目次

  1. はじめに
  2. 入試の概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向
  3. 出題の傾向と特徴(詳細)
    1. 一問一答形式の25問は時間との闘い
    2. 出題範囲は数学IA・IIB・IIIのほぼすべての単元
    3. 合格のカギは典型問題の深い理解&計算力
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. Step.1 基本事項の完全マスター
    2. Step.2 入試標準問題集で定型解法をマスター
    3. Step.3 計算練習用問題集で計算力を磨く
    4. Step.4 入試上級レベルの典型問題をマスター
    5. Step.5 過去問を使って対策の仕上げ

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受験にこそパーソナルトレーナーを。4年間、一次試験すら通過できなかった僕が『医学部合格』を勝ち取れた理由
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1. はじめに

自治医科大学は、へき地や地域における医療を充実させる目的で設立された栃木県の私立大学です。私立大学という区分ではありますが、その名の通り自治省(現在の総務省)によって設立された大学です。また、自治医科大学は医師国家試験の合格率が非常に高いことでも知られています。

教育理念には、以下の3点が記載されています。

  1. 医の倫理に徹し、医師としてのプロフェッショナリズムと豊かな人間性をもった人格の形成に力を注ぐ。
  2. 高度な医学知識と総合的な臨床能力を備え、常に進歩しつづける医学の様々な分野に対応できるように生涯にわたり精励する医師を育てる。
  3. 医療にめぐまれない地域で進んで医療に挺身し、地域のリーダーとして必要な教養と資質を備え、社会に貢献する気概を持った医師を育てる。

(引用元:自治医科大学|医学部|医学部の紹介|ミッション(使命)

合格最低点などは非公表になっています。というのも、自治医科大学は入学定員を各都道府県に振り分けて合格者を決定するため、成績上位者が必ずしも合格するとは限らないのです。進学校が多く存在する都道府県では合格が難しいと言えるでしょう。

6年間の学費は2200万円程度で、私立医学部の中ではかなり安い部類に入るでしょう。また、在学中は貸与され、卒業後9年間指定公立病院等に勤務した場合その返還は免除されます。

2. 概要

2.1 試験日
一般入試(2017年度)
1次試験:1月23日(月)学力試験、1月24日(火)面接試験
2次試験:2月2日(木)
※1次試験の面接試験は学力試験及第者にのみ実施
※2017年度の一般入試は終了しました。

2.2 試験範囲・試験時間・解答形式
(試験範囲)
・英語:コミュニケーション英語I・コミュニケーション英語II・コミュニケーション英語III・英語表現I・英語表現II
・数学:数学I・数学II・数学III・数学A・数学B(数列・ベクトルのみ)
・理科:『物理基礎・物理』、『化学基礎・化学』、『生物基礎・生物』の3科目から2科目選択。(試験場で問題配布後、選択)
・小論文
・面接

(試験時間)
1次試験
・英語(60分)
・数学(80分)
・理科(80分)※2科目選択

2次試験
・小論文(90分)
・集団面接(約40分)
・個人面接(約10~15分)

(解答形式)
全問マークシート

2.3 配点
・英語(25点)
・数学(25点)
・理科(50点)※1科目25点
・小論文

2次試験
・面接

2.4 出題の傾向と特徴(概要)
自治医科大学の数学は一問一答(マーク式)で25問が出題されます。
出題される問題の多くは、教科書章末レベル~入試標準レベルの典型的な計算問題です。
しかし本学は試験時間80分であり、1問あたり平均3分程度で解くことになります。
1問1問を手際よく処理することが出来なければ、制限時間内に全問解答することは難しいでしょう。

3. 出題の傾向と特徴(詳細)

3.1 一問一答形式の25問は時間との闘い
自治医科大学の数学の特徴は、一問一答(マーク式)という出題形式です。
問題の難易度は、教科書章末レベル~入試標準レベルです。出題される問題の多くは、問題集にそのまま載っていそうな典型的な計算問題です。しかし一部には図やグラフを描いて考える問題や、計算の重い問題が含まれます。マーク式だからといって瞬時に答えが出せる問題ばかりではありません。
問題自体の難易度は私大医学部の中では比較的易しいですが、本学合格の難しさは制限時間にあります。本学は一問一答25問に対して、制限時間が80分と非常に厳しくなっています。単純に計算すると1問あたり3分程度で解くことになります。かなり手際よく問題を解いて行かなければ、制限時間内に全問題を解き終えることはできません。

3.2 出題範囲は数学IA・IIB・IIIのほぼすべての単元
本学では一問一答形式で25問という問題量であるため出題範囲が広く、数学IA・IIB・IIIの各単元から様々な問題が満遍なく出題されます。なかでも図形と計量、場合の数、確率、三角関数、図形と方程式、指数対数、微分積分の単元からの問題は頻出です。

先に述べたように、本学では瞬時に解けてしまう問題だけでなく、時間の掛かる手ごわい問題も出題されます。数学IA・IIB・IIIのすべての範囲について、少なくとも入試標準レベルの問題が解けるように対策を行うべきでしょう。

3.3 合格のカギは典型問題の深い理解&計算力
本学の数学は、まさに時間との勝負です。合否を分けるポイントは、次の項目をクリアできるかどうかです。
・典型問題は見た瞬間に具体的な解法をイメージできる
・手ごわい問題を見抜いて後回しにして解ける問題を優先できる
・定理や公式を使いこなして効率的に計算できる
・単純な計算を素早く正確に実行できる

問題の解法をイメージしたりその難易度を瞬時に見抜いたりするには、様々な問題を解いて熟知していることが必要です。入試標準レベル問題集を繰り返し演習して、典型問題の解法パターンを深く理解しましょう。
また定理や公式は、漠然と知っているだけではいざという時に役に立ちません。多くの問題を解いてそれらの使い方を習得し、確実な知識として定着させましょう。
最後に計算力についてですが、計算スピード・精度の向上は一朝一夕にできることではありません。普段の学習の中で、効率が良くミスの出にくい計算方法・工夫の仕方を意識しましょう!(詳しくは後述しますが)計算練習用の問題集も活用して計算テクニックも身につけましょう。

4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介

自治医科大学の数学を攻略するために必要なスキルを身につける学習方法を解説します。
次のStep.1~Step.5を参考に、学習計画を立ててみましょう。

■Step.1 基本事項の完全マスター

目標:教科書レベルの基本固め

まずは教科書レベルの内容を振り返りです。
はじめのうちは教科書や参考書を参照しながらで構いません。教科書傍用問題集(4stepやサクシードなど)や市販の基本問題集を解いてみましょう。
ただ眺めているだけでは意味がありません。実際に手を動かして、基本事項をしっかりと理解できているか確かめましょう!「こんな公式あったかな?」、「そういえば昔、こんなこと勉強したな…」なんて言っているうちは、まだまだです。忘れていた公式はよく復習し、しっかりと頭に入れていきましょう!

数学が苦手な受験生には、次のような参考書がおすすめです。
文字だけでなく図解を取り入れた懇切丁寧な解説が載っています。
『高校これでわかる数学I+A』(文英堂)

■Step.2 入試標準問題集で定型解法をマスター

目標:数学IA、IIB、IIIの各単元の入試標準問題の定型解法の習得

教科書の内容をしっかりと習得できたら、次のStepに進みましょう。
この段階では、入試標準問題の中で基本事項をどのように使うかということと、入試頻出の典型問題の解法パターンを学んでいきます。

おすすめは、次に挙げるような学習参考書です。
『青チャート』や『フォーカスゴールド』は1冊あたりの収録例題数が200を超え、様々な出題パターンを網羅して学ぶことができます。

しかし「部活動が忙しくてそんなに問題量をこなせない…」、「入試本番まであまり時間がない…」という受験生は、1冊あたりの例題数が150程度とコンパクトにまとまった『標準問題精講』のシリーズを使ってもよいでしょう。

はじめのうちは初見の問題が多いため、解法の糸口が掴めない問題があるかも知れません。
もし5分考えても手が出ない場合は、すぐに模範解答を見てしまって構いません。
あくまでも定型解法を身につけることが目的なので、自分で考えることにあまり固執し過ぎないように注意しましょう!
Step.1と同様に、各分野の例題を何も見ずに解けるようになるまで繰り返し復習しましょう。
ここまでクリアできたら、次のStep.3に進みます。

『新課程 チャート式 基礎からの数学Ⅰ+A/Ⅱ+B/Ⅲ (通称:青チャート)』(数研出版)

『フォーカスゴールド』(啓林館)

『数学Ⅰ・A 標準問題精講』(旺文社)

『数学Ⅱ・B 標準問題精講』(旺文社)

『数学Ⅲ 標準問題精講』(旺文社)

■Step.3 計算練習用問題集で計算力を磨く

目標:計算精度の向上&計算テクニックの習得

入試標準問題に対応する力がついたら、次は計算トレーニングです。
次のような計算練習用の問題集がおすすめです。
単に計算スピード・精度を上げるだけでなく、教科書には載っていない計算の裏技を身につけることも出来ます!

『カルキュール数学I・A [基礎力・計算力アップ問題集]』(駿台文庫)

『数学の計算革命』(駿台文庫)

『合格る計算 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』(文英堂)

『合格る計算 数学Ⅲ』(文英堂)

■Step.4 入試上級レベルの典型問題をマスター

目標:上位私立大学レベルの典型問題を解けるようにする

ここでは過去問演習に入る前の段階の演習を行います。
自治医科大学の数学では、図やグラフを描いて考える問題や、計算の重い問題が出題されます。標準問題が多いからといって油断せず、上級レベルの問題にも取り組む必要があります。

次に挙げるような問題集ならば、各分野ごとに上位私立大学レベルの入試典型問題を演習することができます。
本学の頻出単元である図形と計量、場合の数、確率、三角関数、図形と方程式、指数対数、微分積分を中心に演習しましょう!

『大学への数学 1対1対応の演習』(数研出版)

『実戦 数学重要問題集 -数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B』(数研出版)

■Step.5 過去問を使って対策の仕上げ

目標:自治医科大学の試験形式に慣れて制限時間内に問題を解く

いよいよ本番を想定した演習です。
まずは本番同様に80分計って、過去問を解いてみてください。はじめからすべての問題に手を付けようとは考えず、優先して解くべき問題を瞬時に見極めることが重要です。

実際に80分計って問題を解き終えたら、自己採点しましょう。
正答率はもちろん重要です。しかし、解けなかった問題について何が原因だったかを解明し、対策を講じることを忘れてはいけません。
その原因が次の項目のいずれかに当てはまる場合は、( )に記載した通りに復習を行いましょう。

 ・公式を忘れてしまっていたor覚え違いがあった(→Step.1に戻って復習)
 ・定型の解法パターンを忘れていた(→Step.2,4に戻って復習)
 ・解けるはずの問題を計算ミスで落としてしまった(→Step.3 & 過去問を復習)

なお、数学Ⅲまで試験範囲に含まれているのは2014年度以降となります。2013年度以前は数学Ⅰ・数学A・数学Ⅱのみが出題範囲となっていましたが、自治医科大学の形式の問題は他に存在しないため、できれば2013年度以前のものにも取り組んでみましょう。

『自治医科大学(医学部)』(教学社)

(参考)
自治医科大学|医学部|医学部の紹介|ミッション(使命)