目次

  1. 大学受験の英作文の対策を始めるその前に
    1. 英作文には“和文英訳”と“自由英作文”がある
  2. 英作文の対策を始めるにあたっての心構え
    1. 英作文は自分が書ける英語で書く
    2. 中学レベルの英語は書けるようにしておく
    3. 英作文の勉強は最後に少しやるだけでOK!
  3. 英作文対策のための勉強法&おすすめ参考書・問題集の紹介
    1. 第1段階:単語、文法の基礎固め
    2. 第2段階:例文暗記
    3. 第3段階:和文英訳における英語の表現力を身につける
    4. 第4段階:自由英作文を対策する
    5. 第5段階:問題演習・過去問演習
  4. 英作文を書く際のコツとポイント
    1. 譲歩構文を活用しよう
    2. 書き方のバリエーションを変える
    3. 安易に「仮定法を使おう」と思うなかれ
    4. 使わないほうがいい構文
    5. 超難関大英作文について

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苦手だった英語でほぼ満点を取って国立千葉大学医学部に現役合格した話。
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1. 大学受験の英作文の対策を始めるその前に

英作文には“和文英訳”と“自由英作文”がある

大学受験の英作文の問題は、大きく “和文英訳” と “自由英作文” に分かれています。和文英訳とはその名の通り、与えられた日本を英語に訳していくもの。一方で自由英作文とは、あるテーマや題材に沿ってゼロから英文を書き上げていくものです。

基礎を身につける段階での勉強法については両者の間に大きな違いはありませんが、実践レベルになりますとそれぞれ必要な対策が異なってきます。したがって、自分が受験する大学の入試問題ではどちらが出題されるのかを事前に確認しておきましょう。

一般に、和文英訳に比べて自由英作文のほうが難易度が高いという考えがあるようですが、一概にそうとはいいきれません。自由英作文の場合は自分が知っている単語や構文を使えばある程度は書くことができるのに対し、和文英訳の場合はそのような表現の自由が利きにくいからです。しかしながら自由英作文は、出題される大学が限られていること、また和文英訳がある程度できなければ自由英作文もできないということもあり、学校などでは和文英訳が対策のメインになることが多い傾向にあるようです。

いずれにせよ、和文英訳であっても自由英作文であっても、ただやみくもに英文を書いていくという勉強法は効率的ではありません。のちほど詳しく解説しますが、まずは単語と文法から習得していくなど、自分の学習段階に応じた勉強を進めていく必要があります。この記事を参考に、英作文の効率的な学習を進めていきましょう。

2. 英作文の対策を始めるにあたっての心構え

英作文は自分が書ける英語で書く

和文英訳と自由英作文どちらにも共通するお話ですが、英作文を書くにあたって頭に入れておいてほしい基本的事項があります。それは使い慣れていない単語や表現はできるだけ使わないようにするということです。

無理に使おうとすると、単語のつづりを間違えたり、動詞とセットで用いる前置詞を誤ったり、といったミスが起こりやすくなります。そしてこのようなミスが連発してしまうと、たとえ英文が意味する内容そのものがすばらしかったとしても、実際の点数は伸びません。

そこで、英語には同じような意味を表す単語や表現が複数あることを利用しましょう。つまり、単語や熟語を覚える段階で、それらをまとめて覚えてしまうことを普段から意識しておくのです。そうすることによって、つづりに自信がなかったり、自動詞か他動詞かといった使い方に迷ったりする場合があっても、自信があるほうで書くことができます。和文英訳に関しては、指定された単語を使って書かなければいけない場合も出てきますが、これもこちらの方法である程度は対応することができるようになります。自分のレベルで無理なく使える英語を使うことが、英作文で点数を落とさない秘訣です

中学レベルの英語は書けるようにしておく

“自分が書ける英語で書く” を意識したとしても、英語の基礎中の基礎すら満足に習得できていない状態では、とれる点数もとれなくなってしまいます。したがって、最低でも中学レベルの英語はしっかりと書けるようにしておきましょう。逆にいえば、大学受験の英作文では中学レベルのミスが命取りになるのです。

特によくあるのが、
①単語のつづりのミス
②3単現のsのつけ忘れ
③時制のミス
④現在分詞と過去分詞を逆にしてしまうミス
⑤前置詞のミス(異なる前置詞を使う、接続詞との混同、など)
などです。簡単な英文をミスなく書ける状態にしておかないと、入試本番でもあちこちでミスを連発してしまいます。

“それくらいなんとかなるだろう” と考えている人も多いようですが、実際に英語を書かせてみると、中学レベルの文ですら上記のミスが散見されるものです。これでは、たとえ何年分の過去問を解いたところで、進歩はほとんど期待できないでしょう。

中学レベルの英語を侮らず、簡単な英文をミスなく書ける状態をつくるところから始めましょう。

英作文の勉強は最後に少しやるだけでOK!

“「英作文の勉強」とはどのような勉強を指すのか?” と聞かれたら、皆さんはどのように答えるでしょうか。英作文の問題集を解いたり、過去問を解いたり、といった回答が一般的かと思います。

しかし、これらにそこまで時間をかけるのは、正直なところコストパフォーマンスが高いとはいえません。実際、まじめにそういった勉強に時間を費やしたとしても、模試を受けてみると他分野に比べてほかの受験生とそこまで差がつかないことが多かったりします。

これはなぜかというと、そもそも英作文の勉強をする前の段階の学習が不充分である場合が多いからです。そのような状態で英作文の勉強をただやみくもに進めても、望むような伸びは期待できないでしょう。逆にいえば、その前段階の学習内容がしっかりと定着していれば、英作文そのものの勉強を受験本番直前に少しやった程度でも、充分に合格点をとることができるようになるというわけです。

また、模試や過去問の模範解答を見てしまうと、“このレベルまで実力を伸ばさないといけないのか……”とつい案じてしまいがちですが、その必要はありません。受験者の英作文の得点は総じて非常に低く、(大学にもよりますが)半分以上得点できればまずまず、7割もとれたら上出来なのです。

“英作文の対策を始めるのはいつからがよいですか?”という質問もよく受けますが、要は順番の問題です。基礎力を固めて合格ラインに達する実力をつけておき、直前に最終調整をするといった学習の流れが、最も理想的だといえるでしょう。

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3. 英作文対策のための勉強法&おすすめ参考書・問題集の紹介

ここからは、実際に英作文対策のための勉強を進めていく効果的な方法を、段階別にご紹介していきます。自分のレベルや習熟度に応じて、焦らずに無理なく学習を進めていきましょう。

■第1段階:単語、文法の基礎固め

第1段階は、英作文を学習するにあたって、まず必要になる単語力と文法力の基礎固めです。

結局のところ、どんなに複雑な文でも単語と文法の組み合わせで構成されているので、このふたつをしっかりと押さえられなければ、なにをやっても得点を伸ばすことはできません。実際、大学受験直前になってもなかなか英作文で得点を伸ばせずにいる人を見てみると、このどちらか、あるいは両方に問題があることが多いようです。

まず単語に関してですが、よく英単語の意味を赤シートで隠して覚えるという人がいますよね。長文読解やセンター試験の選択問題のためだけでしたらこの方法も有効ですが、英作文対策という観点から考えると、それだけでは不充分です。つまり、ただ日本語の意味を覚えるだけではなく、日本語を見て英単語が書けるようにアウトプット力を鍛えることが、英作文の力をつける第一歩目となります。

少々骨が折れますが、実際に手を動かしながら、日本語を見て英単語を書く練習を進めていきましょう(特に、大学受験までまだ時間的に余裕のある高校1、2年生の方は、さっそく今日からでも、この「手を動かして英単語を書く」という学習方法にシフトしてしまいましょう!)。

「そんなにたくさん覚えきれない!」と嘆きたくなるかもしれませんが、英作文の場合、同じような意味を持つ単語でしたら、“これを使わなければいけない” といった制約は少ないので、たとえ単語帳に載っている単語のすみずみまで暗記できなかったとしても、対応できる場合は多かったりしますよ。

使用する単語帳は、市販されている普通のものでかまいません。下にいくつか例を挙げるので、自分に合った単語帳を選んでみてはいかがでしょうか。

基本レベルの英単語帳

『キクタンBasic4000』(アルク)

『システム英単語 Basic 改訂新版』(駿台文庫)

標準レベルの英単語帳

『英単語ターゲット1900』(旺文社)

『システム英単語』(駿台文庫)

次に、文法です。

英文法の知識が中途半端な人は、4択の問題なら正解できたとしても、整序問題では間違えてしまう傾向にあります。そしてさらに、整序問題にはまだ“並び替えの選択肢”というヒントがありますが、和文英訳にはそれがありません(整序問題の選択肢がないものが英作文と思えばよいでしょう)。文法力をしっかりと身につけておかないと、英作文には太刀打ちできなくなってしまうのです。

もちろんはじめのうちは、4択問題を正解できる基礎知識を定着させることを目標にしてしまってかまいません。当たり前のことですが、4択問題で間違える人が正確に英作文を書けるはずはありませんからね。

文法問題集を何周か繰り返してだいたい正解できるようになってきたら、次に整序問題を解いてみましょう。整序問題は4択問題のときのようにスラスラとは解けないかと思いますが、ここを頑張って乗り越えましょう。

ただしここでひとつ気をつけたいのが、整序問題のみを扱った問題集には、とても英作文では使えないような難解な構文を使った問題がしばしば掲載されていることです。英作文対策としてはそこまでやる必要はありません。センター試験レベルの整序問題をこなすだけで充分でしょう。

一般的な文法問題集は下記の通りです。いずれもセンター試験レベルの問題集ではありますが、これよりも難しいものに取り組んだところで英作文には活かしづらいので、むしろ簡単なものから完璧に仕上げていくことをおすすめします。

『改訂版 アップグレード 英文法・語法問題』(数研出版)

『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』(桐原書店)

■第2段階:例文暗記

次に、例文暗記を進めていきます。

ただし例文の暗記もやり方に気をつけないと、膨大な時間がかかったわりには英作文に活かすことができなかったという事態に陥りがちです。例文を覚える際には、単に丸暗記をしただけではやはり意味がないということを常に念頭に置いておきましょう。定期テストでそっくりそのまま同じ問題が出た経験に味を占め、入試でも同じ方法が通用するはずだと安易に考える人もいるようですが、残念ながらそれは違います。当然のことですが、実際の入試では暗記をした英文がそのまま出ることは十中八九ありませんからね。

したがって例文暗記は、“日本語に対応する英語構文が出てくるかどうかのトレーニング” だと解釈するようにしてください。

構文が正確に書けないようではせっかく頭に浮かんだとしても意味がないので、うろ覚えなものはスラスラ書けるように練習しておきましょう。その際に類似表現も併せて覚えてあげると、知識が増えて英作文以外の分野の得点にも結びつくことが期待できますよ。

英語の構文集などのほか、第1段階で使用した英文法問題集も充分に活用することができます。英文法問題集ではありますが、たとえば和訳だけを見て英語を書こうとすれば立派な英作文の学習になります。それに、このプロセスを通じて4択問題の正答率が上がることはいうまでもありませんよね。

ここでは下の構文集をおすすめします。どのような内容か気になる方は、参考書名をクリックすればレビュー記事を見ることができます。

『英語の構文150』(美誠社)

■第3段階:和文英訳における英語の表現力を身につける

第3段階は、和文英訳の表現力を身につけるのが目的となります。国公立大学をはじめとする難関大学で要求される技術となるため、自分が受験する大学と入試問題を確認したうえで、取り組むかどうかを判断してください。また第2段階までの基礎知識がないまま進めても効果が薄いので、入試の半年~3か月ほど前から着手し始めるイメージでかまいません。

日本語は英語と異なる言語ですので、日本語の単語を1対1で英単語に変換すればいつもうまくいくというわけではありません。また、そもそも日本語に対応する英単語が存在しない場合もあります。そのような場合に備えて、日本語を自然な英語に直訳できるように変えて意訳する訓練が必要になってきます。

これは一朝一夕で習得できる技術ではありません。ある程度の経験値を積んだうえで、新しい問題を解く場合でもどのような英語で表現すれば適切なのかを思いつくようにする必要があります。詳しくは「4. 英作文を書く際のコツとポイント」に記載しましたので、そちらをご覧ください。

なお、この段階での学習は和文英訳にしか役立たないので、受験校の英作文の配点やほかの教科の学習状況などを考慮して、取り組むかどうか判断してください。

『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』(中経出版)

『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』(講談社)

■第4段階:自由英作文を対策する

第4段階は自由英作文のための対策となります。はじめに述べた通り、自由英作文は出題される大学が限られているので、もし自分の受験校が自由英作文を出題しないということでしたら、この段階は飛ばして第5段階へ移ってしまってかまいません。

自由英作文で重要になってくるのは、まずは語数です。たいていの場合「〇〇字以内で」や「〇〇字前後で」といった指定が課されるため、それをしっかりと守る必要が出てきます。

次に重要なのは設問のタイプをチェックすること。よくあるパターンは「〇〇について自分の意見を書きなさい(賛否を答えなさい)。」「〇〇だったら、あなたはどうするか答えなさい。」などです。また空所補充形式の自由英作文もあり、その場合は前後の内容と矛盾しないように解答を考える必要があります。

100語を超える長さの自由英作文は、導入と自分の意見、理由を書いた上、結論まで書くことが望ましいでしょう。自由英作文は自由に書いてよいという意味ではないのです。

一見難しそうに思えるかもしれませんが、スタイルはワンパターンです。自由英作文の型を覚えてしまえばたいしたことはありません。下記に紹介する問題集・参考書を使ってスタイルを覚え、そのまま使えるようになりましょう。

『[自由英作文編]英作文のトレーニング』(Z会出版)

自由英作文には、もうひとつ重要なことがあります。それは質問をよく見ることです。というのも、よく質問と見当違いのことを書いてしまうケースを見かけるのです。

たとえば「日本についてより理解が深まるように、日本に留学している生徒にしてほしいと思うことはなんですか。」という問いがあったとしましょう。このとき「カラオケをしてほしい」「多くの友人をつくってほしい」などと書くのは自由ですが、それが「日本についてより理解が深まる」とリンクしていなければ、質問に答えたことにはならないのです。「カラオケをしてほしい」→「友人がたくさんできて色々な人の意見が聞け、日本について理解が深まるから」という流れで書くならOKです。質問をよく見て、質問意図からはずれない解答を書くのが大切です。

■第5段階:問題演習・過去問演習

最終段階では、問題演習を通して確かな力を身につけます。過去問にも取り組みましょう。

今までの学習がきちんとこなせていればそれほどひどい解答にはならないと思いますが、書きあげた解答は学校や塾の先生に添削してもらうなどし、自分の弱点を補強していきましょう

この段階に入る人は、現役生であれば受験直前という人もいるでしょう。しかし特にセンター試験前は、英作文に時間をかけるよりは、文法力アップとの一石二鳥を狙って第1段階や第2段階で紹介した学習をするほうが効率的です。

おすすめの問題集はこちらです。

『減点されない英作文』(学習研究社)

『[実践編]英作文のトレーニング』(Z会出版)

4. 英作文を書く際のコツとポイント

ここからは、実際に英作文の問題を解いていく際のコツ使える表現採点時によく見られるポイントをいくつか解説していきます。中には少々高度なテクニックも含まれますが、日々の英作文の勉強に役立ててください。

■譲歩構文を活用しよう

譲歩構文は自由英作文で非常に使える表現です。譲歩構文とは「~だが…する」「たとえ~だとしても」といった表現のこと。自由英作文ではしばしば自分の意見を求められますが、いきなり自分の意見を書くよりも、譲歩構文をうまく使って「〇〇という人もいますが、△△だと思います。」のように書いたほうが論理的に感じられ、短時間に字数を書くこともできます。

譲歩といえば Though / Although を思い浮かべる人が多いかと思いますが、上に書いたような Some people say ~, but … という書き方や、Even if [ Even though ] , may ~ but など様々なバリエーションがあります。パターンを一通り覚えておいて損は絶対にありません。

■書き方のバリエーションを変える

主に和文英訳において、どうしても日本語のとおりに書けない場合の対処法です。そのまま日本語のとおりに書かずに、日本語と英語で主語を変えてみたり、様々な変化をつけたりすることによって、案外簡単に書くことができたりします。

中でもよく使える表現が無生物主語構文です。人を主語にして書いて不自然な英語になってしまったり長くなってしまったりするようなときに使うことをおすすめします。

ほかにも、
1. 主語の変換
(※More and more people are … と The number of people … is increasing の書き換え可能な構文を利用する、無生物主語を利用する)
2. 動詞の名詞化、名詞の動詞化
といったテクニックがあります。ひとつずつ例文を交えながら説明していきますね。

1. 主語の変換

「日本に来ている人の数が増えている。」

この日本を直訳すると下の英文になります。

The number of people coming to Japan is increasing.

しかし、The number of people coming to Japan と書ける自信がなければ、下のように書いてもよいでしょう。

More and more people are coming to Japan. 「ますます多くの人々が日本に来ている。」

主語を変えることによって書きやすくなることが多いのです。うまくいかないと感じたら、主語や動詞を変えて書くことができないか試してみましょう。

2. 動詞の名詞化、名詞の動詞化

His absence from the class surprised the teacher. 「彼の欠席は、その先生を驚かせた。」

これは一応合ってはいますが、なじみのある人は少ないのではないでしょうか。そこで、こう書き換えてみます。

He was absent from the class. So, the teacher was surprised. 「彼が欠席したので、その先生は驚いた。」

このように書き換えると、だいぶなじみが出てきますね。しかし、absent from が出てこなかったらどうしましょう。その場合でもあきらめずに、せめてこのように書くべきです。

He didn’t attend the class. So, the teacher was surprised. 「彼は授業に出席しなかったので、その先生は驚いた。」

「欠席」が「出席しなかった」に置き換わってしまっているので満点をもらうことはできないかもしれませんが、そもそも「欠席」が書けないと文が完結しないため0点になってしまう恐れがあります。できる限り日本語に忠実に書いたほうが無難だということはいうまでもありませんが、最悪なのは日本語にとらわれて丸々落としてしまうことです。

このように、英作文を学習する際には、ひとつの解答を書き終わったら表現を変えて別解をつくってみるのが非常によい訓練となります。入試本番ではどのような文を書くことになるのかわからないので、文法や表現、単語を幅広くインプットしておけば、いざというときにプランBに切り替えて書くことができるようになるでしょう。

■安易に「仮定法を使おう」と思うなかれ

「もし」を見たとしても、安易に「仮定法を使おう」と思わないように注意してください。仮定法は非現実的な内容を表す表現なので、実現すると思われるようなシチュエーションで使ってはいけません。もし使う場合は、時制のズレに十分注意しましょう。

そしてもちろん仮定法でない場合も、時制には気をつける必要があります。例えば if の副詞節は、未来の内容であっても現在形になりますよね。文法の4択問題であれば即答できるような問題でも、英作文で出題されると意外と間違えてしまうケースをよく見かけます。

■使わないほうがいい構文

分詞構文は自信がない限り使わないほうがよいでしょう。意味が不明確になってしまうだけでなく、意味上の主語をつけ忘れるなどミスを誘発しやすい文法事項です。分詞構文よりも接続詞 + SV の形で書いたほうが無難です。

また、省略構文や倒置構文も避けたほうがよいでしょう。これらの構文も、使いこなすことができればネイティブのように洗練された文になりますが、翻訳の試験ではないので、そこまで高い水準を要求されているわけではありません。特に初めのうちは、多少不格好になっても減点をされないように書くことが重要です。

■超難関大英作文について

和文をそのまま英訳することが難しいときに英訳しやすい日本語に書き換えることを、通称 “和文和訳” と言います。主に最難関大学で問われるスキルです(中堅以下ではそのまま英訳することが可能なことが大半なので、あまり意識する必要はありません)。

和文和訳の注意点は、意訳がどこまで許容されるか、という点です。一般的には意味が変わらない範囲内で別の言葉に置き換えればよいということになりますが、ではどこまでが「意味が変わらない」と言えるのかが問題になってきます。

これに関しては、経験が重要になってくるので、多くの意訳されている例を見て覚えたり、先生に添削をしてもらい、許容範囲を逸脱していないかを確認していくことになります。時間はかかりますが、特に京都大学など英作文の配点の高い大学では、差がつくポイントとなります。加えて、自分の志望校以外の赤本にあたり、和文和訳の経験値を増やしていくことによって、少しずつコツがつかめてくることでしょう。

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大学受験のための英作文の勉強法やおすすめの参考書・問題集、実際に問題を解く際のコツやポイントについて解説しました。これらを参考に英作文の対策を進め、英語の得点アップにつなげましょう!