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1. はじめに

ケンブリッジ英検FCEは、全5種類あるケンブリッジ英検の中で、ちょうど中間のレベルにあたります。難易度としては、英検準1級、TOEIC 650~750点、IELTS 5.5~6.5などに相当します。近年では英検準1級の代わりとして多くの大学入試で活用できます。試験時間は約3時間29分です。

リーディングは1時間15分です。7つのパートがあり、52問で構成されています。Part 1~4は文法と語彙問題、Part 5~7が長文問題です。長文問題では、小説やノンフィクション、ジャーナル、新聞記事、雑誌等などから出題されます。

試験内容が異なるので一概には言えませんが、英検などの他の英語4技能試験と比べると、試験時間に対する問題量が多くなっています。スキミングスキャニングなどの速読のスキルを駆使し、速読力をつける必要があります。

2. Part 1

長文の空所補充問題です。一般的な大学入試問題と傾向が似ています。ただし、4つの選択肢がすべて似た意味の単語ということもあります。前後のコロケーション(語と語の結びつき)や、単語の微妙な意味の違いなどが重要になります。

単語学習の際には、1単語だけでなく、一緒に使われる前置詞とセットで覚えるといいでしょう。例えば、familiarの1語だけではなく、be familiar with ~をセットで覚えてしまいましょう。

また、英単語と日本語訳を単純に暗記するのではなく、文脈の中で生きた意味を覚えるのが理想です。例文と共に単語学習をすることを勧めます。

3. Part 2

長文の空所補充問題です。記述式になります。問題文にも指示がある通り、全て大文字で書かなければなりません。

接続詞や関係詞、前置詞がよく狙われます。普通の動詞や名詞はあまり出題されません。文の意味をつかむことも大切ですが、文法的知識が無いと正解できません。接続詞や関係詞が入る位置を正確に把握する力が求められます。

複数の正解がある場合もあります。例えば、Because、Since、Asのどれもが正解になるケースです。迷って時間を使い過ぎないように気をつけてください。

我々日本人は、普段小文字で書くことに慣れています。事前に、全て大文字で書く練習をしておきましょう。

4. Part 3

長文の空所補充問題です。あらかじめ単語が選択肢のヒントとして与えられています。ヒントとなる単語を、適切な派生語の形に変化させなければいけません。

Part 3でもPart 2と同様に、すべて大文字で書く必要があることを忘れないようにしましょう。また、ケアレスミスに注意してください。よくあるミスは以下の通りです。見直しをする際は、この4点に特に注意を払いましょう。

1. スペルミス
2. 単複のミス
3. 形容詞と副詞のミス
4. 肯定・否定のミス

2、3、4のケアレスミスに関して、それぞれ解説していきます。

2. 単複のミス
空所の前後をよく見ることが大切です。例えば、空所が関係代名詞の先行詞となっていたら、関係詞節内の動詞に3単現のsがついていないかをチェックします。もし動詞に3単現のsがついていたら、空所は単数形で書く必要があります。前後をよく見ないと思わぬ失点を招くことがあります。注意しましょう。

3. 形容詞と副詞のミス
語末にlyがついていたら副詞になることが多いのはご存知でしょう。ただし、例外もあります。正確な単語知識をつけることが不可欠です。また、派生語になると元の単語とはスペルが大きく異なる単語もあります。形容詞と副詞の正確な語彙とそのスペルを覚えておきましょう。

4. 肯定・否定のミス
文脈が絡んでくる問題もあります。例えば、ヒントとして与えられている単語がconscious「意識のある」という形容詞で、それを副詞に変化させなければならないとします。普通に考えたらconsciously「意識して」となりますね。しかし、場合によってはunconsciously「無意識に」が正解になる場合もあり得ます。空所の前後の文だけでなく、長文の冒頭部分から意味を理解しておく必要があります。

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5. Part 4

短文を、指定語を用いて書き換える問題です。語法の正確な知識が必要になります。

例えば、I couldn’t go out because of the illness.「病気のため、外出することができなかった。」という文を、preventを用いて書き換えるように指示されたとします。

すぐにprevent A from ~ing「Aが~するのを妨げる」のフレーズが頭に浮かびますでしょうか。一瞬でフレーズを思いつき、Illness prevented me from going out.と書き換えなければいけません。

このPartも記述式です。正確なスペルの知識が要求されます。

6. Part 5

長文問題です。500ワード程度の長文を読み、6つの問に解答します。設問の順番は長文の流れと同じです。1段落読むごとに設問を解く要領で進めましょう。

語彙レベルは英検準1級よりも簡単です。英検準1級の対策をしている人は簡単だと感じるでしょう。

設問形式は多岐にわたります。例えば、パラグラフの要旨、指示語が指す内容、類義語などを答える問題や、内容一致問題などがあります。

7. Part 6

文補充問題です。長文の途中に6つの空所があり、適切な文を7つの選択肢の中から選びます。その中に、1つ使わない選択肢があります。そのため、消去法が使いにくくなります。慣れていないと時間がかかってしまうでしょう。

以下の4点がポイントとなります。

・文の流れをよく読む
・絶対に入らないと思われる選択肢から除外する
・itやthatなどの指示語に着目し、指示語が指すものが前後にあるか確認する
・時制に注目し、空所の前後でつじつまが合っているか確認する

8. Part 7

4つの150ワード程度の文章が、主語が抜けた一文である10個の問のどれに該当するのかを解答します。4つの文章はいずれも1つのテーマに関するものです。個人の体験であったり、学説であったりします。

4つの文章それぞれのキーセンテンスをとらえ、該当する設問に当てはめていく必要があります。日本の英語検定試験には無い形式です。慣れていない人が多いでしょう。

解き方は色々あります。先に10個の設問を読んで該当する文章に当てはめていく方法は、10個もの選択肢を記憶する必要があり、効率が悪くなります。始めに4つの文章を読んで、それに該当する設問を一つずつチェックしていく方法を勧めます。

9. まとめ

ケンブリッジ英検FCEは、英検準1級に相当する試験として位置付けられています。しかし、語彙レベルでいうと英検準1級ほど高くありません。英検準1級の難易度の高い語彙対策に苦労している人にはおすすめの試験です。

しかしもちろん、英検とは別の難しさがあります。例えば、ケンブリッジ英検FCEでは正確なスペルの知識が不可欠です。普段から英語を読むだけでなく、書く習慣をつけておきましょう。

欧米の試験なので、文法知識は問われないと思われがちです。しかし、意外と文法関連の問題が多く出題されます。ただし、日本の大学入試のような4択ではありません。語法を記述させる、能動的な形式が多くなっています。そのため、何となく覚えているという程度の定着度では正解できません。

狙われる文法項目も、日本の大学受験とは異なります。日本の入試で問われるようなマイナーな文法知識は出題されません。基礎的な文法がほとんどです。まずは基本事項を定着させ、書いて使いこなせるようにしておくことが合格への近道となります。