目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向と特徴(概要)
  3. 出題の傾向と特徴(詳細)
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 単語と文法の基礎を固める
    2. 長文問題に取り組む
    3. 英文和訳に取り組む
    4. 英作文に取り組む
    5. リスニングに取り組む
    6. 過去問・模擬試験を用いた演習

1. はじめに

一橋大学は国内最難関の文系総合大学であり、入試問題の難易度は旧帝国大学レベルを誇ります。言うまでもなく、合格するためには長期にわたる効率的な学習プログラムを実践することが求められます。

就職の面でも非常に恵まれており、産業界での著名人も数多く輩出しています。その他、少人数制のゼミ、文献が豊富な図書館、広大なキャンパスなど学習環境が整っています。

それでは、次章から実際の入試に合格するのに必要とされる問題の傾向と対策、勉強法などについて解説していきます。

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2. 概要

2.1 試験日

2.1. 試験日
2月25日
国語(10:30~12:10)/数学(14:00~16:00)
2月26日
外国語(10:30~12:30)/地歴公民(14:30~16:30)

2.2 試験範囲・試験時間・解答形式

(試験範囲)
・英語
コミュ英語I・コミュ英語II・コミュ英語III・英語表現I・英語表現II

(試験時間)
120分

(解答形式)
全問記述式

2.3 配点

商学部:250/750点
経済学部:260/790点
法学部:280/730点
社会学部:280/820点

2.4 出題の傾向と特徴(概要)

一橋大の英語問題は、長文2題、文法問題、自由英作文、リスニングの大問5題の構成となっています。いわゆる難問、奇問の類は出題されませんし、時間に対する問題の分量も異常に多いというわけではありません。しかしながら、自由英作文や内容説明問題の記述量が多いことを考えると、記述形式の問題に慣れていない人は解答に時間がかかることが予想されます。

大問3の文法問題は整序問題が出題されることが多いですが、誤文訂正問題が出題された年度もあるなど一定ではありません。

英作文は自由英作文形式で、例年3題の中から1題を選んで書く形式となっています。2016年、2017年は100~130語で書くように指示されています(それ以前は120~150語)。問題形式は年度によって様々で、絵を見て描写する問題もあれば、シチュエーションに合う手紙を書く問題が出題された年もあります。付け焼刃な対策は難しく、安定したライティング力を身につけることが求められます。

さらに、一橋大学ではリスニング試験も課されます。大問は2つに分かれていますが、いずれも英問英答形式です。リスニング試験の中では珍しく記述式なので、何となく正解を選ぶことができません。しっかりと聞き取るリスニング力が必要とされます。

3. 出題の傾向と特徴(詳細)

3.1 英文和訳

一橋大学でも多くの国公立大学と同様に長文問題の中で英文和訳問題が出題されます。下線部には構文や文法事項が含まれており、文構造も複雑な場合が多い傾向にあります。また、前に出てきた単語が抽象的に言い換えられた単語が含まれている問題もあり、そのような場合は下線部分だけ見ても正確に訳すことができないので要注意です。

一見すると簡単に訳せそうな問題でも、実際訳してみるとなかなかうまく書けないといった問題もあります。面倒だと思うかもしれませんが、実際に手を使って書いてみることが重要です。

3.2 内容説明問題

例年、一橋大学の英語問題では、内容説明問題が最も多く占めます。それだけにここは絶対に手を抜くことができません。制限語数が指定されていることもありますが、50字以上の場合がほとんどで、中には100字以内という問題もあります。そのため、長めの記述問題に慣れていないと時間が足りなくなる恐れが出て来ます。

3.3 英文法問題

英文法問題は2012年から大問3で出題されるようになりました(それ以前は英文法問題は出題されず、長文2題、英作文、リスニングの4題構成)。整序問題が出題されることが多いですが、年度によっては誤文訂正問題が出題される場合もあるなど、傾向は一定ではありません。しかしいずれの問題も、応用させる思考力と基礎的な英文法の知識が問われる内容です。細かい文法知識が問われることはないので、基本を完璧にすること、各単語の品詞をよく考えることを目指して学習に取り組みましょう。

3.4 英作文問題(自由英作文)

英作文は自由英作文形式で、3題の中から一つ選んで書きます。2016年、2017年は100~130語で書くように指示されています(それ以前は120~150語)。自由英作文の長さとしては普通ですが、写真描写の年度もあれば、手紙を書く年度もあるなど、傾向は毎年変化します。まずは正しい英語が書けるように対策しておきましょう。

3.5 リスニング問題

例年、最後の大問5でリスニング問題が出題されます。大問が2つに分かれており、全問英問英答形式です。実質的に質問部分の答えに該当する箇所を書き取ることができれば得点が得られるはずです(もちろん、若干修正しなければならない部分はあります。)。3回繰り返されるので、1度で全てを聞き取ろうとする必要はありませんが、全ての問題が中途半端な解答になってしまったということが無いように気をつけなければなりません。試験の特徴を考えると、ディクテーションの学習が有効だと思われます。

4. 勉強法とおすすめ参考書の紹介

4.1 単語と文法の基礎を固める

一橋大学では、受験の標準的なレベルよりも高めの単語まで出題されます。しかし、それはごく一部なので基本単語の習得が合否を分けると言えます。まずは、下記の単語帳を完璧にすることを目指して頑張りましょう。

『システム英単語』
『システム英単語』

・『ターゲット1900』
『ターゲット1900』

さらに余裕があれば、下記の上級レベルの単語帳にも手を伸ばしてみましょう。

・『キクタン リーディングAdvanced6000』
『キクタン リーディングAdvanced6000』

・『単語王2202』
『単語王2202』

・『速読英単語2 上級編』
『速読英単語2 上級編』

また、英文和訳などで英熟語の知識も必要とされるので、熟語帳にも取り組んでいただきたいと思います。代表的なものは、以下の通りです。

・『速読英熟語』
『速読英熟語』

・『解体英熟語 改訂第2版』(Z会出版)

次に文法対策を行いましょう。一橋大学では、大問3で文法の単独問題が出題される上、センター試験でも文法知識は重要になるので、対策は怠らないようにしましょう。

・『アップグレード 英文法・語法問題』
『アップグレード 英文法・語法問題』

・『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』
『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』

文法に関しても、できればもう一つ上のレベルの問題に挑戦しておきたいところです。代表的な問題集には以下のものが挙げられます。

・『全解説頻出英文法・語法問題1000 』(桐原書店)
・『大学入試英語頻出問題総演習 (即戦ゼミ)』(桐原書店)

さらに、単元別の問題集に慣れてしまったら、ランダム形式の問題集に取り組んでみましょう。本番の試験では文法単元別に分かれていないので、ランダム形式の問題でも高い得点率を出せるように対策しておいてください。

・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (標準編)』
・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (難関大学編)』

英文法問題集を解いていて、解説を読んでも理解が不十分だと感じたら、参考書を読んでみることをおすすめします。代表的なものを挙げますが、学校で使用しているものがあればそれでも十分です。

・『総合英語Forest』
『総合英語Forest』

さらに、英語構文の知識も英文和訳問題などで問われるので、取り組んでおきましょう。代表的なものは以下の通りです。

・『英語の構文150』
『英語の構文150』

・『解体英語構文 改訂版』(Z会)

4.2 長文問題に取り組む

単次に長文問題に取り組んでみましょう。一橋大学の入試問題の中では最も配点が高い問題なので、しっかりと時間をかけて取り組んでください。入試問題は難問が多いですが、まずは焦らずに自分のレベルにあったものから始めましょう。レベル別に分かれているものが、自分のレベルに合わせやすいと思います。

・『やっておきたい英語長文』
『やっておきたい英語長文』

・『レベル別長文問題集』
『レベル別長文問題集』

下記の問題集はリスニングCDがついており、長文問題集でありながら、センター試験のリスニング対策としても有効です。シャドーイングやディクテーションなど、リスニングのトレーニングも行いましょう。

・『大学入試英語長文ハイパートレーニング (レベル3)』(桐原書店)
・『大学入試 全レベル問題集 英語長文 6国公立大レベル』(旺文社)

最後の仕上げに難関レベルの長文問題集にも挑戦してみましょう。
・『TopGrade 難関大突破 英語長文問題精選』(学習研究社)
・『難関大のための 上級問題 特訓リーディング』(旺文社)

4.3 英文和訳に取り組む

長文問題集の中にも英文和訳問題はあると思いますが、一橋大学の場合、英文和訳問題の配点が高いこと、一般的な長文問題集に掲載されている英文和訳問題よりもレベルが高い傾向にあることから、英文和訳の対策を行っておくことをおすすめします。構文把握に自信のない人は、まず入門レベルから取り組んでください。

・『入門英文解釈の技術70』
『入門英文解釈の技術70』

・『英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版』

次に、入試レベルの問題集に入りましょう。

・『ポレポレ英文読解プロセス50』
『ポレポレ英文読解プロセス50』

・『英文解釈の技術100』
『英文解釈の技術100』

最後の仕上げに、下記の難関入試レベルに取り組んでおけば万全です。

・『英文読解の透視図』(研究社)

・『英文解釈教室〈新装版〉』(研究社)

・『英語難構文の真髄』(プレイス)

4.4 英作文に取り組む(自由英作文)

大問4では例年英作文が出題されます。前述したように、自由英作文形式となっているため、対応できるだけの対策をしておく必要があります。ただし、自由英作文対策の前に、ある程度正確に英文が書けなければ意味がありません。模試などを受験したときに、あまりにも文法的なミスの減点が多かったとしたら、自由英作文の対策をする前に基本的な文を正確に書けるように学習する必要があります。下記のような基本例文集、または先ほど紹介した文法問題集の和訳を見て、英語を書く練習をするといった学習が効果的です。

・『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』
『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』

・『減点されない英作文』
『減点されない英作文』

その他、文法に力を入れた英作文対策の参考書は、以下のようなものもあります。
また、文法が正しく使いこなせていないと感じたら、次の問題集がおすすめです。
・『例解 和文英訳教本 (文法矯正編) 』(プレイス)
・『例解 和文英訳教本 (長文編)』(プレイス)
・『英文表現力を豊かにする例解和文英訳教本 公式運用編』(プレイス)

基礎力がついたと感じたら、自由英作文の対策に入りましょう。

・『[自由英作文編]英作文のトレーニング』
『自由英作文編]英作文のトレーニング』

4.5 リスニング問題に取り組む

一橋大学の問題ではリスニングが出題されます。この問題は、英問英答形式でリスニングを聞きながら解答に該当する箇所を聞き取り、形を変化させれば正解することができます。すなわち、ディクテーション能力が解答に直結します。ディクテーションとは、一文音声を聞いて一時停止させ、聞いた内容を紙に書くことです。これにより、例えば、動詞で3単現のsを抜かしてしまう、前置詞が聞き取れていないなど自分の苦手とする部分が明確になります。このようなミスは本番でも響いてくるので、早めに対処しましょう。下記に紹介する問題集は、たいてい問題が掲載されていますが、解き終わった後でも構わないので、復習を兼ねてディクテーションを実践してみることをおすすめします。

・『大学入試パーフェクトリスニング (Volume 1)』(駿台文庫)
入試レベルはVolume 2になるので、Volume 1が終わったらそちらにも取り組んでください。

・『大学入試 リスニングのトレーニング 必修編』(Z会出版)
同シリーズに上級編もあるので、合わせて解いておきましょう。

4.6 過去問・模擬試験を用いた演習

以上で基本的な学習は完了となりますが、過去問演習を通じて、様々な形式の問題に慣れてください。記述式の問題は採点が難しいですが、模試や先生に採点してもらい、客観的に自分が苦手な部分を明らかにしておきましょう。その上で、苦手分野を克服するように努めてください。

過去問は一橋大学の過去問だけでなく、他大学も積極的に解くようにしましょう。特に、自由英作文は、手紙を書く形式の問題や写真描写をする問題がよく出題されるので、是非挑戦してみてください。

(参考)
一橋大学|一橋大学で学びたい方へ|大学案内|一橋大学の特色
一橋大学|一橋大学で学びたい方へ|募集要項|平成30年度一橋大学入学者選抜要項