目次

  1. はじめに
  2. 入試の概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向
  3. 出題の傾向と特徴(詳細)
    1. 力学
    2. 電磁気学
    3. 熱力学
    4. 波動
    5. 原子
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. Step.1 教科書内容の確認
    2. Step.2 基礎問題で解法をインプット
    3. Step.3 標準問題でアウトプットの練習
    4. Step.4 過去問を用いた演習

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受験にこそパーソナルトレーナーを。4年間、一次試験すら通過できなかった僕が『医学部合格』を勝ち取れた理由
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1. はじめに

九州地方の私立大学である久留米大学は、「地域医療の良き担い手となるヒューマニズムに富む医師の育成にあたるとともに、高水準の医療及び最先端の研究を推進する人材を育成すること」を教育目的としており、この目的・基本理念に対する知識と技術を習得できる学生を求めています。入学者受入方針として、アドミッションポリシーには以下のように書かれています

1. 医学部の学士課程の教育を受けるに足る基礎学力を有していること。
2. 自律的学習能力と旺盛な知的好奇心を有すること。
3. 心身ともに健康で協調性に富み、高い倫理観と豊かな人間性を有すること。

(引用元:久留米大学|医学部医学科|3つのポリシー

医学部の難易度は他の大学の医学部と比較して格別高いわけではなく、合格倍率も10倍程度です。しかし試験問題は難しい問題も出題される上に合格に必要とされる得点率も低くないので、入念な準備が必要になります。解ける問題をしっかりと解き、着実に得点を積み上げていくことが求められます。

2. 概要

2.1 試験日
一般入試
1次試験:平成29年2月1日(水)
2次試験:平成29年2月13日(月)

2.2 試験範囲・試験時間・解答形式
(試験範囲)
英語:コミュニケーション英語I・コミュニケーション英語II・コミュニケーション英語III・英語表現I・英語表現II
数学:数学I・数学II・数学III・数学A・数学B(数列・ベクトル)
理科:下記(1)(2)(3)から2科目選択
(1)物理基礎・物理(”原子”の章・編を除く)
(2)化学基礎・化学
(3)生物基礎・生物

(試験時間)
1次試験
・英語(90分)
・数学(90分)
・理科(120分)※2科目選択

2次試験
面接・小論文(60分)

2.3 配点
1次試験
・英語(100点)
・数学(100点)
・理科(200点)

2次試験
・小論文(50点)

2.4 出題の傾向
理科2科目で120分、解答形式は記述形式、そして解答欄に単位を記入する欄が設けられているという特徴があります。問題は大問3題で構成されており、力学から1題、電磁気学から1題、熱力学、波動のどちらかから1題という出題がされています。また、原子分野は出題されないことが入試概要に明記されています。

入試の難易度は標準~応用ですが、グラフを書く問題、論述問題、近似を使う問題などがあり、ただ単純に式を立てて解くというだけでなく、現象の総合的な理解を求められます。

3. 出題の傾向と特徴(詳細)

3.1 力学
毎年大問1で出題されています。近年出題されたテーマは「半円形のレールに沿って運動する物体」「円すい運動をするばね振り子」「円筒面内を運動する物体」「球面上をすべる物体」「円すい面内の円運動」「人工衛星」「加速度運動する電車内の振り子の運動」などです。円筒、円すい面内を運動する物体の運動に関する出題が多い傾向があります。発展的な内容を含む問題も出題されているので、基礎固めが終わったら応用問題に取り組みましょう。

3.2 電磁気学
近年出題されたテーマは「一様な電場中を運動する荷電粒子」「電流が作る磁場」「磁場中を流れる電流」「磁場中で回転するコイル」「ソレノイド」などです。「一様な電場中を運動する荷電粒子」に関する問題ではグラフを書く問題が、「磁場中で回転するコイル」に関する問題ではクラフを書く問題の他に微小角度の近似を使う問題が、「磁場中を流れる電流」に関する問題では、磁場中にある導線に交流電流を流した際に起こる導線の振動に関する現象に関する論述問題が出題されるなど、かなり難易度が高くなっています。力学同様、毎年出題されている分野なので、基礎固めが終わったら応用問題に取り組みましょう。

3.3 熱力学
出題されない年度もありますが、近年出題されたテーマは「熱と温度」「気体の状態変化」などで、特に「熱と温度」に関する問題が多く出題されています。「熱と温度」に関しては、水に熱を加えて温めるという設定の問題が多く出題されています。水を電熱線で温めて何秒後に何℃になるかといった典型的な問題の他に、熱量計の熱的性質について論述する問題や、水の温度の時間変化をグラフに表わす問題も出題されています。特にグラフや論述に関する問題は、今後も出題が予想されるのでしっかりと対策しておきましょう。

3.4 波動
出題されない年度もありますが、近年出題されたテーマは「レンズ」「回折格子」「気柱の共鳴」などです。「レンズ」に関する問題では凸レンズ、凹レンズに関して光の屈折に関する問題で、角度の微小近似も用いなければなりませんでした。「回折格子」に関する問題では近似を使い、かつ数値計算もする問題が出題されました。このように、波動の分野は特に光の単元で近似計算が必要な問題が多く出題されているので十分な対策が必要でしょう。

3.5 原子
「”原子”の章・編を除く」ということが入試概要に明記されているので、久留米大学を受験する際には対策する必要はありません。

4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介

■Step.1 教科書内容の確認

教科書で扱われている現象の理解し、語句の定義を正確に覚え、公式の導出が確実にできるようになることが第一段階です。グラフや図などがある事項については、現象とグラフ、グラフと式の関係も自分のものにしましょう。公式の導出は自分でできるようになって下さい。その過程で物理現象をより深く理解でき、問題を解くうえで必ず大きな力になります。そして、自分で導出ができるようになったら答案を書くつもりで書いてみて、添削してもらうと良いでしょう。教科書以外にも例えば、

『橋元の物理をはじめからていねいに( 力学編)』(東進ブックス)

『橋元の物理をはじめからていねいに 熱・波動・電磁気編』(東進ブックス)

などの参考書が、現象や公式の成り立ちについての理解を助けてくれるでしょう。

■Step.2 基礎問題で解法をインプット

教科書で学習した内容を実際の問題に使う練習です。まずは基礎的な典型問題をできるだけ短時間で解けるようになるのが目標です。この段階の問題演習には、

『物理のエッセンス 力学・波動』(河合塾)

『物理のエッセンス 熱・電磁気・原子』(河合塾)

『入門問題精講』(旺文社)

などを用いるのが良いでしょう。この段階では自分で問題を解く必要はありません(もちろん、解けるようであれば解いても構いません)。まずは「どのような状況設定の時にどのような解法を使うのかをインプットする」というところに重点を置きましょう。

『為近の物理1・2解法の発想とルール 力学・電磁気』(Gakken)

『為近の物理1・2解法の発想とルール 波動・熱・原子』(Gakken)

などもどのように問題を解くのかを丁寧に解説しているので参考になると思います。解答・解説をしっかり読んで、別解などもしっかりインプットしましょう。問題を見た瞬間に正しい解法が思い浮かぶようになればこの段階は終了です。

■Step.3 標準問題でアウトプットの練習

次の段階は、大学受験における定番の問題で実際に問題が解けるかを演習していきます。この段階の問題演習には、

『良問の風』(河合塾)

『基礎問題精講』(旺文社)

などを用いると良いでしょう。基礎段階でインプットした解法を、入試標準レベルで正しく使うことができるようになることが目標です。この段階では必ず自分の手で解いてみて下さい。その時には基礎段階で身に付けた解法をどのように活用するのかを意識しながら解きましょう。問題を見た瞬間にどのような解法を使うのか最低1つは思い浮かべられない場合は前段階に戻った方が良いかもしれません。自分が思い浮かべた解法で解けない場合もあるでしょう。その時には解答を見て自分の考えに何が足りなかったのかをしっかりと分析してください。学校の先生など身近にアドバイスをくれる人がいるのであれば、ぜひ聞きに行きましょう。

以上の問題集が一通り終われば、久留米大学の入試には対応できるでしょう。時間に余裕がある人は、どのような設定の問題が出題されても慌てず最短時間で解答できるようにするために以下の問題集に取り組んでみましょう。

『名問の森 力学・熱・波動1』(河合塾)

『名問の森 波動2・電磁気・原子』(河合塾)

『標準問題精講』(旺文社)

『難問題の系統とその解き方』(ニュートンプレス)

『体系物理』(教学社)

■Step.4 過去問を用いた演習

最終段階は、実際に過去問を解いてみることです。赤本などを利用して時間を測りながら実際の入試のつもりで解いてみましょう。この段階のポイントは「時間を意識すること」と「問題を解く順番を意識すること」です。前段階までがきちんとできていれば、問題の解法自体は分かるはずです。あとは入試を突破するための実戦力を身につけます。

実際の入試には制限時間があるので、まずは制限時間内に解くスピードを身につける必要があります。 次に、問題を解く順番も意識しましょう。実際の入試では「解ける問題から先に解く」というのが鉄則です。時間をかけて難しい問題を1問解くよりもまずは簡単な問題を短時間で5問解きましょう。実際に入試問題を解いた後に、問題の解く順番も最適だったかどうか確認してみましょう。

時間がある人は、実戦力と応用力を身につけるために他大学の入試問題にも挑戦してみましょう。金沢医科大学は、出題形式は違いますが難易度的に久留米大学と問題が出題されています。北里大学は、標準的な問題が多いのですが時間の制約がきついので時間内に素早く解くという練習になるでしょう。

この記事があなたの久留米大学医学部合格の手助けになれば幸いです。成功を祈っています。

(参考)
久留米大学|医学部医学科|3つのポリシー
久留米大学|入試情報|一般入試-入試概要