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GTEC CBTは、コンピュータを用いる形式のテストで、「リーディング」「リスニング」「ライティング」「スピーキング」の4技能を測ります。一方、GTEC for STUDENTS の Advanceレベルは、3技能(「リーディング」「リスニング」「ライティング」の3つ。ただしオプションでスピーキングも受験可能)の試験で、ペーパー版のテストになっています。

試験形式は、GTEC for STUDENTSが日常生活における場面を想定した内容になっているのに対し、GTEC CBTはそれに加えて、大学の講義などアカデミックな内容も含まれます。したがって、試験の難易度としてはGTEC CBTのほうが難しいといえるでしょう。

2017年4月現在、GTEC CBT用の模擬問題集はほとんどありません。そのためGTEC CBTの対策のためには、各セクションごとに類似した形式の問題を解くなどして演習力を確保する必要があります。

それでは各分野の学習法について確認していきましょう。

単語、熟語対策

GTEC CBTの語彙はセンター試験レベルです。リーディングセクションにおいても、難関大学で出てくるような難易度の高い単語は出てきませんし、英検のように文法や語彙のセクションもありません。メールや広告の長文問題が大半を占め、それが延々と20個続きます(問題数は40問です)。一文一文正確に読んでいたり、全文を熟読したりしていると、当然ながら時間が足りなくなってしまいます。

まだセンター試験レベルに単語力が達していない人は、高校初級レベルの単語帳でかまいませんので、1冊仕上げてください。このレベルが完成している人は、特に時間をかけて単語力の増強に努める必要はありません。苦手な単元の学習を進めていきましょう。

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看護学部を卒業後、医学部受験に挑戦。卒業後わずか1年で合格を勝ち取った「教科書レベル」からの挑戦
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文法、語法対策

文法や語法の単独問題は出題されません。リーディングは純粋にリーディング問題だけで構成されています。もちろん、ライティングセクションがある以上、基本的な文法知識は必要です。接続詞と前置詞、自動詞と他動詞などライティングで起こりがちな単元を中心に学習してください

しかし、文法の4択問題だけを解いていても、なかなかライティングで正しく書けるようにはならないものです。4択問題を解き終わったあとに、日本語訳を見て英語を書いてみましょう。余裕がない人は文法問題になっている部分だけでもかまいません。このような英語の発信力を養う学習法がライティングに生きてきます。

リーディング対策

GTECのリーディングは、40問をおよそ55分間にわたって行ないます。分量が非常に多いことが特徴として挙げられます。また、読解力を必要とするというよりも、広告やメールの中から必要な情報を探し出す能力が求められる試験となっています。その意味ではTOEIC®に近いといえるでしょう。

時間のわりに読解量が膨大なので、はじめのうちは全問解ききるのが容易ではないかと思います。時間がかかりそうな問題は思いきって飛ばしてしまうのも手でしょう。また、設問に関係ない部分まで丁寧に読む必要はまったくありません。設問を先に読み、文書をざっと読んで必要な情報を拾う「スキャニング」という読み方が有効な問題が多いので、しっかりと熟読する読み方しかしたことがないという人は、この読み方にあらかじめ慣れておきましょう。

長文のジャンルはアカデミックな内容となっており、実際に留学したら遭遇しそうなものばかりです。ボランティアの活動や学校行事に関する掲示のほか、大学教授や友人、スクールカウンセラーとのメールなどが中心です。一問一問は決して難易度が高いわけではないのですが、速度が要求される試験ですので、読み慣れておく必要があるといえるでしょう。

難易度としては、英検2級やセンター試験程度あたりがちょうどよいのではないかと思われます。長文の穴埋め問題などは出題されませんが、Eメールの問題はジャンル的にもちょうど合うのではないでしょうか。また、センター試験の過去問を利用して、図表や広告の問題に当たっておきましょう。

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リスニング対策

GTECのリスニングは、40問をおよそ35分間にわたって行なわれます。会話文がほとんどないのが特徴であり、電話のメッセージやアナウンス、授業の講義の一部といった日常生活に関するテーマや、アカデミックな内容が多くを占めます。前半はそれほど難しくはないのですが、後半は1000語近くを聞くことになりますので、リスニングを長時間聞くことに慣れていないと、途中で集中力が途切れてしまうおそれがあります。

また、画面上の地図を見ながらリスニングを聞いて目的地を答えるといった問題もありますので、リスニングを聞くだけでなく、聞きながら考えるマルチタスクができるようにしておきましょう。

ひとつのリスニングに対する問題数は1問から3問で、後半の長いリスニングを聞いて3問に答える形式となっており、差がつくことが予想されます。センター試験のように音声は二度繰り返されません。また、コンピュータを使っての解答となりますが、制限時間が設けられています(画面の右上に時間が表示されています)。制限時間を超えてしまうと自動的に次の音声に進んでしまいますし、一度次に進んでしまうと前の問題に戻れませんので注意が必要です。

状況描写や選択肢の先読みはできますので、音声が流れる前の時間に目を通しておきましょう。

リスニング対策の教材としては、TEAPの問題集が利用できます。TEAPの問題集は近年増えてきていますので、かなりの量が確保できるでしょう。特に、講義の一部やアナウンスなどというシチュエーションは、TEAPと重なる部分もあります。

ライティング対策

GTEC CBTのライティングは3つのパートに分かれており、Part 1が4分、Part 2が21分(7分×3問)、Part 3が40分(15分×1問、25分×1問)となっています。特に後半のPart 3が難しく、即興で乗りきることはかなり難しいのではないでしょうか。このような試験には、それぞれのパートごとで難易度に特徴が出るものですが、GTEC CBTの場合は、語彙が易しくライティングが難しいのが特徴だといえます。

■Part 1、Part 2

Part 1は中学レベルとなっており、簡単な質問の答えを書くだけになっています。Part 2では、状況を読んでEメールの返信を30~60語で書きます。

■Part 3

最も厄介なのがPart 3です。前半の15分の問題では、グラフの要約と質問に対する答えを125~175語で書きます。そして後半の25分の問題では、課題に対する意見を、引用を参照して250語以上書かなければなりません。4人の専門家の発言を読み取り、自分の主張と合致する立場の2人を引用することになります。したがって純粋にライティングだけに25分使えるというわけではありませんので注意が必要です。

通常の学校授業などでは、ここまで長い英文を書く機会はあまりないと思いますので、以下の点に留意して、万全の準備をしたうえで試験に臨みましょう。

・前半の問題

まずPart 3の前半の問題ですが、125~175語のうち、グラフの描写と質問に対する答えがだいたい半分ずつになるように答えを書くとよいでしょう。

グラフの状況描写をする際には、
1. いつから増加(減少)しているのか
2. 変化は一定か、それとも急速に増減しているのか
3. グラフの高い部分、低い部分はどうなっているのか
4. 複数のグラフがあったら、比例関係や反比例関係がないか
といった部分に注目して書いていってください。この際に、consistently(一定に)、gradually(徐々に)、rapidly(急速に)といった副詞が使えるようにしたいものです。

また質問に対する答えを書く際は、自分の考えのほかに理由も加えることを忘れないようにしましょう。

・後半の問題

Part 3の後半の問題は、課題に対する自分の意見を250語以上で書く形式となっています。また問題文には
1. 自分の知識や経験を使って、裏づけとなる根拠を少なくとも2つ提示すること
2. 自分の主張を裏づけるために、少なくとも2人の専門家からの情報を参照すること
が指示されています。自分と反対の意見を持つ専門家の意見を参照してもかまいませんが、当然否定しなければなりません。

書き方は決してひと通りではありませんが、
1. 自分の意見(I think…for the following three reasons)「以下の3つの理由から…だと思います。」
2. 理由(First, … Second, … Finally, …)「1つめに…、2つめに…、最後に…」
3. 結論(In conclusion, …)
といった順番で書くと、きれいにまとまります。理由を列挙するときには段落が変わるため、上記の書き方の場合は5段落構成になります。

グラフの要約を書く問題、自分の意見を書く問題、どちらもTEAPで出題されるので、類似の問題を解きたい場合はTEAPを活用するのがおすすめです。

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スピーキング対策

GTEC CBTのスピーキングテストは、ヘッドフォンを装着し、自分の音声を録音する形式となっています。試験時間は20分間で、Part 1が2分、Part 2が6分、Part 3が12分となっています。

気をつけなければいけないのが、解答の準備時間が与えられている問題と与えられていない問題があることです。間違えないようにしましょう。なお、解答の準備時間にはメモを取ってもかまいません。各パートの特徴と対策は以下の通りです。

■Part 1

質問に対して即座に応答する問題です。名前や趣味など受験者の個人的な情報に対する質問となっており、英検の2次面接で最初に聞かれそうなものです。このパートはそれほど難しくはないといえるでしょう。

■Part 2

留守番電話にメッセージを残すというシチュエーションで、問題文に表示された内容を説明したり、質問したりします。30秒間の準備時間のあと、1分以内に録音しなければなりません。言いよどみなどがあるとあっという間に1分間が過ぎてしまいますので、準備時間のうちにしっかりと内容を練って録音するようにしましょう。

慣れていない人は、話の始まりと終わりがスムーズに言えないという傾向があります。始まりは Hi, 〇〇(相手の名前). This is 〇〇(自分の名前). といった程度で大丈夫です。また終わりは Please call me any time. Thanks. など、あらかじめ用意をしておけば、言いよどんで時間を浪費せずに済むはずです。

対面形式の面接とは異なり、時間が過ぎると問答無用で録音が終了してしまいますので、無駄な時間を消費して途中で録音が切れてしまうといった事態は避けなければいけません。

■Part 3

Part 3は講義を聞いて質問に答える形式で、3つの小問に分かれます。1つめの小問では、90秒で準備をして120秒で答えます。2つの理由を答えなければなりませんので、準備時間内に考えておく必要があります。2つめの小問も同様に、講義の内容に関する質問に答える形式ですが、180秒の準備時間のあと、180秒で答えます。こちらは、最低でも2つの理由をつけなければいけないと指示されています。そして最後の3つめの小問では、クラスメイトから質問を受けたという想定で、準備時間なしに60秒で返答します。

Part 2、Part 3ともに、実際に留学をした想定のスピーキングテストとなっています。そのため、学校の授業などできちんと対応した学習を積めている人はほとんどいないのではないでしょうか。

しかしこれらの学習は、ある程度独学で準備することができます。というのも、ライティングとは異なり、スピーキングはメッセージが伝わるかどうかが最も大きなポイントとなるため、語彙レベルや文のバリエーションなど、ライティングほど細かくチェックされることはないからです。じっくり考える時間と辞書さえあれば、おそらくほとんどの人が高得点を取れるのではないでしょうか。

そこで、まずは試験本番と同じ条件で録音し、次に時間をかけて解答を書いてみましょう。そのうえで音読を繰り返し、録音した音声を聞き直しながら、自分の弱点や癖を修正していくと効果的です。


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