目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験時間
    3. 配点
    4. 出題の傾向と特徴(概要)
  3. 出題の傾向と特徴(詳細)
    1. 力学
    2. 電磁気学
    3. 熱力学
    4. 波動
    5. 原子
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 教科書内容の確認
    2. 基礎問題で解法をインプット
    3. 標準問題でアウトプットの練習
    4. 過去問を用いた演習

1. はじめに

日本大学医学部のカリキュラムは、従来の講義型の授業から学習者が自ら考えて行動する能動的な教育へ切り替えており、OSCE(Objective Structured Clinical Examination:客観的臨床能力試験)と呼ばれる手法で臨床技能を評価するなど、画期的な成績評価をしているのが特徴です。このことから、受け身ではなく、主体的な学習姿勢を持って取り組むことが重要だと考えられます。

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2. 概要

2.1 試験日
第1次試験:平成29年 2月8日(水)
・理科 「物理基礎・物理」、「化学基礎・化学」、「生物基礎・生物」の3科目の中から2科目選択
・英語
・数学
第2次試験:平成29年 2月16日(木)
・適性検査(心理テスト)
・小論文(800字以内)
・面接
平成29年度の一般入試は終了しました。

2.2 試験時間
第1次試験:
・英語(75分)
・数学(75分)
・理科(120分[60分×2])

第2次試験:
・適性検査(80分)
・小論文(60分)
・面接(約20分)

2.3 配点
・英語(100点)
・数学(100点)
・理科(200点[100点×2])

2.4 出題の傾向と特徴(概要)
日本大学医学部の問題構成は大問5つで、出題形式はマーク式です。マーク形式の中には選択肢から選ぶ場合と計算で出した数値答える形式があります。新課程になった2015年度以降は、力学、電磁気、波動、熱力学、原子から各1問とバランスのとれた出題になっています。
入試標準レベルの問題が多くを占めています。試験時間は理科2科目で120分となっており、数値計算をする問題も多くあることから、手際よく確実に解いていかないと時間が足りなくなるでしょう。

3. 出題の傾向と特徴(詳細)

3.1 力学
毎年大問1つは出題されています。難易度の高い問題が出題されることの多い分野です。
例えば2物体の繰り返しの衝突を求める問題で4回目の衝突について問われたり、無限回繰り返すとどうなるかが問われたりしています。この分野は特に以下にあげるような参考書で応用問題も演習しておくと良いでしょう。
『名問の森 力学・熱・波動1』(河合塾)
・『名問の森 波動2・電磁気・原子』(河合塾)
『標準問題精講』(旺文社)
『難問題の系統とその解き方』(ニュートンプレス)
『新体系物理Ⅰ+Ⅱ』(教学社)
※「4.3.標準~応用問題でアウトプットの練習」にも掲載してあります。

3.2 電磁気学
毎年大問1つは出題されています。頻出のテーマとしては複数枚の平衡金属板が作るコンデンサーに関する問題です。

3.3 熱力学
毎年大問1つは出題されています。物理基礎の熱の分野から出題された都市もありますが、多くは気体の状態変化に関する問題で2つに仕切られた気体の変化に関する出題が頻出です。

3.4 波動
毎年大問1つは出題されています。レンズや光の反射・屈折の問題が多く出題されていますが、疎密波や波の式など他大学では多く見かけない問題も出題されています。

3.5 原子
新課程になった2015年度から毎年出題されています。内容は原子核崩壊や核分裂、X線発生など典型的な問題が出題されています。エネルギーの単位〔J〕と〔eV〕の換算、放射線の種類と性質など覚えておくべき事項はきちんと覚えておき、確実に点が取れるようにしておきましょう。今のところ難易度の低い典型問題しか出題されていないので、失点は合否に大きな影響を与えかねません。

4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介

4.1 教科書内容の確認
教科書に太字で書いてある語句の定義や公式がきちんと頭の中に入っているか確認しましょう。特に公式についてはどの現象のときにどの公式が成り立つのかが分かっていないと問題が解けません。また、公式を正確に覚えていないと正解にたどり着けません。教科書以外にも例えば、
『橋元の物理をはじめからていねいに(力学編)』(東進ブックス)
『橋元の物理をはじめからていねいに 熱・波動・電磁気編』(東進ブックス)
などの参考書が、現象や公式の成り立ちについての理解を助けてくれるでしょう。

4.2 基礎問題で解法をインプット
この段階は、教科書で学習した内容を実際の問題に使う練習です。まずは基礎的な典型問題をできるだけ短時間で解けるようになるのが目標です。この段階の問題演習には、
『物理のエッセンス 力学・波動』(河合塾)
・『物理のエッセンス 熱・電磁気・原子』(河合塾)
『入門問題精講』(旺文社)
などを用いるのが良いでしょう。自力で解ける問題はもちろん自力で解いてかまいませんが、「どのような状況設定の時にどのような解法を使うのかをインプットする」というところに重点を置きましょう。
・『為近の物理1・2解法の発想とルール 力学・電磁気』(Gakken)
『為近の物理1・2解法の発想とルール 波動・熱・原子』(Gakken)
などもどのように問題を解くのかを丁寧に解説しているので参考になると思います。解答・解説をしっかり読んで、別解などもしっかりインプットしましょう。問題を見た瞬間に正しい解法が思い浮かぶようになればこの段階は終了です。

4.3 標準~応用問題でアウトプットの練習
次の段階は、大学受験における定番の問題で実際に問題が解けるかを演習していきます。この段階の問題演習には、
『良問の風』(河合塾)
・『基礎問題精講』(旺文社)
などを用いると良いでしょう。
基礎段階でインプットした解法を、入試標準レベルで正しく使うことができるようになることが目標です。この段階では必ず自分の手で解いてみて下さい。その時には基礎段階で身に付けた解法をどのように活用するのかを意識しながら解きましょう。問題を見た瞬間にどのような解法を使うのか最低1つは思い浮かべられない場合は前段階に戻りましょう。自分が思い浮かべた解法で解けない場合は、解答を見て自分の考えに何が足りなかったのかをしっかりと分析してください。学校の先生など身近にアドバイスをくれる人がいるのであれば、ぜひ聞きに行きましょう。

これらの問題集がきちんと身についた人はさらにステップアップして次のような問題集に挑戦しましょう。
『名問の森 力学・熱・波動1』(河合塾)
・『名問の森 波動2・電磁気・原子』(河合塾)
『標準問題精講』(旺文社)
『難問題の系統とその解き方』(ニュートンプレス)
『新体系物理Ⅰ+Ⅱ』(教学社)

日本大学では、特に力学の単元で応用レベルの問題が出題されています。それらの問題に対応できるための練習です。時間がなければ力学だけでも解いてみて下さい。

4.4 過去問を用いた演習
最終段階は、実際に過去問を解いてみることです。赤本などを利用して時間を測りながら実際の入試のつもりで解いてみましょう。この段階のポイントは「問題を解く順番を意識すること」です。前段階までがきちんとできていれば、多くの問題で解法は分かるはずです。これらの問題を素早く確実に解き、合否を分ける難問に時間をかけられるようにしましょう。
難問に関しては、じっくりと問題文を読むことから始めます。問題文で説明されている現象が何か、どのようなことを誘導しようとするのかをじっくりと考えましょう。解答解説を読むときも問題にどのような意図があったのか、自分がその問題を見たときにどのようなことを考えなければならなかったのかを意識しましょう。そうするとポイントとなる語句や言い回しに気付けるようになっていきます。このような問題の考え方は学校の先生など身近にアドバイスをしてくれる方がいるのであれば是非してもらって下さい。自分の考えたことと実際に考えなければならなかったことのギャップを埋めてもらいましょう。
さらに時間がある人は、実戦力と応用力を身に付けるために昭和大学や北里大学などの難関大学の入試問題にも挑戦してみましょう。昭和大学はさらに応用力をつけるために、北里大学は基本レベルの更なる確認に適しています。

この記事があなたの日本大学医学部合格の手助けになれば幸いです。成功を祈っています。