teap-studymethod

TEAPの特徴を知ろう

TEAPは、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能を測る試験です。大学受験で使用する場合は、それぞれの技能で基準点を超えなければならないことが多いため、バランスよくスコアを取得することが求められます。問題内容は留学などで使用する場面(英語で講義を受ける、英語の文献を読み解く、英語で発表を行なう、など)を想定したアカデミックなものとなっており、TOEFLに似ているともいえます。その他、リーディングとリスニングの両方においてグラフの読み取り問題が出題されるなど、短時間で情報を正確に読み取って正答を導く情報処理能力も求められます。

TEAPという試験の特徴として、“問題量の多さ”“速読重視” が挙げられます。問題量の多さについてはリーディングに目が行きがちですが、およそ50分間続くリスニングも相当なものといえるでしょう。しっかりと準備をしないことには、途中で集中力が途切れてしまう可能性があります。リーディングとは異なり、リスニングの場合は「少し休んで集中力を入れ直す」といったことはできないので、日ごろの学習で底力を鍛え、集中力が持続するようにしておく必要があるでしょう。ある程度の長さのリスニングを聞くことに慣れておくことも大切です。

このように、試験の形式そのものに慣れていない受験者が多いと思われるので、まずは時間を計って模擬問題集を解き、今の解き方で時間内に終わるのかどうかを確かめると同時に、自分にとって苦手なパートを把握するところから始めましょう。

それではここからは、TEAP対策のためのコツや勉強法を、「単語・熟語」「文法・語法」「リーディング」「リスニング」「ライティング」「スピーキング」の項目ごとに解説していきます。ぜひ日ごろの学習に役立ててくださいね。

mtp-ec
苦手だった英語でほぼ満点を取って国立千葉大学医学部に現役合格した話。
人気記事

単語・熟語

TEAPにおける語彙のレベルは英検2級から準1級レベルに相当し、part1では20問出題されます。短文の空所補充形式となっており、4択問題です。通常の大学受験でいうと難関大学レベルでしょうか。

英検準1級レベルというと動揺してしまうかもしれませんが、ほかのリーディングセクションでは難単語は出題されません。そのため、受験まであまり日数がない人は、2級レベルにまで絞って準備をするのも手です。仮にpart1で数問間違えたとしても、全体を見ればかなりの高得点を見こめるはずですよ。

文法・語法

TEAPの試験では文法の問題は出題されないため、一見すると文法知識はそれほど重要ではないように思われるかもしれません。しかし文法を完全に無視してしまうと、選択肢の英文を読み間違える、長文が正確に読めない、といった弊害が起こりかねません。最低でも高校1年~2年で学習する文法力は身につけておきたいところです

また文法力が不正確だと、ライティングセクションでもボロが出てしまいます。接続詞と前置詞を間違える、従属節でピリオドを打ってしまうなど、文法力が弱いタイプのライティングミスをしてしまいかねません。そのような意味でも、やはりひと通りの文法力はしっかりと身につけておきましょう。

teap-studymethod-01

リーディング対策をしよう

TEAPのリーディング問題の特徴をPartごとにまとめると、以下のようになります。

【Part 2A】図表問題が出題される(センター試験の図表問題とは異なり、こちらはグラフと設問しかないため、厳密には長文問題ではありませんが……)
【Part 2B】メールや広告を用いた読解問題が出題される
【Part 2C】短めの文章問題が大量に(10題)出題される
【Part 3A】長文空所補充問題が出題される
【Part 3B】長文問題(一部図表も含まれる)が出題される

Part 2A5問図表の読み取り
Part 2B5問提示・Eメールなどの読み取り
Part 2C10問短めの長文問題
Part 3A8問長文空所補充問題
Part 3B12問長文問題(一部、図表も含まれる)

Part 1と合わせて60問という問題数を解かなければいけませんので、かなりシビアな試験といえるでしょう。センター試験でも同様の傾向が見られますが、精読よりも速読が重視される試験であることはいうまでもありません。

続いて、各Part攻略のためのコツを見ていきましょう。

■Part 2A

グラフの読み取り問題です。このセクションでは長文がありませんので、グラフと一致する選択肢を選べばいいということになり、したがって比較的短時間で解くことができるパートです。コツは、誤っている選択肢をとにかくひとつひとつ削除していくこと。正解の選択肢を選ぼうとすると、ちょっとしたグラフの見間違いに引っかかってしまいますよ。

併せて重要な要素となるのが言い換え表現です。例えば「タバコが一番の問題になっている」というのがグラフから読み取れたとしましょう。しかし正解の選択肢が「健康に関する対策をするべき」となっている場合があるのです。「タバコ」という単語は出てきませんが、このような言い換えに気がつかないと、正解を選ぶのに時間がかかってしまいます。また、このような言い換えは、ライティングにおいても重要な要素となっています。

■Part 2B

短めのEメールや広告を読んで、設問に答える形式です。読みやすい英語で書かれており、選択肢に関しても、本文の表現がそのまま正解ということはないにしても、難解な言い換えをされるわけではありませんので、比較的短時間で解けるはずです。逆に、ここで多くの時間を使ってしまうと、後半に充分な時間を残しておくことが難しくなるでしょう。この点に課題のある人は、センター試験レベルの英語をたくさん読む、音読やリスニングを繰り返して英語の直読直解力を鍛える、といった勉強法がおすすめです。

TEAP以外の問題集では、センター試験の過去問を活用することができます。具体的には第4問の過去問や対策問題集がおすすめです。

■Part 2C

1パラグラフの長さの英文を読み、内容に一致する設問を選ぶ形式です。一般的な長文読解問題では、設問に該当する箇所を長文の中から探すのに時間がかかるというケースがよくありますが、この問題に関してはその心配はありません。本文中の英語表現から言い換えられている設問に気づくことができれば、難なく正答を選ぶことができるでしょう。

主題を答える問題もあります。日ごろ長文を読むときには、1文の訳だけに目を向けるのではなく、パラグラフや文章全体の要旨を考えながら読み進めることも心がけましょう。

TEAPの問題集以外でこのセクションの対策をするには、中堅レベルの大学入試問題がおすすめです。たとえば日本大学生物資源学部や獨協大学などでは、TEAPのように1パラグラフの問題ではありませんが、比較的短めの長文問題が出題されているので、参考にしてみるのもよいでしょう。

■Part 3A

長文の空所補充問題です。この形式自体は、従来の大学入試問題や英検などでなじみがあるため、比較的戸惑わずに解けるのではないでしょうか。

気をつけるべきポイントは、ディスコマーカー(論理を表すキーワード)に注目し、文と文のつながりを意識すること。However ならば逆説、For example ならば具体例が来る、などですね。また空所の前だけでなく、後ろもチェックすることを忘れないようにしましょう。

このセクションの対策としては、英検2級や準1級の過去問、中堅からGMARCHレベルの大学入試過去問が最適です。

■Part 3B

長文の内容一致問題です。難関大学のような難単語が出てくるわけではないので、時間をかけさえすれば、多くの人がかなりの高得点を上げられるのではないかと思います。しかし問題はやはり、充分な時間が余っているかどうかでしょう。そのような意味では、センター試験英語と似た部分があります。

対策としては、平易な英文をすばやく読む練習をすることが重要です。したがっておすすめなのが、センター試験の過去問の長文読解問題です。長さ、難易度ともに近いものがありますので、数年分を解いておくとよいでしょう。

センター試験の過去問の中にはエッセイが出題されているものもありますが、TEAPでは今のところエッセイは出題されていません。もちろん実力をつけるという観点ではエッセイ問題を解いて損をするわけではありませんが、試験直前の対策をしたいということでしたら論説文を選ぶことをおすすめします。

リスニング対策

TEAPのリスニング問題は以下のような構成になっています。

【Part 1A】短い会話の聞き取り
【Part 1B】短いモノローグの聞き取り
【Part 1C】図表つきの短いモノローグの聞き取り
【Part 2A】長い会話の聞き取り
【Part 2B】一部図表つきの長いモノローグの聞き取り

Part 1Aひとつの会話につき1問×10短い会話の聞き取り
Part 1Bひとつのモノローグにつき1問×10短いモノローグの聞き取り
Part 1Cひとつのモノローグにつき1問×5短いモノローグの聞き取り(図表つき)
Part 2Aひとつの会話につき3問×3長い会話の聞き取り
Part 2Bひとつのモノローグにつき4問×4一部図表つきの長いモノローグの聞き取り

TEAPのリスニングは会話文が繰り返されませんので、聞き逃しには気をつけなければいけません。この点がセンター試験とは異なるところで、問題そのものの難易度はセンター試験とたいして変わらないものの、2回繰り返されるリスニングに慣れてしまっている人には少し難しく感じるのではないでしょうか。

重要なのは、設問の先読みと回答のリズムを崩さないようにすること。回答に迷ったとしても、すばやく決断を下して次の問題に備える必要があります(次の問題が流れてきたときに頭が切り替わっていないと、また聞き逃して回答に迷ってしまい、負のループに陥ってしまいかねません)。そこで、どうしてもわからない場合は、勘でもかまわないので、次の問題の音声が流れてくる前に答えをマークするようにしましょう。

また、選択肢を読んでいるうちに次の問題の音声が始まってしまったという声もよく聞きますが、それは速読力に問題がある可能性があります。リスニングは、音声を聞き取れるようにすることももちろん重要です。しかし、そもそも速読ができていないと、選択肢を読みきる前に次の問題が始まってしまうといったことになりかねませんので、注意しましょう。

それでは、各Partごとの特徴と攻略のためのコツをまとめていきます。

■Part 1A

短い会話文の問題です。難易度はそこまで高いわけではありませんが、センター試験とは異なり音声の繰り返しがありませんので、うっかり聞き逃してしまうことがないように注意しましょう。

設問はひとつの会話文に対してひとつですので、選択肢を先読みをすることによって、ある程度的を絞って聞くことができるでしょう。逆に、会話を聞き終わってから選択肢を読み始めると、解答を出す前に次の問題が始まってしまうおそれがあります。そうなると、なし崩し的に勘で答えるしかできなくなってしまうので、もし答えがわからなかったら、その1問は適当に答え、次の問題に備えましょう。

■Part 1B

短いモノローグを聞き、設問に答える問題です。このセクションも、答えを出すために重要なキーワードを聞き逃すと回答が困難になってしまいます。前もって設問に軽く目を通しておくと、会話の途中で誤りの選択肢に気づいたり、答えがわかったりすることがあります。

コツは、選択肢のキーワードに着目すること。選択肢のすべてを記憶することは難しくても、単語レベルなら覚えていられるでしょうから、解答に関連した部分がわかりやすくなります。

■Part 1C

グラフつきの短いモノローグを聞き、設問に答える問題です。この問題は必ず先にグラフに目を通し、「各グラフの違い」や「変化が起こる年代」など数字を重点的にチェックしておきましょう。音声の前半で誤った選択肢を切り、残りの後半で答えを確定させるようにするのがポイントです。つまり、耳で音声を聞きながら目でグラフを見て、モノローグの途中で答えを出せるようにしましょう。

逆に前半で選択肢をいくつか切ることができないと、回答が非常に困難になることが予想されます。聞き終わってから、4つのグラフのうちどれが答えなのかを考えている時間はありません。その場合は潔くあきらめて、次のグラフのチェックに移ってしまいましょう。

当然のことですが、年代の聞き間違い、グラフの見間違いは致命的なミスにつながります。そのような意味では、最も注意力を要するパートです。

■Part 2A

長めの会話文の問題です。シチュエーションが問題に書かれており、それに基づいた会話が流れます。

ひとつの会話文につき3つの設問があるため、聞き取りを逃したり、忘れてしまったりしないように気をつけましょう。可能であれば、ざっと選択肢を先読みしておき、聞いている途中で1問でも答えがわかれば楽になります。

ただ、あまりに選択肢に意識が向いてしまうと、肝心の会話内容が疎かになってしまう危険性があります。慣れないうちは、あくまで会話に集中したほうがよいでしょう。はじめのうちは、3問とも正答を狙おうとは思わずに、わからない場合は適当にマークして次の問題に備えるというのも作戦のひとつです。

■Part 2B

長めのモノローグを聞き、設問に答える問題です。ひとつのモノローグに対して4つの設問があります。注意すべき点はPart 2Aとほぼ同じです。ざっと選択肢を確認し、できれば聞いている途中に答えが1問でもあればよいのですが、あくまでも聞き取りを重視するという姿勢は崩さないようにしましょう。

ひとつのモノローグにつき4問あるので、すべての問題に対して自信を持って回答するのは、おそらくほとんどの受験生にとっては困難ではないかと思われます。読解と違い、リスニングは二度聞くことができないので、自信のない問題はいくら考えても結論が出ない可能性が高いといえます。その場合は適当にマークをして次の問題に備えましょう。

teap-studymethod-02

ライティング対策

ライティングは2つのパートに分かれます。Task Aは長文を70語前後に要約する問題で、Task Bは、複数の長文を読み、状況描写と意見を合わせて200語程度で書く問題となります。国公立大学受験生以外は要約の練習をしたことがない人がほとんどでしょうし、英作文といっても、よくある和文英訳問題とは異なるので、事前の準備が必要不可欠です。

では、それぞれの特徴と注意点を確認してみましょう。

■Task A

長文を読み、70語程度の要約を書く問題です。国公立大学志望者で要約の練習をしてきた人にとっては、それほど難しさは感じないかと思います。長文の難易度が低いうえ、ディスコマーカー(論理関係を表すキーワード)に注目すれば、比較的簡単に書くことができるからです。全く対策をしたことがない人は、要約の参考書や問題集に触れ、書き方を習得しましょう。

要約を書く際のポイントは、文章の中でどの部分を入れ、どの部分を省くかを決めることです。この際に、入れるべき点を決めるよりも省くべき点のほうがわかりやすいので、どこを省くかを先に決めてしまいましょう。

省くべき主なポイントは、重複箇所(表現は違うが、書かれている内容が同じ箇所)、具体例、引用です。ただし、具体例や引用が段落のほとんどを占めているような場合は、簡単にまとめて書きましょう。

逆に書くべきポイントは、段落の中心となる文(トピックセンテンス)です。その他、一般論と主張に着目すると展開が整理しやすくなりますよ。

■Task B

Task Bは、複数の文章を読んで、状況描写と自分の意見を200語程度で書く問題です。200語もの英文となりますと、そもそも書いたことがないという人が多いのではないかと思われますが、その場合でも、とりあえず書いてみることが重要です。内容以前に、だいたいこれくらいの量を書かなければならないというイメージや、時間がどのくらいかかるのかを知っておくことが重要なのです。

書き方としては、状況描写から書き始め、第1段落でグラフの内容をまとめ、第2段落で文章のひとつをまとめ、第3段落でもうひとつの文章をまとめ、第4段落で自分の意見を書くと、きれいにまとまるのではないでしょうか。また段落を区切ることで、おおよその語数が見えてきます。2段落を書き終えた時点でだいたい100語ぐらい書けているかどうかが、ひとつの目安になるでしょう。

またTask Aにも当てはまることですが、できるだけ本文中の表現はそのまま使わず、別の言い回しに変えるように心がけてください。類義語を使う、名詞を動詞化する(あるいはその逆)、態を変える、副詞節を分詞構文に書き換える(あるいはその逆)などが一般的な手法です。

スピーキング対策

スピーキングはおそらく、日本の高校生の大半にとって、最も苦手とする人が多い分野ではないかと思います。しかし苦手な人が多いぶん、きちんと対策を立てることによって、コツさえつかめれば比較的簡単に点数を伸ばせるともいえます。あまり苦手意識を持たずに前向きに取り組みましょう。また、「ネイティブと話す機会がないから無理だ」というのは全くの言い訳です。独学で点数を伸ばす方法をご紹介するので、それぞれのパートの特徴と対策を確認してください。

■Part1

いわゆる日常会話のような問題で、受験者の個人的なことについて質問されます。休日の過ごし方、部活動(自分の所属している部活名くらいはいえるようにしておきましょう)、趣味、さらには将来の目標などはあらかじめ準備をしておいて損はないでしょう。

対策法ですが、あらかじめ紙に書いておき、それを見ないで話す練習をしておきましょう。慣れてくればかなり話せるようになるはずです。

■Part 2

面接官による設定の説明が行なわれたあと、トピックカードが渡され、30秒間の準備時間を経て、面接官に対してインタビューをする問題です。トピックカードにインタビューするべき質問事項が与えられますので、それを疑問文に直すことができれば大丈夫です。したがって30秒の準備期間の中では、質問項目を疑問文に直すことに集中しましょう。余計なことを考えだすと、あっという間に時間がなくなってしまいます。疑問文にすることさえできれば、このパートは比較的簡単に乗りきることができるでしょう。

■Part 3

トピックカードの内容について、賛成か反対か自分の意見を30秒間でまとめ、1分間意見を述べる問題です。Part 1やPart 2に比べると難易度が高く、受験者の中でそうとう差がつくことが予想されます。30秒の間で、自分の意見とその理由を考えてください。

自由英作文では理由は2つ以上挙げたほうがいいなどと習うかもしれませんが、今回の場合は、1分間で2つの理由を話すのは非常に困難なので、ひとつで充分です。30秒以内に終わってしまいそうな場合は、自分の意見をサポートしたり、結論を述べたりすることで解消できるでしょう。制限時間の30秒はあっという間に過ぎてしまいます。理由を思いつきやすい(話しやすい)ほうをすばやく考えることも重要です。

ちなみに、自分の意見のサポートをする場合は、
・In fact + 現状の問題点, so + 自分の意見
・If + 反対論, then + 問題点
などという形が話しやすいかと思います。結論は、Therefore / So / In conclusion などをいったあとに主張を繰り返せばよいでしょう。

■Part 4

面接官から様々な質問をされ、それに答える問題です。Part 3は自分の意見と理由を考える時間がありますが、このパートはノータイムで答えなければならないため、さらに難易度が高いといえます。自分の意見をいったあと、理由をつけ加えるのを忘れないようにしましょう。Part 3同様、自分の本当の考えに固執する必要はありません。答えやすい意見を述べるようにしましょう。

***
以上、TEAP試験の各項目ごとに、ポイントや対策の方法を解説しました。この記事をぜひとも日々の学習に役立ててください。


英語4技能特設ページに戻る >>