目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向と特徴(概要)
  3. 出題の傾向と特徴(詳細)
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 単語と文法の基礎を固める
    2. 長文問題に取り組む
    3. 英文和訳に取り組む
    4. 英作文に取り組む
    5. 過去問・模擬試験を用いた演習

1. はじめに

名古屋大学は愛知県名古屋市に位置する、旧帝国大学の一つとして高い人気を誇る国内の最難関大学の一つです。近年は特に、ノーベル賞受賞者も数多く輩出するなど、理系分野における業績でも知られており、トヨタ自動車など地元企業への就職が非常に強いと言われています。

入試に関して見ると、法学部以外は2次試験重視という傾向があります(法学部はセンター:900点、2次:600点の配分)。そのため、法学部以外であれば、センター試験でふるわなかった分を取り返すことが可能です。

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苦手だった英語でほぼ満点を取って国立千葉大学医学部に現役合格した話。
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2. 概要

2.1 試験日

2月25日~2月27日(27日は医学部医学科のみ)

2.2 試験範囲・試験時間・解答形式

(試験範囲)
英,独,仏,中から1(ただし,英語については,「コミュニケーション英語Ⅰ」・「コミュニケーション英語Ⅱ」・「コミュニケーション英語Ⅲ」・「英語表現Ⅰ」・「英語表現Ⅱ」の5科目をあわせて出題。)

(試験時間)
105分

(解答形式)
全問記述式

2.3 配点

文学部:400/1200点
教育学部:600/1800点
法学部:200/600点
経済学部:500/1500点
情報学部:(自然情報学科)400/1100点
情報学部:(人間・社会情報学科)700/1100点
情報学部:(コンピュータ科学科)300/1100点
理学部:300/1450点
医学部医学科:500/1650点
医学部保健学科:500/1500点
工学部:300/1300点
農学部:400/1400点

2.4 出題の傾向と特徴(概要)

近年の名古屋大学の英語問題は、大問1と2に長文問題、大問3に会話文問題、大問4に和文英訳問題という構成で、試験時間は105分です。時間の割には分量が多い印象がありますが、問題はオーソドックスな記述問題がほとんどを占め、東大や京大のような独特な問題は出題されません。そのため、一般的な国公立向けの対策を積むことがそのまま本番に活かされやすい傾向となっています。ただし、近年は英作文の大問の中に自由英作文が出題されるなど、傾向の変化が見られるので、要注意です。

3. 出題の傾向と特徴(詳細)

3.1 英文和訳

名古屋大学では、長文の中で英文和訳問題が出題されます。問題形式はオーソドックスな問題で、京都大学ほど複雑な構文が出題されるわけではありませんが、簡単に解ける問題ではありません。やや難易度の高めの単語が含まれていることもあり、大学入試上級レベルの単語対策、および前後から意味を推測できる力を養うことが不可欠です。

さらに、省略や挿入といった典型的な英文和訳で出て来る構文が含まれていることが多いので、英文和訳の問題演習を通じて対策をすることも不可欠です。

3.2 選択式問題

選択式問題は、長文問題、会話問題の中で出題され、ほとんどは内容一致問題です。難易度はそこまで高くはありませんが、時間をかけ過ぎないように注意する必要があります。長文問題集でも内容一致問題はオーソドックスな形なので、十分に演習量を積むことができるでしょう。

3.3 長文空所補充問題

長文の空所問題が出題されますが、文の補充問題、単語の補充問題の両方が出題されます。単語の空所補充問題はよく見かける傾向で、前後を見て文法、熟語の知識で解くことができる場合も多いのですが、文の補充問題は慣れていない人が多く、答えを選ぶのに時間がかかってしまいがちです。文補充問題が出題される他大学の過去問も活用しましょう。

3.4 内容説明問題

内容説明問題も長文の中で出題されます。年度によっては「80字以内」という指定があるなど、長い記述の対応力もつけておく必要があります。一般的な国公立対策で、長文のどの部分が解答の根拠となるのかを答えられる力をつけておきましょう。

3.5 会話文問題

大問3で例年会話文問題が出題されます。テーマについて話し合う会話文で、内容一致問題に答えます。一般的な会話文よりも長めであること、単語の意味を記述する問題が特徴的です。

3.6 自由英作文問題

大問3の会話文問題には自由英作文が出題される場合があります。会話文のテーマに関して意見を書く形式の問題で、このような問題の対策ができているかどうかで差がつく問題です。

3.7 和文英訳問題

大問4は和文英訳問題です。新聞や本などの抜粋で、そのまま英訳するのが難しい表現も出題されるので、日本語表現を意訳する力も問われます。問題の傾向としては、一般的な国公立大学で出題される問題なので、過去問演習などを通じて対策をしておきましょう。

4. 勉強法とおすすめ参考書の紹介

4.1 単語と文法の基礎を固める

まずは、単語と文法の基本を押さえましょう。名古屋大学の問題では、所々難易度の高い語彙力が出てくるため、このレベルまで覚えていると差がつくことが考えられます。最低でも、下記のレベルまで単語力を強化しておかなければならないでしょう。

・『システム英単語』(駿台文庫)
『システム英単語』

・『ターゲット1900』(旺文社)
『ターゲット1900』

東上記のレベルが完成して、まだ余裕がある場合は、さらに上のレベルまで目指してください。代表的なものとしては、以下の単語帳があります。

・『速読英単語2 上級編』
『速読英単語2 上級編』

・『話題別英単語リンガメタリカ』
『話題別英単語リンガメタリカ』

さらに、文法の対策も行ってください。名古屋大学の問題では文法の4択問題は出ないものの、やはり基本となるのは4択問題が解けるようにすることです。また、センター試験で高得点を出すためにも文法力をつけることは不可欠です。そこで、一般的な下記の問題集が、ほぼすべて正解できるように繰り返し演習を行ってください。

・『アップグレード 英文法・語法問題』
『アップグレード 英文法・語法問題』

・『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』
『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』

問題を解いていて、解説を読んでも意味が分からないものは、先生に質問をするか、文法の参考書を読んで理解しておきましょう。意味がわからないまま答えだけ覚えてしまうことが無いようにしてください。文法参考書で代表的なものは、以下の通りです。

・『総合英語Forest』
『総合英語Forest』

さらに余裕があれば、下記の問題集が応用レベルとなります。旧帝大志望者としては、このあたりまで取り組んでおきましょう。

・『全解説頻出英文法・語法問題1000 』
上記と似た形式ですが、応用レベルです。

・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (標準編)』
ランダム形式の問題集なので、単元別に慣れてしまった人は、こちらに取り組んでみましょう。また、より難易度の高い「難関大学編」もあります。

4.2 長文問題に取り組む

次に、長文問題に取り組みましょう。長文問題は最も配点が高い分野なので、得点源にしたいところです。いきなり入試レベルの長文に取り組むのが不安な人は、下記のようなレベル別の長文に取り組み、徐々にレベルアップを図りましょう。

・『やっておきたい英語長文』
『やっておきたい英語長文』

・『レベル別長文問題集』
『レベル別長文問題集』

さらに難しいレベルの長文問題集としては、以下のものがあります。長文問題は質も当然重要ですが、数を多く解くことも大切です。

・『大学入試英語長文ハイパートレーニング (レベル3)』
リスニングCDがついており、シャドーイング練習にも最適です。特にリスニングが出題される外国語学部受験の人におすすめです。

・『TopGrade 難関大突破 英語長文問題精選』
最難関大学レベルの長文問題集です。

・『大学入試 全レベル問題集 英語長文 6国公立大レベル』
こちらもリスニングCDがついており、読解だけでなくリスニング力を高めるのに役立ちます。

4.3 英文和訳に取り組む

次に、英文和訳問題に取り組みましょう。長文問題でも英文和訳問題があるとは思いますが、精読の仕方をしっかりと学習することで、和訳の精度が高まり、得点に差が生まれてきます。また、英文和訳を通じて、文法力もつけることができます。英文和訳の中では構文が含まれている傾向があるので、構文の知識に不安がある人はまず構文集から取り組むことをおすすめします。

・『英語の構文150』
『英語の構文150』

・『解体英語構文 改訂版』(Z会)

次に、英文和訳の演習に入りましょう。実力に不安のある人は、まず入門編から入ると良いでしょう。

・『入門英文解釈の技術70』
『入門英文解釈の技術70』

・『英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版』

それが終わったら、次はいよいよ入試レベルの問題に取り組んでください。

・『ポレポレ英文読解プロセス50』
『ポレポレ英文読解プロセス50』

・『英文解釈の技術100』
『英文解釈の技術100』

・『英文読解の透視図』(研究社)
最難関レベルです。これがきちんとできれば、合格も近いでしょう。

4.4 英作文に取り組む

次に、英作文に取り組みましょう。英作文と言っても、和文英訳と自由英作文の両方が出題されるので、両方の対策が必要です。まずは、基本的な和文英訳ができる状態まで実力を伸ばし、その後に自由英作文の対策をしていくのが効率が良いと思います。基本的な和文英訳の問題集は、以下の通りです。

・『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』
『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』

・『減点されない英作文』
『減点されない英作文』

以下に挙げるのは、詳しい解説が書かれている参考書です。こちらも参考にしてみてください。
・『大矢英作文講義の実況中継』
『大矢英作文講義の実況中継』

・『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』
『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』

ある程度和文英訳に自信がついてきたら、自由英作文に取り組んでみましょう。自由英作文と一口に言っても、様々な形態がありますが、名古屋大学で出題されるのは、自分の意見を書くタイプの問題です。そのような問題を重点的に解いておきましょう。

・『[自由英作文編]英作文のトレーニング』
『[自由英作文編]英作文のトレーニング』

・『大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編』(桐原書店)

4.5 過去問・模擬試験を用いた演習

最後に過去問・模擬問題を通じて演習を行っておきましょう。一般的な国公立大学の問題はすべて名古屋大学に類似した問題が出題されるので、積極的に解くことをおすすめします。また、全てではなくても構いませんが、数年分は時間を計って解くようにしましょう。そうすることによって、制限時間内に解き切ることができるのかどうかがわかります。

また、名古屋大学の過去問が分野ごとに分かれている、下記の問題集も是非解いておきましょう『名古屋大の英語15カ年[第4版]』。

(参考)

名古屋大学|入学案内|学部募集要項/大学案内など|大学案内・選抜要項・募集要項