目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
  3. 出題の特徴(詳細)
    1. 長文読解
    2. 英文法・語法
  4. 勉強法
    1. 基本単語・文法の確認
    2. センターレベルの英語長文・構文集に取り組む
    3. 応用レベルの英語長文・構文解釈に取り組む
    4. 過去問・模擬試験を用いた演習

1. はじめに

獨協医科大学は、例年大問1で1000語を超える長さの長文問題が一つ出題されていましたが、2014年から二つの長文が出題される形式に変わりました。その他は、会話問題、整序問題、空所補充が出題されます。普通の大学であれば90分くらいの制限時間が設定されるであろう分量がありますが、70分で解かなければならないので、速読力と解答速度が大きな鍵を握ります。

獨協医科大学教育方針・理念より引用:

建学の精神に則り、患者さま及びその家族、医療関係者をはじめ、広く社会一般の人々から信頼される医師を育成することを本学の教育基本理念と致します。
教育とは「学生本人の力をひき出し、育む」ことが本意であり、医学を修得するのは学生自身であることを十分認識させ、主体的な学習能力を養う。
医師であると同時に、社会人として心身ともに健康でバランスのとれた人格形成を目指す。
患者さまの権利と生命の尊厳とを尊重し、医の倫理に則り、思いやりのある医療を実践できる医師としての人格を養う。
患者さまの身体的・精神的・社会的側面を理解して、問題点を整理し解決する能力を養う。
地域社会における保健・衛生及び福祉の向上に独自の計画が立てられる能力と責任感を養う。
国際的医療情報の収集及びそれを解析する能力を養う。
本学の学生が卒業までに修得すべき「到達目標」として、(1)基本的知識、(2)基本的態度、(3)基本的技術、も具体的に明示致しました。

「基本的」という言葉が繰り返されているように、英語の入試問題も基本的知識がいかに身についているかが問われていると言えるでしょう。時間が厳しい形式も、基本をしっかりと身につけて、取れる問題を素早く解答するという姿勢が試されていると考えられます。

2. 概要

2.1 試験日
第1次試験:平成29年1月28日(土)
1限:英語
2限:数学
3限:理科(「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」から2科目選択)

第2次試験:平成29年2月6日(月)または2月7日(火)いずれか1日を選択
小論文、面接

2.2 試験範囲・試験時間・解答形式
(試験範囲)
・読解(空所補充、同意表現、内容説明、内容真偽、欠文補充、語句整序)
・会話文
・文法、語彙(語句整序、空所補充)

(試験時間)
70分(理科は2科目合計で100分)

2.3 配点
(前期日程)
英語(200点)
数学(200点)
理科(200点[100×2])

2.4 出題の特徴(概要)
全問マークシート形式です。大問数は例年4題で、内訳は大問1:長文問題(2014年から長文が2つ出題されるようになった。)、大問2:会話問題、文整序問題(論理的な文章になるように、文を並び替える問題)、長文空所補充問題、大問3:整序英作文、大問4:空所補充問題(文法、語彙の4択問題)です。

長文問題は、主に内容一致と空所補充問題が出題されます。獨協医科大の入試問題では、長文の空所補充がかなりの配点を占めます。他大学の過去問を解き、慣れておきましょう。難易度は標準的ですが、問題数が多いので、正確な速読力を身につけなければなりません。

正確な速読力を身につけるために最も重要なことは、基本単語を覚えることです。まれに長文の中に難易度の高い単語が出てきますが、そのような単語は前後からおおよその意味がわかる場合がほとんどです。一方、基本単語が抜けていると何度も文を読み返すことになってしまい、時間がかかってしまいます。その他、大問3, 4では、動詞の語法や一緒に使う前置詞の知識などが重要になってきます。

文法問題は整序英作文と文法、語彙の空所補充問題が出題されます。空所補充問題は、難問奇問の類いが出題されることはありませんが、熟語や句動詞など前置詞関連の問題が多く出題されます。前置詞が絡む問題は、正確に暗記していないと全て正解のように見えてしまい、時間のロスにつながります。この文法単元でいかに素早く解答し、長文問題に時間を割けるかがポイントです。

3. 出題の特徴(詳細)

3.1 長文読解
自然科学系のテーマはもちろんのこと、エッセイが出題されるなど幅広い分野の長文を読むことが重要です。また、抽象度の高い文章が出題されることも多いので、難易度が高く難易度が高めの長文を大量に読んでおきましょう。

下線部和訳や英作文などの記述式問題は、今のところ出題されていません。基本的な文構造把握力を身につけることは重要ですが、速読力の方が重要度は高いと言えるでしょう。

・読解総合問題
例年、大問1に1000語を超える長さの総合問題が出題されていましたが、2014年から2つの長文が出題されるようになり、読解量が増加しました。そこで重要になるのが、正確な速読力です。読解の基礎となる単語と文法を押さえた上で、徐々に長い長文を読んでいきましょう。ストップウォッチを使い、読解速度を計るとさらに効果があります。

70分という限られた時間の中、文法問題もあるので、読解にかけられる時間は50分程度でしょう。完答するのが理想ですが、解ける問題から解いていくことが重要です。特に、内容一致問題は答えの手がかりを探しているうちに何分も経過してしまいがちなので、なかなか見つからない場合は後に回した方が賢明です。

・会話文問題
2014年度から登場した形式です。難易度は標準的なので、センター試験の過去問などで会話文問題に慣れておけば心配はいりません。

・文整序問題
2013年度から登場した形式です。文整序問題を解くためには、論理的な文章の流れを考えることです。「however」などの接続副詞、時制を表すキーワードなどに着目することも重要です。また、論理的に文章を読むことは、長文読解問題においても重要です。

・空所補充問題
2013年度から登場した問題です。単語を挿入するタイプの空所補充問題は前後の形だけで解答することができる問題が多いのですが、文を挿入するタイプのなので、始めから読んでいかなければなりません。大まかな意味をとらえながら、素早く読む練習をしましょう。

3.2 英文法・語法
・語句整序問題
難易度は一般の医学部レベルといえます。センター試験よりは難しいので、他の私立医学部やGMARCHなどの過去問を解いて、対策を立てておきましょう。

語句整序問題が苦手な人は、構文や慣用表現の知識が曖昧という場合が多いと思います。基本に立ち返り、1つずつ構文が覚えられているか確認してみてください。

・空所補充問題
難問奇問の類いが大量に出題されるわけではありませんが、センターレベルは超えているので、文法問題を解き、対策を怠らないようにしてください。

また、前置詞や句動詞の知識が問われることも多いので、単語帳などを使う際には、前置詞も一緒に覚えるといった地道な積み重ねが差を生むといえるでしょう。

4. 勉強法

■Step.1:基本単語・文法の確認
まずは、基本単語と文法の習得から始めましょう。どこを受験するにしても重要になりますが、長文が長く、時間の制約が厳しい獨協医科では、とりわけ重要だと覚えておいてください。基本単語が抜けていても時間があれば前後から推測するなどして乗り切ることもできるかもしれませんが、この大学に関しては、そのようなテクニックを使っている時間はありません。

初級レベル
・『キクタンBasic4000
・『システム英単語 Basic 改訂新版

上級レベル
・『英単語ターゲット1900
・『システム英単語

単語とその意味だけでなく、動詞と一緒に使われる前置詞やコロケーション(語と語の結びつき)をチェックしていきましょう。これらについては、以下の本が詳しく書かれています。
・『DUO 3.0

文法に関しては、センターレベルの文法問題が素早く解答できるように練習をしておきましょう。冒頭でも述べましたが、文法セクションをいかに素早く解答し、長文に時間を残せるかが合否を分けます。

自分の苦手単元が分かっている人は、苦手単元を先に潰してしまいましょう。自分の苦手単元がよく分からないという人は、薄い文法問題集を1冊解いて確かめると良いでしょう。
・『英文法・語法 SPEED攻略10日間

薄いものだけでは物足りないという人は、もう少し厚めの問題集も解いておくと完璧です。
・『改訂版 アップグレード 英文法・語法問題
・『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition

センターレベルが固まってきたら、レベルを上げて入試レベルまで仕上げていきましょう。下記に紹介する本は、語法の一覧表が掲載されているので、1つ1つ覚えていきましょう。遠回りのようですが、このような知識を積み重ねることが、本番で素早く正確な解答につながります。
・『英文法・語法のトレーニング 2 演習編

また、獨協医科大学の英語では前置詞がかなり重要になります。苦手意識を持っている人は、イメージで分かりやすく理解するのもおすすめです。
・『ハートで感じる英文法

さらに、獨協医科大学は、整序英作文も例年かなり多く出題されるので、こちらの対策も手を抜くことができません。正解できるようになることはもちろんのこと、できるだけ短時間で解答できるようにすることが重要になります。問題を見た瞬間に、使うべき文法事項や語法が頭に浮かぶようになるまで繰り返し解いてください。
・『3ステップで解く!英語整序問題の必勝テクニック

■Step.2:標準レベルの英語長文・構文集に取り組む
上述したように、獨協医科大学は非常に長い長文が出題されます。普段の練習でも長めの長文を読み、集中力を持続できるように対策を練っておかなければなりません。しかし、いきなり1000語を超えるような長文を始めても挫折する可能性が高いので、まずは一般的な長文演習から始めましょう。
・『やっておきたい 英語長文500

上記の長文読解問題集は、300語レベルのものもあります。500語レベルが長いと感じたら、『やっておきたい英語長文300』から始めても良いでしょう。また、その他に構文解釈の学習もしておきたいところです。英文和訳問題が出題されるわけではありませんが、正確な構文解釈力は長文読解や整序英作文の基礎になるので、無駄にはなりません。特に、構文集は文法の定着にもつながるので、必ずやっておきましょう。
・『英語の構文150

■Step.3:応用レベルの英語長文・構文解釈に取り組む
Step2の長文に慣れてきたら、語数を増やしてみましょう。最終的に『やっておきたい 英語長文1000』まで進められれば理想的です。
・『やっておきたい 英語長文700

長文を読んでいると、複雑な英文が出てくることがあると思います。そのような場合には、英文解釈の学習が有効です。ただし、英文和訳問題が出題されない以上、あまり難解な構文解釈にまで手を広げる必要はありません。また、基本的には速読が求められるので、長文を読む際にはあまり文構造にこだわりすぎないように気を付けてください。後ろを読んでから前に戻るいわゆる返り読みは、読むスピードを妨げてしまいます。
・『ポレポレ英文読解プロセス50
・『大学受験のための英文熟考 上・下
・『入門英文解釈の技術70

■Step.4:過去問・模擬問題を用いた演習
Step1~3まで一通り終了したら、試しに過去問を解いてみましょう。初めは時間内に終えることは難しいと思いますが、時間がオーバーしても最後までやりきってください。

答え合わせをする際に、必ずどこでつまずいたのかを確認して、そこを重点的に復習しましょう。Step1~3の復習→過去問演習の繰り返しを徹底的に行うことで、徐々にスピードと正答率が伸びてくるはずです。長文がなかなか速く読めない人は、適度な長さの長文(500語以内)を使って、音読と黙読を繰り返し行ってください。ストップウォッチで時間を計ると、だんだんスピードが伸びてくるのが実感できるはずです。1分間に150語以上の速度で読めることをまずは目標にして頑張ってみましょう。