目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向と特徴(概要)
  3. 出題の傾向と特徴(詳細)
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 単語と文法の基礎を固める
    2. 長文問題に取り組む
    3. 会話文問題に取り組む
    4. 英作文に取り組む
    5. 過去問・模擬試験を用いた演習

1. はじめに

慶應義塾大学薬学部は、共立薬科大学を吸収する形で2007年に成立した新しい学部です。それまでは、私立薬学部の中では東京理科大学薬学部あるいは北里大学薬学部が最難関でしたが、新設後すぐに、それらの薬学部と並んで最難関校の一つとなりました。

将来の就職先は薬剤師として活躍するほかにも、医薬品、化工系企業での研究・開発など幅広い分野が開かれています。その他にも研究職に就く道もあり、様々な可能性が開かれているのは他の学部と変わりません。このことからも、入学は非常に困難ですが目指す価値は十分にあることがわかります。

入試問題は長文問題のみで構成されており、難易度は非常に高いため万全の対策を要します。また、東大をはじめ最難関大学国公立との併願に受験されることも多く、例年、倍率も5倍前後にのぼります。

次章以降では、さらに詳しく慶應義塾大学薬学部の入試形式や傾向、勉強法などについて解説するので、受験勉強の参考にしていただければ幸いです。

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苦手だった英語でほぼ満点を取って国立千葉大学医学部に現役合格した話。
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2. 概要

2.1 試験日

2018年2月10日
10:00-11:40 化学
13:00-14:20 外国語
15:20-16:40 数学
※2018年度入試は終了しました。

2.2 試験範囲・試験時間・解答形式

(試験範囲)
・外国語
英語(コミュニケーション英語基礎・コミュニケーション英語I・コミュニケーション英語II・コミュニケーション英語III・英語表現I・英語表現II)

(試験時間)
80分

(解答形式)
マークシート形式

2.3 配点

化学:150/350点
外国語:100/350点
数学:100/500点

2.4 出題の傾向と特徴(概要)

慶應義塾大学薬学部の入試問題は大問3題の構成で、大問1から3まで1000語程度の長文問題のみで構成されています。設問はそれぞれ15問程度あり時間は80分なので、1000語レベルで設問が15問程度ある長文を25分前後で解くのが目安となります。長文問題しかないため対策法はシンプルではあるものの、長文の難易度は理系分野の難解な英文であるため、容易なことでは合格点を取ることはできません。直近の数年間は出題されていませんが、2014年までは英文和訳問題など国公立大学形式の問題も出題されたことがあるため、記述形式の問題対策も立てておいた方が良いでしょう。2015年以降は全問マークシート形式で、多肢選択式以外は基本5択(それ以前は4択)です。

1000語程度という長さの長文を3つ読まなければならないため、速読力をつけることも重要な要素です。また、本学部の試験は他学部の試験に比べて同義語を選ぶ問題が多いのが特徴です。難易度の高い単語が出て来るため、語彙力を伸ばすと共に、特に理系分野の英文雑誌などを通じて、試験に出題される水準の長文を読み慣れておく必要があります。

3. 出題の傾向と特徴(詳細)

3.1 長文内容一致問題

本学部の問題は、大問1~3まで長文問題で構成されています。問の形式は同義語問題や内容一致問題が多く、NOT形式(当てはまらないものを答える形式)の問題も数多くあるため、かなり正確に文意を読み取り、かつ選択肢を素早く選び抜く力が必要です。語数も1000語程度と標準的な長文問題と比べると語数が多いので、そのレベルの語数の長文にも読み慣れておきましょう。

3.2 同義語問題

長文に出てきた単語と同じ意味の単語を選ぶ問題です。単語の難易度は高く、一般的な単語帳ではカバーしきれないものも含まれます。文脈から正解を選ぶことができないわけではありませんが、単語力を伸ばすことは重要な課題となるでしょう。

3.3 内容説明問題

下線部の内容説明問題は2014年まで出題されていましたが、ここ数年は出題されていません。今後この傾向の問題が復活する可能性が無いとは言い切れないため、余裕があれば、記述式の対策にも手を伸ばしてみることをおすすめします。

3.4 英文和訳問題

こちらも内容説明問題と同様、2014年まで出題されていました。現在は出題されていないものの、長文問題集などを通じて一通り対策をしておきましょう。

4. 勉強法とおすすめ参考書の紹介

4.1 単語と文法の基礎を固める

前述の通り、本学部の問題は長文問題のみとなるので、単語力の強化が必須です。長文の長さも長いため、ある程度速読をする必要があるのですが、単語力が無いと速く読むことができません。

『システム英単語』

・『ターゲット1900』
『ターゲット1900』

上記の単語帳が定着したら、下記の上級レベルの単語帳に挑戦してみましょう。本学部の単語レベルは高いので、単語力は入試当日までしつこく繰り返してください。下記に3冊挙げますが、中途半端に全部やるのではなく、まずは1冊を徹底的にやってください。

・『キクタン リーディングAdvanced6000』
『キクタン リーディングAdvanced6000』

・『単語王2202』
『単語王2202』

・『速読英単語2 上級編』
『速読英単語2 上級編』

また、理系ジャンルの長文問題が出題されるため、理系分野に特化した単語帳にも取り組んでおきましょう。

・『話題別英単語リンガメタリカ』
『話題別英単語リンガメタリカ』

また、長文の中には英熟語も含まれているので、英熟語に取り組んでください。代表的なものは以下の通りです。

・『速読英熟語』
『速読英熟語』

・『解体英熟語 改訂第2版』(Z会出版)

次に英文法の対策を行いましょう。ここ数年の入試問題には英文法が直接絡む問題は出題されていないものの、やはり文法力が不十分だと選択肢の英語を読み間違えて誤答を選んでしまうということになりかねないので、手を抜かずに取り組んでいただきたいと思います。難易度の高いものに手を出す必要はないので、センターレベルの下記の文法問題集に取り組んでおきましょう。

・『アップグレード 英文法・語法問題』
『アップグレード 英文法・語法問題』

・『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』
『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』

また、さらに難易度の高い文法問題にもチャレンジしましょう。本学部の文法問題は、センターレベルの文法問題集では対応できないレベルの問題も一部出題されます。このような問題まで取れるようになれば、より一層合格が近づきます。

英文法問題集を解いていて、解説を読んでも理解が不十分だと感じたら、参考書を読んでみることをおすすめします。代表的なものを挙げますが、学校で使用しているものがあればそれでも十分です。

・『総合英語Forest』
『総合英語Forest』

さらに、構文についても取り組んでみましょう。構文力は、長文や長文問題の選択肢を正確に読むのに欠かせません。このような部分が欠けていると後々点数が伸び悩むことになってしまうでしょう。

・『英語の構文150』
『英語の構文150』

・『解体英語構文 改訂版』(Z会)

4.2 長文問題に取り組む

本学部の長文は長く難しいですが、あまり最初から焦って難しいものに取り組む必要はありません。回り道をするようですが、最初は基本から徐々にレベルを上げていきましょう。また、理系の長文が中心に出題されますが、特に始めの頃はジャンルに関わらず色々な長文問題に挑戦してみてください。レベル別に分類されている問題集は以下の通りです。

・『やっておきたい英語長文』(河合出版)
『やっておきたい英語長文』

・『レベル別長文問題集』(東進ブックス)
『レベル別長文問題集』

下記の問題集はリスニングCDがついているので、シャドーイングやディクテーションなど、リスニングのトレーニングも行いましょう。リスニングテストが無いとしても、リスニング学習は速読力を鍛えるのに有効なので、本学部のような非常に長い長文が出題される入試を受けるのであれば、リスニングもやっておきたいところです。

・『大学入試英語長文ハイパートレーニング (レベル3)』(桐原書店)
・『大学入試 全レベル問題集 英語長文 6国公立大レベル』(旺文社)

次に仕上げに難関レベルの長文問題集にも挑戦してみましょう。

・『TopGrade 難関大突破 英語長文問題精選』(学習研究社)
・『難関大のための 上級問題 特訓リーディング』(旺文社)

さらに、本学部においてメインとなる理系ジャンルの長文問題にも挑戦しておきましょう。同じ英語力でも背景知識を持っていると格段に英文が読みやすくなります。

・『完全理系専用 英語長文スペクトル』(技術評論社)

4.3 過去問・模擬試験を用いた演習

最後に過去問演習をしましょう。2015年より前の入試問題は記述が出題されるなど傾向が異なりますが、英文の量や質は近いものがあるので、気にせずに解いて欲しいと思います。また、傾向が前のような記述式に戻る可能性があることも忘れてはいけません。

慶應義塾大学の過去問が収録された問題集もあるので、一度解いてみてはどうでしょうか。もっとも、本書には文系の問題や本学部では出題されない文法の単独問題も収録されているので、そのような問題は飛ばしても良いでしょう。

・『慶應の英語[第6版]』(教学社)

(参考)
インターネット出願ガイダンス|2018年度 一般入学試験要項|一般入学試験 入学試験要項(抜粋版)