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1. 英語外部試験利用入試とは

英語外部試験利用入試とは、英検、TOEIC®、TOEFL iBT®、IELTS、TEAP、GTEC CBTなど、主に英語の4技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)を測る民間の英語検定試験の結果に応じて、英語の試験を免除したり、英語の試験に加算したりする入試制度のことです。

従来の大学入試で扱われる英語はリーディング偏重という特徴があったため、グローバル社会において英語でコミュニケーションが取れる人材を育成するために、2020年度からは、センター試験の代わりに4技能、特にスピーキングが含まれた試験が行なわれる予定となっています。

それに先立って、一部の大学ではすでに英語外部試験利用入試を実施しており、2017年度の入試では採用大学が前年に比べて2倍以上に急増しています。具体的には、2016年度一般入試に英語外部試験利用入試を導入した大学は、国公私立大合計で50大学でしたが、2017年度には110にものぼり、一般入試のおよそ14%を占めています。この増加傾向は今後も続いていくと考えられます。特に最近では、西日本を中心に国公立大学も英語外部試験を利用してきています。

試験の採用率は、学習指導要領に沿った出題が特徴の英検が1位を占めています。ただし、ほかの検定試験も利用できるケースが多く、各試験の特徴を把握し、自分に合った試験を受験することで、高い得点率をあげることができると考えられます。語彙の難易度やライティングの語数など試験によってばらつきがあるため、人によって多少の得意不得意が出てくる可能性が高いためです。

また、試験によってはCBT(ペーパー試験ではなく、コンピュータを用いた試験)を導入しており、今後はキーボード操作やコンピュータへの録音などCBT形式に慣れることも重要になってくるでしょう。

大半の英語外部試験利用入試では、英検2級レベルで優遇措置が得られるケースが多く、難関大学では英検準1級の水準が要求されることが多い状況です。そのため、高校の初期段階で英語力をつけて、英検準1級、またはそれに相当する資格を保有することは受験生にとって大きな利点となるでしょう。

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2. 英語免除・加点を採用している大学

2017年4月時点で英語外部試験を利用している大学のうち、英語試験自体を免除したり、本番の試験で加点を採用している大学を一部ご紹介します。

【国公立大学】

■ 千葉大学 国際教養学部

得点に応じて、5点加算から満点換算まで4段階の判定があります。
http://www.chiba-u.ac.jp/exam/%EF%BC%A829ippannyushi3.pdf

■ 宮崎大学 工学部・地域資源創成学部

工学部は英語免除、地域資源創成学部は得点に応じて加点されます。
http://www.miyazaki-u.ac.jp/exam/files/29_07.pdf

【私立大学】

■ 早稲田大学 文化構想学部

英語が免除され、一般入試の国語・地歴2教科の合計得点により判定されます。
https://www.waseda.jp/flas/hss/assets/uploads/2016/03/fe98d1b24fc329a495100bdf072bd3cd.pdf

■ 南山大学

英語が免除され、満点と換算されます。
http://www.nanzan-u.ac.jp/admission/news/2016/pdf/170227_score.pdf

■ 学習院大学

平成29年度一般入試より、外部試験を活用した「B方式」が導入され、得点に応じて点数換算が行なわれます。
http://www.univ.gakushuin.ac.jp/news/2016/0729-2.html

■ 法政大学

経済学部国際経済学科、人間環境学部、グローバル教養学部などで、1科目のみの入試制度に出願できます。
http://nyushi.hosei.ac.jp/nyushi/toitsu_a

3. センター試験の得点換算をしている大学

2017年4月時点で英語外部試験を利用している大学のうち、センター試験の得点換算をしている大学を一部ご紹介します。

■ 広島大学

英検準1級、またはそれに準ずる資格試験の取得で英語が免除されます(センター試験の受験は免除されません)。
https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/38253

■ 長崎大学

英検準1級、またはそれに準ずる資格試験の取得で英語が免除されます(センター試験の受験は免除されません)。
http://www.hss.nagasaki-u.ac.jp/exam/general.html

■ 佐賀大学

得点に応じて、センター試験の得点率に換算されます(センター試験の受験は免除されません)。
http://www.saga-u.ac.jp/koho/press/201702277883

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4. 終わりに

2016年度入試から2017年度入試にかけて英語外部試験利用大学が2倍以上に増加していることを考えると、2020年度の入試改革の前であっても英語の検定試験が重要な地位を占めるのはほぼ確実だと言えそうです。

とりわけ、日本で受験人口の多い英検は、活用できる大学が最も多くなっています。4技能を独学で習得することは簡単なことではありませんが、いずれはグローバル社会で英語を駆使していくことを考え、単なる入試のためだけの英語という狭い視点で見るのではなく、将来に英語を使って活躍していくことを考えて、積極的に英語の発信力(スピーキング、ライティング力)を養っていくべきではないでしょうか。

たとえ海外に行く予定がなくても、テクノロジーの発達により国と国の行き来が今よりも簡単になり、その結果、ますます多くの外国人が日常生活やビジネスの場に登場することが予想されます。すなわち、大学入試は通過点にすぎず、その後も英語学習の重要性は継続していくことでしょう。

なお、入試制度に関しては、これからの数年間は過渡期となります。最新の入試情報は常にチェックしておきましょう。

(参考)
旺文社|2017年度大学入試調査報告 大学入試の新トレンド「英語の検定利用」、「英検」の利用が圧倒的。レベルは「準2~準1級」!


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