目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向
  3. 出題の特徴
    1. 評論文
    2. 小説
    3. 古文
    4. 漢文
  4. 【現代文】センター対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 基礎力を身につけよう(読解テクニック編)
    2. 基礎力を身につけよう(語彙力・背景知識編)
    3. 問題演習
    4. 過去問演習
  5. 【古文】センター対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 基礎力を身につけよう(文法編)
    2. 基礎力を身につけよう(語彙力編)
    3. 問題演習
    4. 過去問演習
  6. 【漢文】センター対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 句形を覚えよう
    2. 過去問演習
  7. おわりに

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1. はじめに

センター試験とは、大学入試センター試験のことです。
多くの大学が一次試験として採用しており、非常に重要な試験になります。特に、時間の無い理系のみなさんにとっては、国語の試験は鬼門と言えるかもしれません。

センター試験は、多くの受験生の学力を測るため、極端に難しい問題は出ません。また、問題もマーク式のため、記述問題の練習をする必要もありません。
そのため、過去問を解き、解説を読み込む事で十分な対策が可能と言われ、受験直前に対策を始める人も多くいます。しかし、このやり方では、安定して9割のような高得点は取れません。

それはなぜか。
受験直前から対策を始めた場合、現代文では「読解テクニック」や「正しい選択肢の選び方」の勉強が中心となります。
確かに、これにより身につくテクニックを駆使することで、点数の向上は見込めます。
しかし、それはあくまで、「読める文章」と「判別しやすい選択肢」がそれぞれ出題された時に限られてしまいます。知らない単語が満載で、全然知らないジャンルからの文章から、ややこしい選択肢の問題が出題された場合でも、高得点を取ることができると思いますか?
どんな文章、どんな問題が出題されても高得点を取るためには、「基礎力」が不可欠です。国語の基礎力は「語彙力」と「背景知識」になります。
しっかりと「基礎力」を固め、国語を得点源にしましょう。

2. 概要

2.1. 試験日(平成29年度)
試験実施日:1月14日、1月15日
再試験実施日:1月21日、1月22日

2.2. 試験範囲・試験時間・解答形式
(試験範囲)
『国語総合』

(試験時間)
80分

(解答形式)
全問マーク式

2.3. 配点
200点

2.4.出題の特徴

評論文・小説文からそれぞれ1題、古文・漢文からそれぞれ1題の計4題。
難易度は年度によってややばらつきがありますが、全国平均は概ね120点前後で推移しています。出題される文章自体は教科書に掲載されているものとほぼ同程度となっています。これは、全国の受験生の学力を同じ基準で測るというセンター試験の役割に起因します。
ただし、文章の内容が教科書と同程度であったからと言って、簡単に解けるというわけではありません。語彙力や文法知識など、基礎を固めていることが大前提となります。日頃からコツコツと取り組んでいくことが大切です。

全問マーク式のため、選択肢より正答を見つけ出す事になります。この選択肢は、本文をしっかり理解できれば、正解できる難易度となっています。ただし、細かい差異(例えば本文中に記載の無い表現の追加など)で誤答としているケースも多くあります。
そのため、いわゆる読解テクニックのみで解答している場合、年による問題の出題傾向で点数が左右される要因となります。「はじめに」でも触れたとおり、国語で安定して高得点を取ろうと考えるのであれば、しっかりとした基礎力を身につけるようにしましょう。

3. 出題の特徴

3.1.評論文

評論文は、様々な分野から出典されています。その中でも、哲学論・芸術論・言語論・近代論をテーマとしたものがよく選ばれる傾向があります。文章で使用される言葉は、日頃なかなか目にしないものが多く、いわゆる固い文章が出題されるのも特徴的な傾向です。このような文章を読み慣れていない学生にとっては、難しいと感じるものとなっています。
問題は、漢字の問題が1題(うち、小問が5題)、傍線部内容説明問題が3題、本文趣旨問題が1題、文章表現問題が1題の計6題が出題されます。文章全体からバランスよく出題されます。
文量はB5サイズで4枚ほど。文量は多く、文章を早く正確に読む力が求められます。日頃から時間を意識して問題を解くようにしましょう。

3.2.小説

小説では、昭和時代に発表された比較的古い小説が多く採用されています。心情を直接的に表現している文章は多くありません。状況設定や、登場人物の行動・会話内容などから丁寧に読み取っていかなければなりません。そのため、評論文と同様、読み慣れていない学生にとっては読みづらいと感じる難易度となっています。
問題は、語句説明問題が1題(小問が3題)、傍線部内容説明問題が3題、本文説明問題が1題、文章表現問題が1題の計6題が出題されます。本文説明問題では、限られた範囲の中で、登場人物の心情や関係を問う問題が出題されます。様々な視点から問題が問われます。
文量はB5サイズで7枚前後。会話が多く、見た目よりも文量が多くないものもありますが、それでも評論文と同じかそれ以上となっています。近年は文量の増加傾向も見られ、評論文と同様、早く正確に読むことが求められます。

3.3.古文

古文では、平安時代から江戸時代までの様々な年代から文章が選ばれています。物語の出題が多いですが、随筆文からの出題も見られます。また、和歌が出題されているケースも多くあります。文章の難易度自体は、学校の授業で取り扱うものと大きく変わりません。
問題は、語彙の問題が1題(小問が3題)、文法問題が1題、内容・心情説明問題が4題出題されます。登場人物やそれぞれの関係性、行動をしっかりと読み解いていく必要があります。
文量はB5サイズで1~2枚程度。長めの文章となっているので、古文そのものに慣れておくことが必要となります。
学校の授業などで語彙力・文法知識・背景知識をしっかり整理できていなければ点数が取れない問題です。しかし、逆に言うとそのような基礎の部分をしっかりと固めてさえいれば、満点を取ることも難しくありません。古文だからとあきらめるのではなく、得点源に変えてしまいましょう。

3.4.漢文

漢文では、評論と随筆が同程度出題されています。逸話をもとにした文章がよく出題されます。
問題は、年により変動がありますが、漢字に関する問題が1題(小問2題)、書き下し文への書き換え問題が1題、文章解釈問題、内容説明問題が合わせて4~6題出題されています。文章解釈問題は、句形を知っていれば解けるものがほとんどですので、句形を押さえていれば高得点が狙える科目となっています。難易度自体は、近年難化傾向にはあるものの、他のものに比べてまだ解きやすいものとなっています。日頃見慣れないため、苦手だと思っている人も多いかと思いますが、早い内に固めてしまって得点源に変えてしまいましょう。

4. 【現代文】試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介

センター試験の現代文で求められる力は、問題を「正確に」「早く」読む力です。私たちが文章を読むときに使っている力は、「読解テクニック」「語彙力」「背景知識」の三つです。「読解テクニック」は文章の論理構造を把握する力のこと。「語彙力」は、どれだけの数の言葉の意味を知っているかと言うこと。「背景知識」とは、文章のテーマ・ジャンルに関する事前知識のことです。まずは、ある程度の基礎力を固めてから問題演習を行うようにしましょう。

4.1基礎力を身につけよう(読解テクニック編)

センター試験の国語は全問マーク式です。そのため、読解テクニックを身につければ、ある程度の点数を取ることができます。問題演習に入る前に、是非ともしっかりとした「読み方」を身につけましょう。
「読解テクニック」に関しては、多くの参考書が発売されています。基本的に自分がやりやすいものを選んで取り組んでください。とはいうものの、どの参考書がいいか分からないという人もいるかと思いますので、以下におすすめの参考書を掲載します。参考にしてください。

『田村のやさしく語る現代文(代々木ライブラリー)』
『船口のゼロから読み解く最強の現代文(学研教育出版)』
『きめるセンター国語現代文(学研教育出版)』
『宗先生の 現代文の力を底上げする本(学研教育出版)』

上記の内、どれか1冊を選んで読み込んでください。
国語が苦手な人はもちろん、得意だと思っている学生も問題演習の前に読むようにしましょう。その際、自分の読み方が正しいのか、解答までのプロセスに間違いが無いかを意識して読むようにしてください。「正しい」読み方を、しっかりと身につけてから次の段階に進むようにしましょう。

4.2基礎力を身につけよう(語彙力・背景知識編)

語彙力・背景知識は、英語の単語と同様、ここまでやればクリアとなるラインはありません。ですので、問題演習と平行して覚えていくようにしてください。
語彙力を鍛えるために効果的な方法は、「問題演習の際などに出てきた分からない単語を辞書で調べる」という方法です。一見地味ですが、この習慣を身につけておけば、継続して語彙力を鍛えることができます。継続は力なり。こつこつ続けていきましょう。
また、以下におすすめの参考書を挙げておきます。

『入試漢字マスター1800+(河合出版)』
『生きる漢字・語彙力(駿台文庫)』
『頻出入試漢字コア2800(桐原書店)』

ここまで挙げたものは、いわゆる漢字学習用の参考書です。
センター試験では漢字の問題も出題されます。
ですので、これを勉強することで確実に点数が取れる問題が増えます。また、ここに挙げた参考書は、すべて漢字の横に意味が載せられています。その部分も覚えれば、感じも覚えられる上に、語彙も鍛えられます。一石二鳥ですね。気に入ったものを使ってください。

『現代文キーワード読解(Z会出版)』
『ことばはちからダ!(河合出版)』
『読解を深める現代文単語(桐原書店)』

ここに挙げたものは、現代文の評論文でよく扱われるテーマや言葉をまとめたものです。これを覚えれば、センター試験国語の受験に最低限必要な背景知識を身につけることができます。繰り返し目を通すことで、しっかりと理解するようにしましょう。
なお、繰り返しになりますが、語彙力・背景知識の増強に終わりはありません。以下の問題演習の際にも、しっかりと調べる・理解するというプロセスを忘れないようにしてください。

4.3.問題演習

「読み方」の学習が終われば、問題演習で実践していきましょう。頭の中で分かっているだけでは何の意味もありません。問題演習の中でその精度を高めていきましょう。
以下にいくつか参考書を紹介します。

『マーク式基礎問題集 18 現代文(河合出版)』
『入試現代文へのアクセス 基本編(河合出版)』
『入試現代文へのアクセス 発展編(河合出版)』
『入門編 現代文のトレーニング(Z会出版)』
『センター・マーク標準問題集現代文(代々木ゼミナール)』

これらの中から、解説が自分に合うと感じたものを選んで取り組んでください。
なお、問題演習はできれば一周だけで終わるのではなく、二周以上してください。特に二周目では、文章内容を理解し、語彙や背景知識を身につけていくということを意識して取り組んでみてください。

4.4.過去問演習

ここまで来れば、後はひたすら過去問に取り組んでください。国語ではできるだけたくさんの過去問を解くということを意識してください。多くのセンター試験過去問に取り組む中で、読み方を磨き上げていくことはもちろん、語彙や背景知識も自分のものにしていってください。
使用する過去問は、定番の赤本や黒本、青本で問題ありません。こちらも解説などを見て、自分に合うと感じたものを使うようにしてください。また、問題演習編と同様、過去問も最低二周は解く用にしましょう。
また、過去問を全てやってしまったけれどもまだ日が残っているという人は、予想問題集を使用するのもありです。駿台や河合塾、Z会が出しているものが有名ですね。直前期の力試しに活用してみましょう。

5. 【古文】試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介

古文でも、基礎を固めてから問題演習に取り組むようにしましょう。古文での基礎とは、「文法知識」と「語彙」になります。古文は、現代語とは違う文法や言葉があるため、外国語と同様それらを知らないと文章が読めません。とはいっても、両方とも覚えなければならないものは、英語と比べてみても非常に少ないです。また、外国語に似ているといっても、現代語に通じるものも多くあり、そういう意味では覚えやすいものとなっています。恐れることなく取り組んでいきましょう。

5.1.基礎力を身につけよう(文法編)

ここでは、文法に関して解説します。いきなり学校の授業の中で十分理解ができているという人は、次の問題演習に進んでもかまいません。
さて、文法知識の定着には、問題を数多く解くことが効果的です。ただ人によっては、一度文法解説をしっかり読み込んでから始めたい生徒もいることでしょう。目的は、文法知識を定着させることですので、どちらのアプローチからでもかまいません。自分に合う問題集を見つけて、知識を定着させましょう。

『ステップアップノート30古典文法基礎ドリル(河合出版)』
『基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル(旺文社)』
『望月光 古典文法講義の実況中継①②(語学春秋社)』
『マドンナ古文 パワーアップ版(学研出版)』
『仲先生の古典文法の基礎と実践(文英堂)』

完璧な状態に極めてしまいましょう。

5.2.基礎力を身につけよう(語彙力編)

古文においても単語をどれだけ覚えているかは非常に重要です。古文の単語帳は、ゴロから成り立ちを説明しているものまで、たくさんの種類のものが出版されています。覚えやすいものを選んで取り組んでください。

『読んで見て覚える重要古文単語315(桐原書店)』
『マドンナ古文単語230(学研教育出版)』
『古文単語ゴロゴ(スタディカンパニー)』
『速読古文単語(Z会出版)』

なお、背景知識も古文では大きな要素になりますが、個別に覚えるよりも、問題演習や過去問の中で出てきたものを覚える方が効率的です。以降では、復習の際にそういったところまで目を向けるようにしてください。

5.3.問題演習

文法が固まれば、問題演習で古文に慣れていきましょう。時間が無ければ、そのまま過去問演習に入ってもいいですが、いきなり解くにはセンター古文の難易度は高いかと思います。できれば、ここで地力を上げてから過去問演習に移りましょう。

『マーク式基礎問題集古文(河合出版)』
『センター・マーク標準問題集古文(代々木ライブラリー)』
『短期攻略センター(駿台文庫)』

上記の内、どれか1冊で結構ですので、古文に慣れてください。

5.4.過去問演習

問題演習ができれば、後は過去問にひたすら取り組んでください。過去問演習の中で、古文の読解力をどんどん高めていきましょう。使用するものは、現代文と同様、赤本・黒本・青本などの中から、使いやすいものを選んでください。解いた後には、しっかりと復習して、語彙や文法事項だけでなく、背景知識までもインプットしていくようにしましょう。また、二周以上行い、その知識を確かなものにしてください。
全部を終えた後、まだ日程に余裕があれば、駿台や河合塾、Z会等から出版されている予想問題集も利用して、本番ぎりぎりまで、力を磨いていきましょう。

6. 【漢文】試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介

漢文は、出題の特徴でも書いたとおり、句形の知識がどれだけ定着しているかがとても重要です。句形を一通り勉強した後、それを過去問の中で定着させていってください。

6.1.句形を覚えよう

句形はそれほど多くの数があるわけではないので、ドリルなどで覚えてしまいましょう。

『漢文 句形ドリルと演習(河合出版)』
『基礎からのジャンプアップノート 漢文句法 演習ドリル(旺文社)』

これが終われば、過去問演習を始めてください。
どうしても不安だという人は、問題演習を挟んでも問題ありません。問題演習では、以下の問題集がおすすめです。

『マーク式基礎問題集 漢文(河合出版)』
『短期攻略センター漢文(駿台文庫)』

どちらかで十分です。句形知識の定着と漢文自体に慣れることを意識して取り組むようにしてください。

6.2.過去問演習

句形の知識が身についたら、後は過去問演習で定着させていきましょう。漢文はセンター試験の出題方法への慣れと、句形知識があれば、満点を狙えます。過去問の数をこなして、満点を取りましょう。
使用するか顧問はこれまでと同様、使いやすいものを選んでやってください。これも、定着化のために二周以上することをおすすめします。

7. おわりに

センター試験の国語は、「点数が取れない」や「点数が安定しない」など、8割以上を取ることが難しいと思われがちです。ですが、基礎からしっかり固めることで、8割はもちろん、9割だって狙える科目です。みんなが取れないと考えているからこそ、差を生み出せる科目でもあります。大学受験での大きな武器にしてしまいましょう。