目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向と特徴(概要)
  3. 出題の傾向と特徴
    1. 長文読解問題
    2. 英文法
    3. 発音
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 基本単語、文法の定着
    2. 標準レベルの単語、文法問題に取り組む
    3. 長文問題に取り組む
    4. 過去問・模擬問題集を用いた演習に取り組む

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受験にこそパーソナルトレーナーを。4年間、一次試験すら通過できなかった僕が『医学部合格』を勝ち取れた理由
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1. はじめに

金沢医科大学は、1972年に日本海側では唯一の私立医科大学として開校しました。医学部の中で比較的入りやすい部類に入りますが、それでも早慶の理工学部に匹敵する偏差値が要求されるため、決して簡単に入れる大学ではありません。本学の教育理念はアドミッションポリシーにおいて、下記のように記されています。

「生命への畏敬-Reverentia Vitae」を基本とし、「倫理に徹した人間性豊かな良医の育成」を建学の精神に掲げ、豊かな知識や技術と思いやりの心とを兼ね備えた臨床医を社会へ送り出すことに努めています。

(引用元:金沢医科大学|医学部入試情報TOP|入試概要|アドミッションポリシー

2. 概要

2.1. 試験日
一般入試
1次試験:2017年1月19日(木)
2次試験:2017年1月30日(月) / 1月31日(火)  ※希望日を選択

2.2. 試験範囲・試験時間・解答形式
(試験範囲)
・英語:コミュニケーション英語I・コミュニケーション英語II・コミュニケーション英語III・英語表現I・英語表現II
・数学:数学I・数学II・数学III・数学A・数学B(数式、ベクトル)
・理科:『物理基礎・物理』、『化学基礎・化学』、『生物基礎・生物』の3科目から2科目選択。
・グループ面接
・小論文

(試験時間)
1次試験
・数学(60分)
・英語(60分)
・理科(120分)※2科目選択

2次試験
・グループ面接(1グループ約20分)
・小論文(60分)

2.3. 配点
1次試験
・英語(100点)
・数学(100点)
・理科(200点)

2次試験
・小論文(60点)
・面接(重視)

2.4.出題の傾向と特徴(概要)
金沢医科大学の英語は、毎年のように設問の傾向が若干変化しますが、大問4題の構成で、大問1が文法・語法問題、大問2~4が長文問題という点は変わりません。

難問、奇問は出題されず、問題形式、難易度、分量のいずれも標準的なレベルです。整序問題や誤文訂正問題は出題されないので(ただし、整序問題は、長文問題から出題から出題されることがある)、対策は立てやすいでしょう。ただし、文法問題では形がよく似た選択肢が出てくるので、正確な理解が要求され、そういう意味ではセンターレベルより上のレベルが要求されると考えた方が良いでしょう。特に、前置詞、接続詞、動詞の語法は頻出なので、手を抜かないように対策してください。

長文問題は医療系や理系の長文が多く出題される傾向があります。医療系の単語知識が無ければ解けないということはありませんが、このような分野の長文を読みなれておくことによって、長文の読みやすさが大きく変わることは間違いありません。設問形式は、語句補充問題と内容一致問題、同義語問題が大半を占めるので、他大学の過去問を利用して克服しておきましょう。

3. 出題の特徴(詳細)

3.1 英文読解
・空所補充問題
金沢医科大学の長文空所補充問題は、①文法、語法の知識で解く問題と②文脈理解を答える問題に大別されます。

①の問題の文法知識に関する問題は、時制や態が中心になります。前後関係から、現在形なのか過去形なのか、あるいは完了形になるのかといった可能性を考えましょう。また、受動的意味を持つ過去分詞と能動的意味を持つing形の使い分けも頻出です。さらに、語法の問題では、動詞をと前置詞を組み合わせた句動詞(insist on, derive fromなど)がよく狙われます。これに関しては完全に知識の問題になります。すなわち、insistの後ろにonが来るという知識を持っていなければいくら時間をかけても正解にたどり着かないため、時間をかけずに解答したいところです。

②の問題は、つなぎ言葉が出題されます。逆接(However / Nevertheless / Nonetheless / Even so)、因果関係(Thus / Therefore / Consequently / As a resultなど)、譲歩(Though / Even if / No matter ~)などを作るキーワードを覚え、前後関係から適切なものを選びます。長文読解の参考書などに一覧表がまとめられているものがあるので、すべて頭に入っているかどうか不安な人は、書店で見てみてはどうでしょうか。

・同義語問題
長文の中に下線が引かれている単語と最も近い意味の単語を選ぶ問題です。単語の難易度はそこまで高いわけではありませんし、選択肢の中にも紛らわしい選択肢(例えば、日本語にすると同じ訳になるが、コロケーション、その他の理由により、正解が決まる場合など)もありません。選択肢が6択あるなど、通常よりも多いので時間を取られないように注意する必要があります。

・内容真偽問題
内容真偽問題の難易度は標準的ですが、6択から正しいものを一つ選ぶなど選択肢が多い問題形式で例年出題されるので、慎重に正解を選ぶようにしましょう。一見正解に見えても、選択肢の一部が間違っているという場合もあるので、注意して本文と照らし合わせて解答してください。また、大文字で目立つように問題文に書かれていますが、本文の記述と正しいものを選ぶ問題と誤っている問題を選ぶ問題があるので、間違えないようにしましょう。

3.2 英文法

・空所補充問題
例年、大問1は文法の4択空所補充問題が10問弱出題されます。難易度は、センターレベルの問題がほとんどなので、合格を狙うためには満点を狙わなければならないでしょう。2問以上落としてしまうのであれば、まだ基礎が固まっていない状態だと考えられるので、センターレベルの問題で失点しない基礎を固めましょう。

・整序問題
長文問題の中に整序問題が出題されますが、1~2問程度なので、全体に占める割合は高くありません。難易度は、空所補充問題と同様に基本的な熟語や慣用表現がわかっていれば簡単に解ける問題なので、取りこぼすことが無いようにしましょう。医学部の中には難解な整序問題が出題されるケースもありますが、本学に関しては今のところそこまで難問が問われていません。

3.3 発音問題

最も強く発音される母音と同じ母音を持つ語を選ぶ問題で、2つの単語を10択の選択肢から選ばなければなりません。正確な発音はもちろんのこと、10個の選択肢を吟味もするのも時間がかかることが予想されます。センター試験の過去問などを活用して発音問題に慣れておくこと、あまり考え込むと時間が無くなってしまうので、要領よく解いて、時間切れにならないようにすることが重要です。

4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介

Step.1:基本単語・文法の定着

金沢医科大学の英語は、私立医学部の問題の中では比較的解きやすく、スタンダードな問題が出題されます。そのため、基本に漏れが無ければ高得点を狙えるでしょうが、基本がしっかりと身についていなければ、過去問をひたすら何年分も解いてみたところで得点率は伸びてこないでしょう。まず、長文を読んだときに、知らない単語があり、読解の妨げになったり、問題を間違えるようであれば、単語の見直しをするべきです。

単語に自信が無いようであれば、まずは下記のような基本レベルの単語帳を利用して、抜けているところが無いかどうかを確認してみてください。

『キクタンBasic4000』(アルク)

『システム英単語 Basic 改訂新版』(駿台文庫)

また、文法に関しては、はじめは薄い問題集を1冊仕上げて自分の弱点を把握することに努めることをおすすめします。焦って難問に手を出すと、時間がかかってしまいますし、そこまでの難問は出題されないので、センターレベルに抜けが無い状態を目指しましょう。一冊仕上げるのに時間がかかりそうであれば、下記のような薄い問題集で構いません。薄い問題集であっても2,3冊終わらせればかなりの量になり、同時に自分の弱点も見えてくるでしょう。

『英文法・語法 SPEED攻略10日間』(Z会出版)

文法知識に抜けがあると感じた単元は、文法の解説書を読むと理解が深まりますので、面倒がらずに読んでみてください。何でも構いませんが、下記に2冊挙げておきます。

『総合英語Forest』(桐原書店)

『チャート式 基礎からの新総合英語』(数研出版)

Step.2:標準レベルの単語、文法問題に取り組む

金沢医科大学の入試問題では、そこまで難しい単語は出てこない(長文の中に出てきたとしても、解答するには差し障り無い)ので、オーソドックスな単語を覚えておけば十分です。下記に2冊挙げておきますが、購入するのは1冊で構いません。

『英単語ターゲット1900』(旺文社)

『システム英単語』(駿台文庫)

文法に関しては、Step1に余裕が出てきたら、下記のようなもう少し厚めの問題集に取り組んでください。試験で問われるレベルは、センターレベルが多いのですが、似た表現を混同するなど記憶が曖昧な状態だと落としてしまいます。そこで、①何度も繰り返し解く、②間違えた問題をチェックし、自分の苦手単元を把握する、③正解した問題もなぜ他の選択肢が誤りなのか、問題の条件が少し変わった場合、他の選択肢も正解になるのか、などに疑問を持ち、質問することなどが重要です。

本学の場合、大問1が文法、語彙・語法問題であるのに加え、長文問題の中でも空所補充問題は、文法や語彙・語法の知識が必要になるので、全体から見た割合はかなり高いと言えるでしょう。

『改訂版 アップグレード 英文法・語法問題』(数研出版)

『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』(桐原書店)

Step.3:長文問題に取り組む

大問2以降は、長文問題で構成されており、このセクションでどれだけ得点を稼げるかが合否を分けます。長文問題の対策として、ひたすら数をこなすという勉強方法を取る人もよく見ますが、問題を解いて、解説を読むだけではなかなか成績を向上させることは難しいでしょう。

そこで、①自分のレベルにあった問題集を解く、②解いた後に音読をして、文法や語彙などを身に着けましょう。現在の自分のレベルがよくわからない人でも、下記の問題集は、レベル別に分かれているので、合わせることができます。

『英語長文レベル別問題集 (3) 標準編』(東進出版)

『やっておきたい英語長文500』(河合出版)

Step.4:過去問・模擬問題集を用いた演習に取り組む

Step3まで終了したら、過去問に取り組んでみましょう。金沢医科の場合、そこまで時間がタイトな問題ではありませんが、できるだけ時間を計り、本番を想定して問題に取り組みましょう。これを何年分か行うことで、途中経過(例えば、いつもは大問2が終わった時点で40分余っているが、今日は少し遅れているなど)がわかりやすくなり、本番の失敗を防ぐのに役立つはずです。

過去問は10年分は解いておきたいところです。そして、目標時間を短く設定して、2回目、3回目を解いてください。よく、答えを知っているから意味が無いという声を聞きますが、繰り返し解いて、正解の選択肢が何かだけでなく、残りの3つの選択肢が誤っている理由まできちんと答えられるようになるようになって初めて完成と言えます。それには少なくとも3回は繰り返す必要があるでしょう。

過去問を一通り解き終わったら、他の医学部の過去問も解いてみましょう(恐らく併願する人が大半だと思うので、必然的に解くことになるとは思いますが)。下記の問題集は、医療系の長文問題が固まっているので、確認してみてください。

『私大医学部への英語』(学研教育出版)

(参考)
金沢医科大学|医学部入試情報TOP|入試概要|アドミッションポリシー