答えを導く形式です。一方、Part 3では派生語が隣に書かれています。ヒントがあるので一見解きやすそうに見えます。しかし、品詞の知識が乏しい場合、大した助けにはなりません。

以下の事項をはじめとして、基本的な知識を頭に入れておきましょう。

・形容詞と副詞の違い
・前置詞の後ろには名詞または動名詞が入る
・接続詞の後ろは原則、主語と動詞がくる

ただ、品詞の知識があるからといって、安心はできません。派生語を正しいスペルで書く必要があります。派生語の中には、大きく形が変化するものも存在します。例えば、以下のような派生語です。

・(名詞)type→(形容詞)typical
・(名詞)sense→(形容詞)sensible、sensitive

このように大きく形が変化する単語がよく出題されます。

また、紛らわしい綴りも狙われます。例えば、以下の派生語はA、Bどちらが正しいでしょうか?

・(動詞)appear→(名詞)A. appearence? B. appearance?

正解はBのappearanceです。

きちんとスペルまで覚えておかないと、Aのような誤った綴りで書いてしまいがちです。大学受験で必要とされるレベルの単語は、意味を覚えるだけでなく、正確な綴りも書けるようにしておきましょう。

3. 短文空所補充

Part 4は、与えられた一文を指定された語を用いて書き換える問題です。簡単な例で説明しましょう。例えば、He must go to the station.という文があるとします。指定単語がtoだったら、He has to go to the station.と答えます。難易度はこの例より大幅に上がりますが、やるべきことは同じです。

この問題で重要なことは、主に以下の点です。

・言い換え表現を思いつくか
・語形変化をミスなく書けるか(品詞が変わることがあるため)
・冠詞などのミスなく書けるか

受験生の中には、和文英訳や文法の書き換え問題に取り組んでいる人もいるでしょう。その努力が実を結ぶ大問です。

4. 長文内容一致

Part 5で出題されます。長文内の単語は難易度が高いものではありません。しかし、抽象的な内容の文章で、はっきりと意味をつかむのに時間がかかります。また、紛らわしい選択肢が多く含まれています。解答は容易ではありません。

文章の長さは700語程度で、設問は6問です。時間配分に注意して進めてください。各問題を解くのに時間がかかりますが、設問数は多くはありません。確信の持てない問題は後に回すのも手です。

5. 意見要約

Part 6では、100~150語ほどの専門家の意見を4つ読み、4つの問に答えます。設問では「○○氏と××の観点で意見が一致するのは誰か?」のように問われます。各々の意見について大まかな要旨をつかむ必要があります。

専門家がA~Dの4人おり、問題が4つあります。しかし、全ての問題に一人ずつ当てはまるわけではありません。つまり、問1がB、問2がC、問3がA、問4もAというように、重複する場合があります(重複しない場合もあります)。そのため、消去法を使うことができません。

しっかり解こうとすると時間がかかります。しかし、難易度は高くありません。少なくとも、Part 5よりは紛らわしい問題が少ない大問です。時間さえかければ比較的安定して点を取れるでしょう。

Part 8もPart 6と似た形式です。Part 8では、200語程度の4つのエッセイを読み、10個の設問と合致する選択肢を選びます。ひとまとまりの文章の核心をとらえることが解答の鍵となります。

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6. 段落補充

Part 7は、長文内の6か所の空所に適切な段落を入れる問題です。長文そのものは難しくはありません。しかし、段落の選択肢を適切な箇所に入れるためには、単に文の意味を理解できるだけでは不十分です。

空所が6か所あるのに対して、段落は7つあります。どの空所にも当てはまらないダミーの選択肢が存在するのです。ダミーに惑わされないように気をつけましょう。

指示語に着目したり、段落の要旨をつかみながら読み進めたりすることが重要です。また、選択肢の中に疑問文が無いか探してみるのも良いでしょう。説明文の中で疑問文が使われる場合、後ろにその答えが書かれていることがほとんどです。意識してその答えを探していくと、時間を短縮できます。

前からただ順番に読んで解いていくよりも、解きやすい選択肢から順に消していきましょう。自信がない選択肢に対して最終的に消去法が使えるようになり、効率的です。

7. まとめ

ケンブリッジ英検の出題内容は、日本国内の外部民間英語検定試験とは傾向が異なります。慣れていないうちは難しいと感じるでしょう。

しかし、ケンブリッジ英検で要求される段落の要旨をつかむ力は、一般の大学受験でも必要とされています。特に、国公立の中には、要約問題が出題される大学があります。傾向こそ違うものの、同じ力が試されていると考えてください。

また、私立大学受験者にも、この力は必須です。内容一致問題でなかなか正答率が上がらない場合、段落の要旨をつかめていないことが原因かもしれません。

ピンポイントで単語が言い換えられているような問題は比較的難易度が低く、抽象的に言い換えられている問題は難易度が高いものです。段落の要旨をつかむことなく、とりあえず長文を読んでいるだけだと、抽象的な言い換え問題に正解できません。

難易度の高い言い換え問題は、各大学入試だけでなく、英検にも出題されます。ケンブリッジ英検の対策を通じて、総合的な英語力を高め、様々な検定試験や大学受験問題に対応できるようになりましょう。

(参考:一般英語と中高生対象|株式会社基盤学力総合研究所