目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向と特徴(概要)
  3. 出題の傾向と特徴(詳細)
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 単語と文法の基礎を固める
    2. 長文問題に取り組む
    3. 英文和訳に取り組む
    4. 英作文に取り組む
    5. 過去問・模擬試験を用いた演習

1. はじめに

大阪大学(以下、阪大)は大阪府吹田市に拠点を置く旧帝国大学の一つです。国内では東大、京大、一橋大、東工大についで、難関大学の一つとして位置づけられています。入試の難易度は非常に高く、効率の良い学習が必要となります。本記事では、阪大に合格するのに必要とされる対策法、入試情報、その他受験に必要な情報についてご紹介いたします。

阪大は、独自の特色ある活動を数多く行っており、主体的で個性のある学習作りを目指しています。例えば、理系では日本発の心肺同時移植に成功し、文系では2007年に大阪外国語大学を吸収合併するなど文理ともに力を入れています。

入試に関する特徴の一つとして、文学部や外国語学部の二次試験は数学が不要(地歴で受験可能)という点があります。数学がどうしても苦手な旧帝大志望者は検討の余地があると思います。では、次章で入試で使用する科目、時間などについてさらに詳しく確認しましょう。

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苦手だった英語でほぼ満点を取って国立千葉大学医学部に現役合格した話。
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2. 概要

2.1 試験日

2.1. 試験日
2月25日
・文学部
地理歴史、数学:10:00~11:30
外国語:13:00~14:45
国語:15:45~17:45

・人間科学部、法学部、経済学部
数学:10:00~11:30
外国語:13:00~14:30
国語:15:30~17:00

・外国語学部
地理歴史、数学:10:00~11:30
外国語:12:45~14:45
国語:15:30~17:00

・医学部医学科
数学:9:00~11:30
英語:13:00~14:30
理科:15:30~17:00

・医学部保健学科看護学専攻
数学:9:00~11:30
外国語:13:00~14:30
理科:15:30~16:45

・医学部保健学科放射線技術科学・検査技術科学専攻、歯学部、薬学部、工学部、基礎工学部
数学:9:00~11:30
外国語:13:00~14:30
理科:15:30~18:00

2.2 試験範囲・試験時間・解答形式

(試験範囲)
英語(コⅠ・コⅡ・コⅢ・英表Ⅰ・英表Ⅱ)、ドイツ語、フランス語から1科目。

(試験時間)
90分(文学部は105分、外国語学部は120分)

(解答形式)
全問記述式

2.3 配点

文学部:150/400点
人間科学部:200/600点
外国語学部:300/500点
法学部:150/400点
経済学部:
A配点:20/60点
B配点:180/540点
C配点:100/300点
理学部、基礎工学部:200/700点
医学部医学科:200/600点
医学部保健学科看護学専攻:200/400点
医学部保健学科放射線技術科学・検査技術科学専攻:200/600点
歯学部:200/800点
薬学部、工学部配点A:150/600点
工学部配点B:250/1000点

2.4 出題の傾向と特徴(概要)

大阪大学の英語は、典型的な国公立大学の傾向となっていますが、難易度はかなり高く、合格点を取ることは容易ではありません。例年の問題構成は、大問1に英文和訳問題(2問)、大問2に長文問題、大問3に自由英作文、大問4に和文英訳問題((A)は共通問題で、(B)は文学部の志望者とそれ以外で問題が分かれる。)となっています。また、外国語学部は長文問題(非常に長い)と和文英訳問題が異なり、リスニング問題も出題されるので、かなり傾向が異なります。

英文和訳や和文英訳は京都大学に比べると難易度は下がりますが、近年は少し簡単にはなっているとは言え、一般的な国公立大学と比べると抽象度、構文、単語レベルともに高い傾向にあります。

長文に関しても難易度は高めで、特に外国語学部では1500語程度の超長文が出題されるので、速読力をつけなければ到底解き切ることはできません。

また、自由英作文が出題されることから、単に和文英訳ができるだけでは不十分です。自由英作文の傾向は年度によって大きく異なりますが、いずれにしても自分の意見を書くということに慣れておく必要があります。

3. 出題の傾向と特徴(詳細)

3.1 英文和訳

阪大の英語では大問1に英文和訳問題が共通問題として出題されます。その他、大問2の長文問題の中でも出題されます。英文そのものの難易度が高いので、下線部だけでなく文全体を読み、意味の理解に努めなければ見当はずれな解答をしてしまう可能性があります。また、難易度が高い単語が若干含まれる傾向があり、このレベルの単語まで覚えておくと差がつくと考えられます。

3.2 選択式問題

選択式問題は、長文問題の中で出題されますが、内容一致問題、類語問題、空所補充問題などが出題されますが、全てが毎年出題されるわけではありません。長文が正確に読むことができれば内容一致問題は難しくありませんが、類語問題は長文の文脈をくみ取って解答しなければ間違えるような問題が多いため、前後をしっかりと読んだうえで解答するようにしましょう。

3.3 内容説明問題

長文問題の中で内容説明問題が出題されます。年度によって、字数指定がある場合もあり、また「〇〇の内容を明らかにしたうえで説明しなさい。」などといった指定がされている場合もあります。他大学の過去問を解き、解答の箇所を正確に特定する練習と解答をまとめ上げる答案作成力を養いましょう。

3.4 自由英作文問題

阪大の自由英作文は、毎年様々な問題形式をとるので、一概にこういった問題が出題すると言うことは難しいです。付け焼刃な実力ではなく、どのような設問が問われても正確に英語で表現することができるようにしておくことが重要です。例年、自分の意見を書く形式の問題が出題されるので、論理的で分かりやすい意見を述べる、小論文で活用する力も必要とされます。

3.5 和文英訳問題

外国語学部を除き、最後の大問では和文英訳問題が出題されます。京都大学ほどではないものの、英訳しにくい問題が多い傾向があります。構文や単語の知識は言うまでもなく、場合によっては一旦英訳しやすい日本語に言い換えるという、いわゆる和文和訳をしなければなりません。

4. 勉強法とおすすめ参考書の紹介

4.1 単語と文法の基礎を固める

まずは、単語と文法の基本を押さえましょう。阪大の問題では、英文和訳を中心に難易度の高い語彙力が出てくるため、このレベルまで覚えていると差がつくことが考えられます。いずれにしても、下記の単語帳を覚えるレベルまで単語力を強化しておかなければ、部分点を取ることも危ぶまれます。

・『システム英単語』(駿台文庫)
『システム英単語』

・『ターゲット1900』
『ターゲット1900』

上記のレベルが完成して、まだ余裕がある場合は、さらに上のレベルまで目指してください。代表的なものとしては、以下の単語帳があります。

・『速読英単語2 上級編』
『速読英単語2 上級編』

・『話題別英単語リンガメタリカ』
『話題別英単語リンガメタリカ』

また、熟語に関しても取り組んでおきましょう。代表的なものは以下の通りです。

・『速読英熟語』
『速読英熟語』

・『解体英熟語 改訂第2版』(Z会出版)

次に、文法の対策も行ってください。阪大では多くの国公立大学と同様に、文法の4択問題は出ないものの、センター試験で高得点を出したり、英文和訳、英作文などで高得点を取るためにも文法力をつけることは不可欠です。そこで、まずは一般的な下記の問題集がほぼすべて正解できるように繰り返し演習を行ってください。

・『アップグレード 英文法・語法問題』
『アップグレード 英文法・語法問題』

・『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』
『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』

さらに余裕があれば、下記の問題集が応用レベルとなります。旧帝大志望者としては、このあたりまで取り組んでおきましょう。

・『全解説頻出英文法・語法問題1000 』
上記と似た形式ですが、応用レベルです。

・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (標準編)』
ランダム形式の問題集なので、単元別に慣れてしまった人は、こちらに取り組んでみましょう。また、より難易度の高い「難関大学編」もあります。

一部始終まで読まなくても構いませんが、文法の参考書も適宜利用すると良いでしょう。単元別の問題を解いていて、苦手だと感じた部分を読んでみると良いと思います。

・『総合英語Forest』
『総合英語Forest』

4.2 長文問題に取り組む

次に、長文問題に取り組みましょう。長文問題は最も配点が高い分野なので、得点源にしたいところです。いきなり入試レベルの長文に取り組むのが不安な人は、下記のようなレベル別の長文に取り組み、徐々にレベルアップを図りましょう。

・『やっておきたい英語長文』
『やっておきたい英語長文』

・『レベル別長文問題集』
『レベル別長文問題集』

さらに難しいレベルの長文問題集としては、以下のものがあります。長文問題は質も当然重要ですが、数を多く解くことも大切です。

・『大学入試英語長文ハイパートレーニング (レベル3)』
リスニングCDがついており、シャドーイング練習にも最適です。特にリスニングが出題される外国語学部受験の人におすすめです。

・『TopGrade 難関大突破 英語長文問題精選』
最難関大学レベルの長文問題集です。

・『大学入試 全レベル問題集 英語長文 6国公立大レベル』
こちらもリスニングCDがついており、読解だけでなくリスニング力を高めるのに役立ちます。

4.3 英文和訳に取り組む

次に、英文和訳問題に取り組みましょう。阪大の英文和訳はかなりレベルが高いので、しっかりとした読解力および答案の作成力が求められます。和訳問題を解くことも重要ですが、その前に構文の知識に不安がある人はまず構文集から取り組むことをおすすめします。

・『英語の構文150』
『英語の構文150』

・『解体英語構文 改訂版』(Z会)

次に、英文和訳の演習に入りましょう。実力に不安のある人は、まず入門編から始めてみてください。

・『入門英文解釈の技術70』
『入門英文解釈の技術70』

・『英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版』

それが終わったら、次はいよいよ入試レベルの問題に取り組んでください。

・『ポレポレ英文読解プロセス50』
『ポレポレ英文読解プロセス50』

・『英文解釈の技術100』
『英文解釈の技術100』

・『英文読解の透視図』(研究社)
最難関レベルです。これがきちんとできれば、合格も近いでしょう。

4.4 英作文に取り組む

阪大では、和文英訳と自由英作文の両方が出題されます。しかしまずは、基本例文が正確に書けるようにすることが重要です。以下に紹介する本や先ほどの文法の問題集などで、基本例文がきちんと書ける基礎力を身につけましょう。

・『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』
『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』

・『減点されない英作文』
『減点されない英作文』

以下に挙げるのは、詳しい解説が書かれている参考書です。こちらも参考にしてみてください。

・『大矢英作文講義の実況中継』
『大矢英作文講義の実況中継』

・『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』
『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』

一通り基本的な英文が書けるようになったら、自由英作文の対策に入りましょう。

・『[自由英作文編]英作文のトレーニング』
『[自由英作文編]英作文のトレーニング』

・『大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編』(桐原書店)

4.5 過去問・模擬試験を用いた演習

最後に過去問、模擬試験を用いて演習を行っておきましょう。まずは時間を気にせずに解いてみて、徐々に時間を意識して取り組みましょう。できれば10年分くらいは解いて、入試の傾向と時間配分、自分の苦手単元とそれを克服するために何をするべきかといったことを分析しましょう。阪大の過去問を単元別に編集した下記の本も取り組んでみてください。

『阪大の英語20カ年[第5版]』

また、阪大では特に自由英作文が毎年若干異なった傾向の問題が出題されるため、他大学の過去問も積極的に解いてみることが重要です。

(参考)
大阪大学|特色ある活動
大阪大学|入学情報|学部学科入試|一般入試|平成30年度入試【平成30年4月入学】