目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向
  3. 出題の特徴
    1. 英文法
    2. 英文読解
  4. 勉強法
    1. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    2. 基本単語、文法の定着
    3. 標準レベルの長文問題に取り組む
    4. 応用レベルの長文問題、英作文に取り組む
    5. 過去問・模擬問題を用いた演習に取り組む

1. はじめに

川崎医科大学は、岡山県の私立医大です。医学部の中では、比較的入りやすく、また問題の難易度もそこまで高くないので、対策が立てやすいといえます。しかし、一般入試の募集人数は約60名(地域枠除く)しかなく、2015年は一般入試の倍率が20倍以上とかなりの高倍率であることに注意してください。

また、2015年の最低得点は350点中245点にも及び、7割は最低でも取らなければなりません。かなり高得点率での勝負が予想されるので、ケアレスミスの防止や基礎固めが合否を左右することになるでしょう。

2. 概要

2.1. 試験日
一般入試(前期)
1次試験:平成29年1月22日(日)
2次試験:平成29年1月27日(金)、28日(土)のいずれか

2.2. 試験範囲・試験時間・解答形式
(試験範囲)
英語:コミュニケーション英語I・II・III、英語表現I・II
数学:数学 I ・数学 II ・数学 III ・数学A・数学B
ただし、「確率分布と統計的な推測」を除く。
物理:物理基礎、物理
化学:化学基礎、化学
生物:生物基礎、生物

(試験時間)
1次試験
・英語(80分)
・数学(80分)
・理科(120分)※2科目選択
・小論文(50分)

2次試験
面接(1次合格者のみ)

2.3. 配点
1次試験
・英語(100点)
・数学(100点)
・理科(150点)
・小論文(50点)

2.4.出題の特徴(概要)
川崎医科大学の英語は、センター試験レベルの文法およびやや難しめの長文問題が出題されます。文法は、全範囲が満遍なく出題されるので、知識の偏りが無いようにしなければなりません。また、文法問題の中でも整序問題はセンター試験のレベルを超えると言って良いでしょう。日本語はついていますが、かなりひねった問題が出るので注意が必要です。難易度は一般の私立医学部と同等のレベルとなっているので、北里、獨協医科などセンターレベルを超える整序問題が出題される医学部の過去問を解いて、対策をしておきましょう。

次に、長文の空所補充問題は一語を補充する形式の問題となっており、文脈を読み取る問題はわずかで、7割以上は文法問題の延長といえます。現在分詞と過去分詞の違いなど語形変化を正確に理解することが重要なので、文法対策をすると同時に対策をしておきましょう。

長文問題は、長文自体の難易度は高くないのですが、設問が少し難しい言い換えをしている点、長文の長さがやや長く、設問の順番と長文の該当箇所が一致しないので、該当箇所を特定するのに時間がかかってしまいがちだということを頭に入れておいてください。つまり、文法問題を素早く正確に解き、長文に時間を残しておくことがポイントといえます。

全体を通して、センターレベルの問題をいかにミスなく解くことができるかがポイントとなります。基本の立ち返りを意識して対策に臨みましょう。

3. 出題の特徴(詳細)

3.1 英文法
・空所補充問題(大問1)
2015年に5問から10問に増え、重要度が増加しました。難易度は決して高いものではなく、他の私立医学部に見られるような難解な文法や熟語は出題されません。センターからGMARCHレベルに対応できる力をつけておけば十分なので、市販されている文法問題集を繰り返し解くことで対策が立てられます。

難問奇問が出題されない分、対策を立てやすいのですが、全ての文法単元から幅広く出題されるので、知識の抜けが無い状態にしておく必要があります。中でも準動詞と動詞の語法については頻出と言えるので、完璧にしておきましょう。

・整序問題(大問2)
2015年には整序問題が単独で出題されました。2013年以前には、整序問題から構成される大問も出題されたことがありましたが、日本語訳がついていませんでした。

この整序問題は難易度が高く、センターレベルははるかに超えています。日本語は一応ついていますが、難易度が下がるわけではないので、油断しないようにしましょう。日本語つきの整序問題で気をつけたいのが、日本語につられて英語の主語などを誤ったものに誘導されてしまうことです。ご存知の通り、英語には日本語表現にはない無生物主語が多用されるので、日本語で主語に当たるものが英語で主語になるとは限りません。

また、省略表現にも気をつけたいものです。省略表現は、よく文法参考書で掲載されているような「省略」単元だけではありません。例えば、help + O + (to) V、recommend (that) S + (should) Vなど省略してもしなくても良いという場合、両方の可能性を考慮に入れた上で、問題を解かなければなりません。

3.2 英文読解
・空所補充(大問3)
1ページ程度の長文の途中に語を補う形式で、ほとんどが文法の知識で解ける問題となっています。ただし、全てではなく、1~2問は文脈の理解が問われる問題があります。そのため、あまり速読ばかりに意識が向いてしまうと、文脈で解く問題で2度読み、3度読みをしてしまい、結局時間がかかってしまうか、勘で解いて間違えるパターンに陥る可能性が高くなるのです。

文法知識は大問1と同等のレベルなので、浅く広く抜けが無い状態を目指してください。当然のことながら、文法知識で解くべき問題は文章の前後を読んでも答えに辿り着きません。そのような場合は、さっと次の問題に移ることも重要でしょう。

・長文読解問題(大問4)
長文問題は一つですが、1000語近くあるのでかなりボリュームがあります。設問は内容一致問題が中心ですが、ピンポイントで長文のこの部分が問われていると判断しにくく、わかったとしても本文中の表現との言い換えが難しいので、正答に至るまでの時間は意外とかかってしまう問題が多いと思います。

長文そのものは特別難しいものではなく、医療系の英単語知識も不要です。また、複雑な文法構造もほぼ無いに等しく、英文和訳問題も今のところ出題されていません。センター~GMARCHレベルの長文問題集などを用いて、素早く正確に読む練習をしておきましょう。

4. 勉強法

■Step.1:基本単語・文法の定着
川崎医科大学の英語は、長文が長く、長文の空所補充も含めるとかなりの量の英文を読まなければならないため、基本単語の習得は不可欠であると言えるでしょう。基本単語が身についていない状態では、英文を読んでも読み返しが多くなり、時間がかかるばかりか内容も頭に入りにくくなってしまいます。そこで、まずは下記の単語帳を使い、基本単語の習得状態を確認してみましょう。

・『キクタンBasic4000
・『システム英単語 Basic 改訂新版

また、川崎医科大学では大問1および大問3で、基本文法の知識が問われます。難解な文法問題が出題されるわけではないので、センターレベルの文法問題集を解いて、全問正解できる状態を目指しましょう。

・『英文法・語法 SPEED攻略10日間

上記の問題集をやった結果、6割を切る状態の人は基本的な知識不足が考えられるので、問題集に取りかかる前に文法の参考書を通読してみることをおすすめします。

・『総合英語Forest

このような文法参考書は、数ページ読むと眠くなってしまうという声をよく聞きます。そのような場合は、文法問題集で行った単元にしぼって復習したり、文法問題集を解く前に読むといった学習法を試してみてください。

■Step.2:標準レベルの単語、文法、長文問題に取り組む
Step1が完成したら、続けてStep2へと進みましょう。ここでは、センターレベルの問題が解けるようにすることを目標とします。

まず、単語に関しては長文をスムーズに読むために必要不可欠なので、できるだけ毎日取り組みましょう。下記に挙げる単語帳を1冊で構わないので、完璧に覚えてください。

・『英単語ターゲット1900
・『システム英単語

単語の暗記と平行して、長文読解に取り組みましょう。代表的な2つの長文問題集を挙げますが、もちろんそれ以外のものでも構いません。長文に関しては、経験値をつけなければならないので、迷う前に一つでも多くの問題に取り組むという姿勢で取り組んでもらいたいと思います。

ただ、もちろん自分のレベルからかけ離れたものをやっては効果が薄いので、自分の実力に合った問題集を選んでください。下記に挙げる問題集は、レベル別に分かれているので、簡単だと感じたら次のレベルに進めば良いでしょう。一般的にセンター試験の長文が難しく感じる人は、『英語長文レベル別問題集(3)』、ちょうどセンターレベルだと感じる人は『英語長文レベル別問題集(4)』もしくは『やっておきたい 英語長文300』、センターより難しいものに取り組みたい人は、『英語長文レベル別問題集 (5)』もしくは『やっておきたい 英語長文500』をやってみましょう。

・『英語長文レベル別問題集 (3) 標準編
・『やっておきたい 英語長文500

このような問題集をする際には、復習の仕方次第で大きな差が生まれます。ただ答え合わせをするのではなく、長文読解で登場した単語を覚える、意味がつかめなかった箇所を特定して、何故読めなかったのかを分析し、解説を熟読するといった地道な学習を忘れてはいけません。

さらに、英文法の知識を定着させましょう。川崎医科大学では、英文法の単独問題が出題されるので、英文法学習は不可欠と言えます。しかし、上述したように、重箱の隅をつつくような難問は出題されないので、下記に挙げるような一般的な文法問題集を完璧にしておけば問題ありません。

・『改訂版 アップグレード 英文法・語法問題
・『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition

■Step.3:過去問、模擬問題に取り組む
Step2まで完成したら、過去問に取り組んでみましょう。どのくらい取れたかということも重要ですが、それ以上にどこを間違えたのか、言い換えれば本番までに何を強化しなければならないのかを客観的に知るための指標と考えることが重要です。このことを頭に入れずに何年分も過去問ばかり解いても実力を伸ばすことは難しいといえます。

また、川崎医科大学の過去問を解き終わったら、他の私立医学部の過去問も解いてみると良いでしょう。ただし、川崎医科大学はあまり難問が出題されないので、難易度の高い問題や記述形式の問題にはあまり手を出し過ぎないように注意してください。