StudyHackerを運営する恵学社(けいがくしゃ)は、医学部や難関大学受験向け個別指導の予備校「学び舎東京」を東京の四谷で、「烏丸学び舎」を京都で運営、2017年度からは「受験 × パーソナルトレーナー」と特徴とする予備校「学び舎東京plus」をそれまでの恵比寿から市ヶ谷(いずれも東京)に拡大移転しました。

今回は、「学び舎東京」に1年間通い、見事、国立香川大学医学部への合格を成し遂げた中山聡一郎さんと、学び舎東京で学習プランナーを務める原さんにお話を伺いました。

——この度は合格おめでとうございます。いよいよ春からは医学部生ですね。本日はよろしくお願いします。

中山さん:ありがとうございます。おかげさまで合格することができました。

原プランナー:よろしくおねがいします。

物理偏差値33 化学偏差値35からの挑戦

——今日はいろいろと伺いたいこともあるので、さっそくいろいろとお聞きします。中山さんの今年の合格はいわゆる「大逆転」だったそうですが、その辺りの経緯をお聞かせいただけますか?

中山さん:僕はある大学の付属校に通っていたのですが、その頃から医学部に行きたくて。でも、高校3年生の夏過ぎくらいに、医学部の推薦枠に外れてしまったんです。他の学部なら推薦をもらうことはできると言われていたのですが、どうしても医学部に行きたくて、外部受験で医学部をめざすことに決めました。
とはいっても、それまではいわゆる「内部進学のための勉強」しかしてこなかったので、外部の模試などもほとんど受けたことがありませんでした。それで、夏過ぎに受けた駿台予備校の全国模試の結果がほんとうにひどくて(笑) 物理などは100点満点中8点偏差値も33、化学も17点で偏差値35でした。数学も偏差値40台、かろうじて英語は偏差値50くらいでした。校内の偏差値などではなく、受験生全体で見てそんな状態だったんです。これはまずいと、自分なりに勉強して2ヶ月後に今度は河合塾の模試を受験しましたが、さほど成績は変わりませんでした。

そんな結果を親に見せたら、外部受験をせずに内部進学で他の学部に行くように言われそうな気がして……今日までずっとこの成績表は隠していました(笑) もう現役での合格はあきらめて、浪人を覚悟していました。

原プランナー:その成績だと、確かに反対されそうですね(笑) リスクも高いことですから。失敗した場合、現役時に推薦で楽に行けたところにさえ行けなくなってしまう可能性もありますよね。でも、そこまでしてでも医学部にという気持ちが、今回の合格に繋がったと思えば、結果的には良い選択でしたね。

——それで浪人をして、学び舎東京に?

中山さん:そうですね。自分の性格的に英語が武器になるだろうと思っていたので、英語の強い塾を探していたんです。探していた時に、「学び舎東京の英語はすごいらしい」という噂を聞いて、体験授業を受けに行ったんです。

——体験授業ではどんなことをしたんですか?

中山さん:これまで勉強してきたものとは全然違う方法で、衝撃をうけました。英語の文をすばやく読めるようにするためのトレーニングの体験授業を受けたのですが、その授業内ですぐに2倍速の英語まで聴けるようになってしまって、あれはびっくりしましたね。

原プランナー:英語の文章を素早く読めないと入試の英語で得点をするのは難しいことです。でも、そもそも「文を素早く正確に読む」というのは、「知識」というより「技能」の領域なんです。ですから、適切なトレーニングを行うことによってしか伸びていきません。単語や文法は根気よく繰り返せば習得できますが、文を素早く読むことや英語の音を聞き取っていくことは絶対に練習、トレーニングが必要なんです。

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——具体的には、どんなトレーニングをしたのでしょうか?

原プランナー:体験授業でお見せしたのは、私たちが「速読リーディング」と呼んでいるものです。英語を学ぶ人がある程度のレベルに達すると、英語を「チャンク」と呼ばれる意味のかたまりごとに読むようになります。例えば、” I have a pen.” という文があるとして、これを「I は『私は』という意味で、have は『持っている』で……」という風に単語ごとに読むのではなくて、ぱっとかたまりで理解出来ますよね? ただ、これが長くなると難しくなってくる。「速読リーディング」では、一瞬で認識できるチャンクのサイズを大きくしてあげるようなトレーニングを行います。

学び舎では開校当初から、人間が第二言語(外国語)を習得するプロセスを研究する学問である「第二言語習得研究」の研究成果に基づいて、英語の指導を行っています。科学的に「こうすれば伸びやすい」とわかっていることをベースに進めるんです。

中山さん:体験授業が終わるころには、長めのチャンクでも英語のまま頭に入ってくるような感覚になっていました。これは伸びていくと確信しましたね。

英語の偏差値は4ヶ月で20以上アップ。

——実際に、英語の成績はあがっていったのですか?

中山さん:入塾前の模試では偏差値50くらいだったのが、夏の模試では70を超えるようになっていました。良い時には80近くまでいくこともあったんです。春期講座の始まる4月くらいから、8月のおよそ4ヶ月くらいで約20くらい上昇したんです。その後、一時的に下がってしまったこともあるのですが、おおむね順調にすすめられましたね。

——4ヶ月で偏差値20以上のアップはすごいですよね。どんなところが決め手になったと思いますか?

中山さん:いろいろあったとは思うのですが、僕の場合はやっぱり音読やシャドーイングですね。

原プランナー:毎日欠かさず音読をしていたものね。

中山さん:ええ。毎晩時間を決めて繰り返しました。音読をすることで「英語を訳さずに理解する」という感覚が体得できた気がします。

——音読は大切だ、ということはよく耳にしますが、実際に毎日続けるのは難しいことですよね。

中山さん:実は一時期、音読をさぼったことがあって……その時はやっぱり調子が落ちましたね。さっき一時的に下がった時期があったといったのは、その時期とちょうど重なっているんです。

原プランナー:学び舎東京には音読専用の自習室 “Practice Room” というものがあるんです。すべてのブースに音声再生用のタブレットPCもおいてあります。声を出すことができる自習室ってなかなかないと思うんです。でも、言語を身につけていく時に音声を使わないというのはとても非効率なことです。京都に初めての校舎を作ったときから、音読用の自習室は設けてあるんですよ。

中山さん:毎日こもってました(笑)

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音読専用自習室 practice room

原プランナー:英語が早い段階で安定したおかげで、他の教科に時間を振り向ける余裕ができてきたというのは、今年度の合格の大きな要因になったと思っています。

中山さん:ほんとうにその通りです。一気に英語の成績があがったことと、音読によってその成績をキープできたことはとても大きなことでした。英語の勉強時間を極端に減らすことができました。

教科書レベルを大切にして、数学・理科も急上昇

原プランナー:秋ごろから、数学の授業も学び舎で受けるようになったよね。

中山さん:秋までも、数学は大手予備校の授業を受けたりしてやってはいたのですが、なかなか伸びていかなかったんです。大手の授業のクオリティが低いと言うことではなくて、自分自身がそれを消化できるレベルに達してなかったんだと思います。それでもう学び舎に頼るしかないと(笑) 泣きつきましたね。

——数学の授業はどんな風に進めていったのですか?

原プランナー:8月のマーク模試の段階では、数ⅠAが65点、数ⅡBが75点くらいでした。春に比べると伸びてはいましたが国立大学の医学部を目指すにはまだまだ足りないという状況です。ただ、「全体的にできないというよりは、できているところとできていないところがはっきりしている」ということを数学担当の講師からは聞いていました。

中山さん:学び舎のセンター対策のテキストを使って進めたのですが、ただセンターの問題を解いて解説を聞くという形にならないようにしてくれました。分からないところがあれば、教科書レベルの基礎に戻って、コアとなる考え方からていねいに抑えていきました。

原プランナー:このあたりは、個別指導の特徴が十分に活かせたのではないかと思います。数学は、たとえば授業や説明が上手な講師に教えてもらえば「問題の解き方」を理解することはできるものです。でも、それで実際に自分で解けるようになるかというと、意外とそうではなかったりします。大切なのは個々の「問題の解き方」を身につけることではなくて、その問題を解くための基礎的な知識をきちんと持っていることと、覚えた知識をどう使って問題を解いていくかという「考え方」を身につけて置くことです。

中山さん:学び舎の教え方ってとてもシンプルなんですよね。知らないこと、できないことは教科書レベルまでもどって定着させていくような。
例えば、僕は「平面の方程式」という分野が特に苦手だったのですが、そういうところが苦手だと分かれば、教科書レベルの問題を自分で説明できるというところから始めて、それができたら類題を解いて、という風に積み上げていきました。根本の部分から理解を進めていったので、他の分野の理解も深まるということが起こっていきました。

原プランナー:1対1の個別指導の形式だと、ある問題が解けないという時にその原因がわかるんです。課題は個人によって異なるものですから、手当ての方法も変わります。基礎の知識が抜けている場合には、それこそ教科書レベルの核となる概念の振り返りを行うべきだし、概念は分かっているけれどもスムーズさが足りないという場合には数をこなして正確さとスピードをあげるために練習をすればよいというわけです。

中山さん:限られた時間の中でチョイスしていただく問題、戦略というものが、僕にとってはとても効率的に実力を伸ばしてくれるものでした。全部やってたら、当然時間が足りなくなるので。

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——なるほど、客観的に効率良い方法を示してもらったということですね。理科はどうでしたか?

中山さん:物理は最終的に偏差値70くらいにはなりました。

——偏差値が倍ですね(笑) 偏差値が30以上も伸びたのは何か秘訣があるんですか?

中山さん:実はこれも「教科書」なんです。

原プランナー:教科書レベルを徹底しましたよね。

中山さん:学び舎の理科の先生に相談したら、まず教科書レベルを「人に説明できるレベル」になるまで熟読するように言われたんです。読んで、その部分をじっくり考えて、誰かに聞かれた時にきちんと説明できるか確かめるということを繰り返しやっていました。

原プランナー:これは学び舎の理科指導の基本方針なんです。受験生は問題演習に急いで取りかかりがちですが、まずはその前に教科書を細かいところまで説明できるようにするんです。教科書に書いてあることがすべて理解できている、きちんと人に説明ができるレベルで頭に入っているという状態を作れば、焦らなくても問題は解けるようになります。結果的にその方が速いんですよ。

中山さん:現役の時は結局なんの話をしているのかさえ分かっていなかったんですよね。数学と同じように、教科書を軸とした勉強をしっかり行って基本的な概念を十分に理解したあと、問題演習を重ねたら結果がついてきました。

原プランナー:基礎が大切だとよく言われますが、教科書を人にさらさら説明できるレベルくらいまでになって、「腑に落ちた」という状態になるんです。そのベースがないと、ある程度のところまではいけても伸び悩んでしまいますし、結果として回り道になります。

——でも、受験が迫ってきてもまだ教科書レベルをやっているというのは不安なものですよね……。

原プランナー:そのあたり、彼はとてもとても素直で。言われた通りにやってくれたのが大きいんですよ。言われたことを全部やってくれました。

中山さん:最初があまりにもできなかったので、他に選択肢がなかったんですよね(笑) でも、結局それが近道でした。つらいこともありますが、先生がしっかりあたってくれるので、それになんとか応えたいという気持ちもありました。

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原プランナー:現役時に受験したある私大医学部で得点開示をしてもらったら、1000点満点で200点しかとれていませんでした。そのまったく同じ大学で、今年度は上位10位に入り特待生扱いで合格したんです。教科書レベルを徹底することでも、きちんと上位にはいることができるんです。

——真摯に基本に取り組んだことが成功の要因だと言えそうですね。これから受験するみなさんへのメッセージをお願いします。

中山さん:この一年を通して、足下を固めつつ、でも先を見ていくということが重要だったと思います。階段を一段一段作りながら上っていくイメージです。足下の一段がなければ次の段階には上がれないけれど、足下だけ見ていても目標が見えていなければ正しい方向に階段を築いていくことはできません。大学入試はとてもシンプルです。ゴールは決まっていて、やるべきことも決まっています。

基礎の部分はどんな問題が出てもかならず必要になる大切なものです。基礎で留まっている状況をこわがって、特殊なことや難しいことに手を出したくなることもあるけれど、基礎がぐらぐらしている方がよほど恐ろしいことです。

学び舎では「あたりまえのことを、あたりまえに」ということをことを学びました。着実であること、シンプルであることの価値を知ることができ、とても感謝しています。ありがとうございました。みなさんもぜひ、基本にこだわってみてください。

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