目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向と特徴(概要)
  3. 出題の傾向と特徴(詳細)
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 単語と文法の基礎を固める
    2. 長文問題に取り組む
    3. 英文和訳に取り組む
    4. 英作文に取り組む
    5. 過去問・模擬試験を用いた演習

1. はじめに

北海道大学は旧帝国大学で難関国公立大学の一校です。しかし英語に関して言えば、あまりに難しい問題が出題されることはなく、スタンダードなレベルですので、対策は立てやすいのではないでしょうか。

文系学部のセンターランクが78%前後、2次試験の偏差値が63前後となっており、旧帝大の中では入りやすいと言えます。何としても旧帝大に入学したいという人にとってはおすすめの大学です。

北海道大学は文学部、教育学部、法学部、経済学部の学部入試と別に総合入試というシステムを採用しています。総合入試システムは文系と理系の2種類があり、合格者は1年次に一般教養課程だけを必修として受講し、2年次に進級するまでの間に、所属する学部を決定します。入学段階で自分の適性が分かっている受験生は多くないと思われるので、このような制度は大きな特長と言えるのではないでしょうか。

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看護学部を卒業後、医学部受験に挑戦。卒業後わずか1年で合格を勝ち取った「教科書レベル」からの挑戦
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2. 概要

2.1 試験日

2月25日
・総合入試(文系)、文学部
9:00~10:30 地理歴史、数学
12:30~14:00 外国語
15:00~17:00 国語

・教育学部、法学部、経済学部
9:00~10:30 数学
12:30~14:00 外国語
15:00~17:00 国語

・医学部保健学科(看護学専攻、作業療法学専攻)
9:00~10:30 数学
12:30~14:00 外国語
15:00~17:30 理科

・総合入試(理系)、医学部医学科、医学部保健学科(放射線技術科学、検査技術科学、理学療法学専攻)、歯学部、獣医学部、水産学部
9:00~11:00 数学
12:30~14:00 外国語
15:00~17:30 理科

2.2 試験範囲・試験時間・解答形式

(試験範囲)
英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から1科目。

(試験時間)
90分、計4問

(解答形式)
全問記述式

2.3 配点

医学部以外:150点(合計450点)
医学部:150点(合計525点)

2.4 出題の傾向と特徴(概要)

北海道大学の英語は、比較的読みやすい長文が出題されることが多いのですが、毎年若干の傾向変化が見られるので、注意が必要です。ただ、大きな問題構成はここ数年変化は無く、大問1と2で長文読解、大問3で英文読解と自由英作文、大問4で会話文問題という構成になります。

長文問題は例年2題出題され、600~700語前後です。英文和訳、内容説明、内容一致問題といったオーソドックスな問題が出題されます。

英作文は特に傾向変化することが多く、反対意見を書く問題が出題された年もあれば、長所と短所を書く問題が出題されたこともあります。また、字数制限についても、100語を超えても減点されないという但し書きがある年もあれば、70~100語という制限がついた年もありました。

また、大問4の会話文問題は、4択式の問題が出題されることもありますが、2014年と2017年度は多肢択一式問題が出題されました。このような変化は今後も予想されるため、本番で問題を解く際には問題文をよく見ることが必要であるとともに、多少の傾向変化で揺らぐことのない実力をつけることが大切です。

3. 出題の傾向と特徴(詳細)

3.1 英文和訳

北海道大学では、他の国公立大学と同様に、毎年英文和訳問題が出題されますが、難易度は標準的で、基本的な文法や単語が押さえられていれば解答できる問題です。他の大学で出題される英文和訳問題にも当てはまることですが、各文法事項で扱われる構文の理解と暗記、一見して意味がわかりそうな単語でも、しっかりと意味を書くことといった学習が効果的です。模範解答と自分の答案をよく見比べて、答案の作成力を高めましょう。

3.2 選択式問題

選択式問題は、通常の内容一致問題の他に、正しい選択肢を3つ選ばせる問題が毎年出題されます。この形式の問題は、国公立大学に限らず広く私立大学でも出題されるので、市販の長文教材を通じて正答率を上げておきましょう。また、この形式の問題は解答時間が多くかかりやすいので、素早く正確に解けるように対策をして欲しいと思います。

3.3 内容説明問題

内容説明問題は、指示語を含む部分の説明や理由を答えさせる問題が大半を占めます。この問題も、他の一般的な国公立大学と比べて大きく傾向、難易度が変わるものではありません。

ちなみに、このような形式の問題を解けるようにするためには、日頃から長文を読むときに、ただ文を訳すだけでなく、指示語が指す内容を考えたり、筆者の主張、理由、具体例など、文章全体でどのような役割を果たしているのかということを考える習慣をつけることが重要です。

3.4 自由英作文

北海道大学の問題では、自由英作文形式の問題が出題されます。具体的な内容は毎年異なる傾向がありますが、短めの文章を読んだ上で書くという形式は共通しています。

また、毎年共通しているのは、文章の要約の一部を記述するという形式の問題です。前後を読めば大体何を書けば良いのか分かると思いますが、文章の文言をそのまま書き写してはならないと注意書きが書かれているので、その点は気をつけなければなりません。

また、最後の問題は長めの英文を書かなければなりません。語数は100語以上書いても良いと指定されている年もありましたが、2017年は70~100語という指定がありました。主に文章についての自分の意見を書く問題で、日常的に新聞を読んで自分の意見を考えるといった習慣をつけることが有効です。

5. 会話文問題

例年、会話文を読み、その要約の穴埋めをする問題形式となっています。2015年と2016年は4択問題だったのですが、2017年の問題は2014年と同様に多肢選択式に戻りました。

空所の前後を見て、意味の推測、および後ろの形と合致するかどうかという文法、語法の観点から解答します。多肢選択式の場合、一問間違えると、連鎖的にもう一問落としてしまうため、確信が持てる問題から解いていくようにしましょう。

4. 勉強法とおすすめ参考書の紹介

4.1 単語と文法の基礎を固める

まずは、単語と文法の基本を押さえましょう。北大はそこまで高い語彙力が出て来るわけではないのであまり難易度が高いものに手を出す必要はありません。システム英単語、ターゲット1900レベルまでを習得すれば十分です。

『システム英単語』
『システム英単語』

・『ターゲット1900』
『ターゲット1900』

上記のレベルが完成して、まだ余裕がある場合は、さらに上のレベルまで目指してください。代表的なものとしては、以下の単語帳があります。

・『速読英単語2 上級編』
『速読英単語2 上級編』

・『話題別英単語リンガメタリカ』
『話題別英単語リンガメタリカ』

同時に、文法も対策しておきましょう。単語と文法力が固まれば、ある程度長文が読めるようになるので、早めの対策をお勧めします。

・『アップグレード 英文法・語法問題』
『アップグレード 英文法・語法問題』

・『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』
『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』

これらの問題集は少し分量が多いので、一周するのに時間がかかる、あるいはもっと簡単なものから始めたいという場合は、薄めのものに取り組むことをお勧めします。また、解説を読んでも意味がよく分からない単元は、文法の参考書を読んでみてください。

・『総合英語Forest』
『総合英語Forest』

さらに余裕があれば、下記の問題集が応用レベルとなります。旧帝大志望者としては、このあたりまで取り組んでおきましょう。

・『全解説頻出英文法・語法問題1000 』
上記と似た形式ですが、応用レベルです。

・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (標準編)』
ランダム形式の問題集なので、単元別に慣れてしまった人は、こちらに取り組んでみましょう。また、より難易度の高い「難関大学編」もあります。

4.2 長文問題に取り組む

北海道大学の長文は、単語が難しくないため読みやすいと感じることが多いのではないかと思います。一般的な国公立大学(旧帝国大学以外)の問題とも難易度、傾向が類似しているので、特殊な対策は必要ありません。そこで、下記のような一般的な英文読解問題集に取り組んでみましょう。

・『やっておきたい英語長文』シリーズ
『やっておきたい英語長文』

・『レベル別長文問題集』
『レベル別長文問題集』

これらのレベル別に分かれた問題集は自分の実力に合ったものを選ぶことができるので、効率的です。一般的に、平均して一文に2~3語以上知らない単語がある、問題の正答率が3割以下といった状態であれば、レベルを下げた方が良いと思われます。ただ、1冊の問題集の中でも難易度に若干ズレがあるので、数問解いてみることをおすすめします。

さらに難しいレベルの長文問題集としては、以下のものがあります。長文問題は質も当然重要ですが、数を多く解くことも大切です。

・『大学入試英語長文ハイパートレーニング (レベル3)』
リスニングCDがついており、シャドーイング練習にも最適です。特にリスニングが出題される外国語学部受験の人におすすめです。

・『TopGrade 難関大突破 英語長文問題精選』
最難関大学レベルの長文問題集です。

・『大学入試 全レベル問題集 英語長文 6国公立大レベル』
こちらもリスニングCDがついており、読解だけでなくリスニング力を高めるのに役立ちます。

4.3 英文和訳に取り組む

英文和訳は長文の中で下線部和訳という形で出題されますが、この問題もオーソドックスなタイプなので、一般的な英文和訳の練習を積んでおけば良いでしょう。英文和訳練習の前に、構文の知識が不十分だと感じたら、構文集に取り組んでおきましょう。

・『英語の構文150』
『英語の構文150』

単語、文法、構文がある程度定着してきたら、英文和訳に進みましょう。実力に不安のある人は、まずは基本レベルから始めてください。

・『入門英文解釈の技術70』
『入門英文解釈の技術70』

・『英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版』

上記のレベルがクリアできたら、入試レベルの問題集にも取り組んでみましょう。

・『ポレポレ英文読解プロセス50』
『ポレポレ英文読解プロセス50』

・『英文解釈の技術100』
『英文解釈の技術100』

4.4 英作文に取り組む

次に、英作文に取り組みましょう。北海道大学の問題は、毎年若干傾向が変化していますが、基本的には英文を読んで、自分の意見(理由も含める)を書くという形です。ただし、本文の引用ができないこと、長所短所の両方書かなければならない問題もあるなど、対策ができていないと対応が難しいと思われます。

自由英作文形式ではありますが、まずは正しい英語を書けなければ始まらないので、和文英訳などを通じて、ミスの無い英文が書けるようにしておきましょう。

・『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』
『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』

・『減点されない英作文』
『減点されない英作文』

いきなり問題に取り組むのが厳しいという人は、講義形式になっているものや、取り組みやすいものがおすすめです。下記の参考書をやってみましょう。

・『大矢英作文講義の実況中継』
『大矢英作文講義の実況中継』

・『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』
『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』

上記の問題の他、先ほどご紹介した文法問題集や構文集の和訳を見て英語書くという練習も有効です。ある程度正確に英文を書けるようになってきたら、自由英作文の対策も行いましょう。

・『[自由英作文編]英作文のトレーニング』
『[自由英作文編]英作文のトレーニング』

・『大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編』(桐原書店)

4.5 過去問・模擬試験を用いた演習

以上の対策が一通り終わったら、過去問を解いてみましょう。先ほども述べましたが、北大の問題はオーソドックスなので、他の国公立大学の問題も解いて、速読力、精読量の両面を鍛えましょう。また、演習量を積むには、『北大の英語15カ年[第5版] 』がおすすめです。

(参考)
北海道大学|入学案内|入試情報|入試情報|平成30年度学生募集要項(一般入試)