StudyHackerを運営する恵学社(けいがくしゃ)は、医学部や難関大学をめざす個別指導の予備校「学び舎東京」を東京の四谷で、「烏丸学び舎」を京都で運営しています。さらに、「受験の世界にも『パーソナルトレーナー』の仕組みを取り入れ、密度の濃い学びを提供したい」との思いから2016年3月からは東京・恵比寿で「学び舎東京plus」という小規模の予備校をスタートしました。

今回は、東京・四谷にある「学び舎東京」に所属し、受験した8校の私大医学部すべての一次試験を突破した福室自子さんと(二次試験は日程重複などありすべては受験せず)、1年間担当講師として指導にあたった講師の山田真喜子さん(英語)と、岡崎香織さん(数学)にインタビューを実施しました。

——この度は合格おめでとうございます。いよいよ春からは医学部の学生さんですね。本日はよろしくお願いします。

福室さん:ありがとうございます。みなさんのおかげです。今日はよろしくお願いします。

山田さん、岡崎さん:よろしくお願いします。

——まずは、福室さんが医学部をめざした経緯やきっかけをお聞かせいただけますか?

福室さん:私はもともと大学で看護を学んでいたのです。看護の世界には「ナースプラクティショナー」という、看護師の役目を務めながら処方箋を書いたり、一部診療をしたりする仕事があります。ただ、これは韓国やアメリカでは認められているのですが、日本でやろうと思うとどうしても医師免許が必要になるんです。

当初は、いずれアメリカなどに渡って、そこで働くのもいいかなと考えていたのですが、大学で看護や医療の現場を実際に見て、やっぱり私は日本で働きたいなと思いました。それで、大学4年生の途中から学び舎東京でお世話になることにしたんです。

——大学4年生からということは、大学での勉強との両立ということですよね。それは大変だったでしょう。

福室さん:そうですね。看護師の国家試験の準備や、卒論の執筆などもあったので、思ったよりもかなり大変でほんとうに倒れるかと思いました(笑) ただ、はじめからその年に受験しようとは考えていなくて、まずはブランクを埋めて準備をすすめようと考えていました。

——看護を受験されたときから日数も経っているし、再び受験するためには知識を入れ直す必要があったということですか?

福室さん:そうですね、何も覚えてなかったというレベルでした(笑) それに、そもそも看護系の受験と医学部の受験ではかなりレベルが違います。私は数学Ⅲも未履修でしたし、さらに私が最初に受験した時とは課程も変更されていたので、やるべきことはたくさんありました。

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福室さん

英語はスピードと正確さのバランスを鍛えた

——それはハードルの高い挑戦ですよね……。英語を担当された山田さんにお聞きしたいのですが、今回最初に受験勉強を始めた時の英語力はどのようなかんじだったのでしょう。

山田さん(英語):英語をとりあえず最後まで読み通すとか、文脈から想像してでもストーリーを把握するとか、そういう「勢い」のようなものはあったのですが、正確さに欠ける状況でした。なんとなく読める、でも突っ込んだ質問はできないという感じで、かなり修正していかないと医学部受験ではつらいなという状況でしたね。

——なるほど……。それで、山田さんはそういった課題にどうアプローチしたんですか?

山田さん:最初から「その読み方ではだめだよ」ということで、正確さを重視してきたんです。英文を読むときには、流暢に読んでいくというスピードももちろん大切なことではあるのですが、やはり正確に読み取っていくということもたいせつです。あえて、細かいところの質問を続けたり、背景知識からは推測できないような教材を選んで「正確に読む」という姿勢を身につけていってもらいました。

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英語を担当した山田さん

福室さん:医学部系の過去問だと意外と背景知識があると読めてしまうこともあったりしたんですよ、それであえて人文系の問題を使って演習してもらったり。

山田さん:東大の問題を精読していったりとかもしましたね。するとある日を境にぐんと正確さがあがったんです。

福室さん:覚醒したんですかね(笑) あ、このままの読み方だと一生これ以上は伸びないんだなって気づいたんですよ。その日のこと、なんとなく覚えています。

山田さん:正確さをあげていくと、スピードが落ち、逆にスピードを意識すると正確さが落ちるという状況がありますから、それをうまく調整しながら進めていきました。スピードをあげるために、たとえば立ち止まって熟考する頻度を抑えるとか、前から前から「意味のかたまり」ごとに英文を読むということを意識するなどしていましたね。そうすると正確さが落ちるので、また質問の精度をあげたり、さきほどもでてきましたがあえて背景知識が使えないような題材で練習をしたりしていました。

同時にリーディングスピードを計測しつづけて、最終的に福室さんは1分間に120wordsを超える速さで読むと正確さががくんと落ちてしまうということが分かったんです。それからは、120wordsをキープしていくという練習を行っていました。

——スポーツのトレーニングみたいですね。

山田さん:そうですね。リーディングスピードは知識ではなく技能の部分なので、そういったトレーニングが有効です。

福室さん:受験ぎりぎりまで不安定になることもあったのですが、直前にはスピードと正確さが両立できるようになりました。本番の入試では、「あれ? 英語ってこんなに簡単だったかな」と思ったんですよね。

山田さん:「私大医学部対策」として傾向と対策的な手段をとらなかったのが効いたんだと思っています。英文を読むということに、正面から粘り強く取り組んでくれました。

数Ⅲ未履修からの挑戦。教科書レベルから1年で医学部レベルに。

——小手先のテクニックは通用しないということですね……。数学に関してはどうだったのでしょう。当初の成績など。

岡崎さん(数学):現役時に数学Ⅲを履修していないこともありましたし、基本があまい印象でしたね。

福室さん:大学に通いながら勉強していた時期に教科書は一通り終わらせたのですが、記憶も曖昧でしたし、覚えた公式などについてもそれをどう使うのか分かっていなかったと思います。

——英語より数学の方が遅れていた?

福室さん:それはもちろん。医学部受験なのに、公式からのスタートですからね(笑)

——その状態から医学部合格までもっていくのに、どういう方針を選択したのでしょう。

岡崎さん:とにかく、基礎ですね。具体的には教科書を徹底的に。ぼんやり理解しているところを消し込んでいって確実に得点できるところを増やしていきました。あわせて、毎日計算問題のトレーニングに取り組んでもらいました。夏までは教科書と計算メインでした。

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数学を担当した岡崎さん

福室さん:計算はほんとに毎日やりましたね(笑) 学び舎でいちばんやったんじゃないかな(笑)

岡崎さん:計算がすばやく正確になっていったことのメリットはとても大きなものでした。計算力って裏切らないんですよ。計算が速くなれば、学習効率も格段に良くなりますし、トレーニングをすればするほど上達していくものですから。

福室さん:周りの人がみんな頭よさそうにみえて辛いときに、岡崎先生が計算プリントに書いてくれたはげましの言葉がすごく励みになってたんです。落ち込んでると、「きょうは元気がないね。がんばれ!」とか「きょうの服は夏らしくて良いねとか」。実はぜんぶ写真にとって、入試の直前、試験会場で見てたんですよ。これだけやったんだから裏切らないって。

岡崎さん:夏以降は教科書を使いつつ、入試問題演習を行いました。教科書にでてくる知識が、入試問題ではどのように応用されて使われているのか、基本の考え方がどのように運用されるのかということを立体的に説明していきました。1対1の授業ですから、問題へのアプローチの方法を自分でおもいつくように、どう考えるのかということを重視しました。

計算力が固まったことの効果は夏以降に非常に大きく出ていました。授業は問題をどう解いていくかを口頭で、数字をほとんど使わずに説明して貰うかたちですすめていったんです。計算などの手続きはできることがわかっているわけですから、とても効率的に大量の「考え方」に触れることができました。解き方をいくらなぞっても数学的な思考力は身に付いていきませんからね。

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福室さんの「計算30days challengeカード」模試で塾に来ない日以外は毎日進めた。

福室さん:計算の練習、毎日やっててほんとうによかったです。台風の日も、大雪の日も、毎日学び舎に来てやってましたからね(笑)

——「基礎」と聞くと「簡単なこと」と思ってしまいがちですが、ほんとうの基礎力を身につけるのはガッツのいることなんですね。
最後に、これから受験をするみなさんにメッセージをお願いします。

福室さん:とにかく、勉強してくださいと言いたいです。1年間、まいにち勉強すれば合格できるなんて、そんなものではないと思うのです。漫然と、ただ時間をこなしていてもだめ。「今日身につけたいことはこれとこれ」と目標を決めて、きちんと毎日成果を確認すること。着実に、確実にまいにち「進んでいくこと」がだいじだったと思っています。私は、一日の終わりにその日の目標が達成出来たかどうか、確認していました。

岡崎さん:福室さんの合格には「たまたま感」がないんですよね。これだけやったらそれはできるよね、という感じがあります。

山田さん:やりぬく強さを感じました。おつかれさまでした。

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