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中学受験、高校受験……みなさんはどちらを経験しましたか? 両方経験した人もいれば、小学校から一貫校のため、どちらの受験も経験していないという人もいるでしょう。

大学受験において、過去の受験の経験が影響するように感じますが、中高一貫校に進む人はその6年間を、高校受験をした人は大学受験までの残り3年間の青春時代をいかにうまく過ごすことができたか、その方が重要だと言えます。

では、どのように過ごせば志望校や目標に到達しやすくなるのでしょうか?

まずは明確な目標を決める

なんとなく勉強をするといった心持ちでは、大きな成果はあげられないでしょう。ちょっと無謀かなと思えるような目標でも構わないので、明確な目標を決めます。

志望校や志望する学部を高校1年生のうちに決められるといいでしょう。そのためには、やはり早めの情報収集が大事です。大学受験は、学校によって試験で課される科目や出題される範囲が大きく異なります。そのような情報を早くから知っておくことで、効率よく勉強計画を立てられるのです。

また、なかなか志望校が定まらない人は、夏休みに各大学で行われるオープンキャンパスに参加することをオススメします。各大学の雰囲気を存分に味わえますし、在学中の学生さんに話を伺うことでモチベーションが上がること間違いなしですよ。

いずれにせよ、早め早めに動き始めることが要です。

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ライバルと差をつけるには…

目標は決まったけれど、本当に到達できるか自信がないという方にオススメしたいのが、私も実践していた「フライング勉強法」です。ここで言うフライングとは、人より先に受験勉強をスタートさせる、という意味です。

これは日本昔話の「うさぎとかめ」の話から思いつきました。昔話の中で、歩みが遅いはずのカメは、走るのが速いウサギが眠っている間にひたすらに歩き続けたことで、見事ウサギに対して勝利を収めることができましたよね。言い換えれば、どんなに不器用な私でも、優秀なクラスメイトたちがまだ眠っている間に勝負を始められれば、彼らに勝つことができるのではないかと思ったのです。

そう信じて受験勉強に本気で取りかかり始めたのが、高校1年生の夏。きっかけは夏休み前に受けた模擬試験の結果が思った以上に悪かったことでした。高校1年生の夏休みなど、誰も真剣に受験勉強に取り組み始める時期ではないため、この時期に始めたことこそが、ライバルに予め差をつけることができた決定的な要因となりました。

フライング勉強法のコツとは

そうはいっても、皆が部活や遊びに勤しんでいる頃に1人だけ勉強をし始めるのは、ちょっと勇気がいるものです。また、高校受験を経験した人にとっては、一息つく暇もなくまた受験勉強に本腰を入れ始めるのかと思うと、ちょっと重い腰が上がらないかもしれません。

しかし、この3年間の頑張りによって後に人生が変わるといっても過言ではないのです。

そこでオススメしたいのがご褒美制度
人間の脳内には、好きなものに対して快感を引き起こすことで、その行動を恒常化させようとするのが報酬系というシステムが存在します。これはドーパミンという物質によって引き起こされます。ある一定の成果を達成した際に得られるご褒美をあらかじめ決めておき、それを得るために頑張ると言ったプロセスを繰り返すことで、人間の脳内では、それが快感であると感知し、正の強化が引き起こされるのです。

言い換えれば、ご褒美を得るために頑張ることが徐々に定着し、それが楽しいと思えるようになります。具体的には、ある参考書を3周読み終えられれば欲しかった本やCDを買う、これから3時間集中して頑張ることができたらデザートを食べる、のようなことです。

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フライング勉強法の効果とはいかなるものか

フライング勉強法は、始めてすぐに結果が出ることは期待できません。私も実際に結果が出始めたことを実感できたのは、半年後のことであり、この頃から東大を受験することを意識するようになりました。

後に進路指導の先生から聞いた話ですが、これまでの学生を見てきて、やはりそのような傾向はしばしば見られるとのことでした。早くに受験勉強にとりかかり始めた生徒が、受験までそのままトップ層にい続けたというパターンを何度も見てきたそうです。

高校2年生や遅くても3年生になると、当然、皆が必死に受験勉強に取り組み始めます。そのため、それまでにつけられたライバルとの差は、簡単に縮められるようなものではありません。

人より先に頑張り始めることで少なからず成果をあげて、小さな成功をひとつでも経験することができたら、それは自信にも繋がりますし、残りの受験生活もモチベーションを保ちながら続けられることでしょう。

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この勉強法は、とても優秀な人、あるいはとても効率の良い人には参考にならないお話かもしれません。しかし、なかなか自信が持てない方、目標はあるがどう頑張っていいかわからない方には、ぜひ試していただきたい方法です。

早くから受験を意識することで、毎日の勉強への取り組みもきっと変わります。効果が現れるにはやや時間がかかるかもしれませんが、自分を信じて続ければ、きっと花を咲かせられることでしょう。

(参考)
金澤一郎・宮下保司監修(2014),「カンデル神経科学」,メディカルカンデル
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チロル(2018),「東大・医学部学士編入 今日から人生変えちゃるけん」, エール出版社