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皆さん、こんにちは。STUDY HACKER編集部です。
大学受験の生物の参考書・問題集もかなり増えており、良し悪しも様々。本屋で読み比べながら自分に合っているものを選ぶというのも、かなり難しくなってきました。自分のレベルを適切に認識し、正しく過不足なく情報を盛り込めているもの、学習効果の高い構成になっているものを選ぶというのは、受験生にとってなかなか荷が重いことでしょう。また、独学の受験生にとって、メインの教材が参考書・問題集となるので教材の選択ミスは無駄な時間を過ごしてしまうことになりかねません。

さらに、高校生物は、化学・物理と違い、最新研究が入試に応用されやすい科目です。最新の参考書・問題集はそういったトレンドをしっかり押さえているため、伝統的に好まれている参考書・問題集ばかりが有効であるとも限りません。

本稿では、高校生物のおすすめ参考書・問題集を厳選してご紹介します。教材選びに迷われている方はまずこちらでご紹介したものの中からお選びいただければと思います。

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教科書・入門書

教科書

やはり学習の中心は、高校の教科書。特に初学者の方はこちらを読み進めることから始めてください。

配布された教科書があれば、そちらを使用してください。お持ちでない場合は、数研出版および東京書籍の以下のものがおすすめです。

『生物基礎(生基316)』(数研出版)
『生物(生物303)』(数研出版)

『生物基礎(生基311)』(東京書籍)
『生物(生物301)』(東京書籍)

入門書

入門書に関しては、現状生物基礎についての一冊が初学者にもわかりやすく書かれており、おすすめです。受験生物界では有名な田部眞哉氏による「はじめからていねいに」シリーズで、理系生でこれから勉強を開始するという方だけでなく、文系でセンターの理科基礎の一つを生物基礎にするという方も最初の1冊としてぜひ取り組んでみてください。

『田部の生物基礎をはじめからていねいに』(東進ブックス)

網羅型講義系参考書

網羅型講義系参考書というのは、生物基礎・生物の内容を1冊で解説しているもので、ページが500〜700ページ超となるのが特徴的です。以下の4冊が代表的です。

『完全版 生物合格77講』(東進ブックス)

『大森徹の最強講義117講 生物[生物基礎・生物]』(文英堂)

『チャート式シリーズ 新生物 生物基礎・生物』(数研出版)

『生物 知識の焦点』(大学受験Doシリーズ)

教科書を噛み砕いたあるいは教科書よりも詳細な説明・解説がほしいという方は、『完全版 生物合格77講』および『大森徹の最強講義117講 生物[生物基礎・生物]』がおすすめです。図やグラフもたくさん掲載されており、これから本腰入れて生物を勉強するという方皆さんにおすすめです。

すでに未習範囲のない方で、医学部受験を検討している方は、『生物 知識の焦点』が最も適しているでしょう。知識事項がコンパクトにまとまっており、一定レベル以上の受験生にとって、とても重宝します。

使い方に関して。まずは1章ずつ読み進めたら教科書傍用問題集や基本レベルの問題集を使って問題演習をしてください。テキスト読み進めと問題演習を繰り返していく中で、生物全体の知識が身についていきます。

さらに、模試を受験したり、演習問題を解く中で、お使いの参考書に載っていない項目があれば、自分で解説を書き写すなど事項を追加していきましょう。自分にとって重要な点をさらに集約した、より濃密な1冊になります。何度も繰り返し通して読んだり、問題演習しながら弱点として発見した箇所を集中的に読んだりして、受験本番直前まで使用していきましょう。

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教科書傍用問題集・基礎レベル問題集

教科書傍用問題集は学校の先生を経由しないと詳しい解説が手に入らないものが多いのですが、問題レベルも基本から応用まで充実しており、かつ、問題数も多く、演習教材として非常に優れています。もし学校の先生に購入を依頼できるようなら、依頼して手に入れてください。

【解答・解説が市販されていないもの(学校経由)】

『リードα 生物基礎・生物』(数研出版)
『セミナー 生物基礎+生物』(第一学習社)
『ニューグローバル 生物基礎+生物』(東京書籍)
『センサー総合生物』(啓林館) ※総合生物は生物基礎+生物の範囲

なお、市販の教科書傍用問題集も存在しています。もちろんクオリティは解答・解説が市販されていない上記のものと変わりません。

【解答・解説が市販されているもの】

『リードLightノート生物基礎』(数研出版)

『リードLightノート生物』(数研出版)

上記の2冊は特に初学者の方あるいは生物が苦手な方におすすめです。簡単な穴埋め問題、一問一答問題から始まっていますので、1冊目の問題集として活躍してくれることでしょう。

『生物[生物基礎・生物]入門問題精講』(旺文社)

『大学入試 全レベル問題集 生物 ①基礎レベル』(旺文社)

こちらは基礎レベルの問題集です。やはり初学者の方あるいは生物が苦手な方におすすめの問題集です。量より質を重視しており、問題を解いても結局よくわからなかったということのないよう解説が充実しています。

『エクセル生物総合版 生物基礎+生物』(実教出版)

市販の教科書傍用問題の中で最もおすすめです。要点のまとめ、一問一答だけでなく、収録されている問題は基本、発展A、発展Bと分かれており、発展Bは国公立レベルまでカバーしています。やりこめば、この1冊だけでも受験対策は完了してしまいます。巻末には論述・グラフ描画対策問題も収録されており、まさに鬼に金棒。特に何を買えばいいかわからない(あるいはどれでもよい)方は、こちらをご利用ください。

基本・標準レベル問題集

基本中の基本事項はある程度理解できたという方は、受験レベルに少しずつ踏み込んでいきましょう。学校の定期テストレベルであれば、このレベルの問題集を1冊目として始めても構いません。偏差値45から60程度の方を対象とします。

なお、問題演習をして間違えたものがあれば、単語の覚え間違い程度だとしても、必ず教科書や講義系参考書などの該当範囲とその周辺を読み返して、整理し直しましょう。一つ間違えれば、その周辺に間違いがいくつもあるものです。

しっかりと基礎固めをして標準・応用レベルに行きましょう。

『生物[生物基礎・生物]基礎問題精講』(旺文社)

『生物の良問問題集[生物基礎・生物]』(旺文社)

『大学入試 全レベル問題集 生物 ②センター試験レベル』(旺文社)

『大学入試 全レベル問題集 生物 ③私大標準・国公立大レベル』(旺文社)

分野別問題集

遺伝計算問題のトレーニング

2012年からの新課程では遺伝情報の発現、バイオテクノロジーといった内容が増えました。代わりに、それまで遺伝の中心的な内容であった遺伝計算のウェイトは減っています。しかし、入試問題としては変わらず一定数出題されており、対策は必須といえます。

遺伝計算問題が解けない一番の原因は練習不足です。以下に紹介する、遺伝計算に特化した問題集を用いて、しっかりトレーニングを行いましょう。

『大森徹の生物 遺伝問題の解法(大学受験Doシリーズ)』(旺文社)

計算・グラフ問題のトレーニング

穴埋めあるいは一問一答を中心とした問題演習では、学習した知識をどのように活かしていくかという視点を養うことができません。

■テキストの図やグラフを整理する
重要な図表であったり、実験については、内容を理解した上で、丁寧にノートに整理しておいてください。今の教科書はどれも非常にカラフルで見やすく、図表などもたくさん掲載されています。ただし図が精巧すぎてそのまま丸写しは難しいので、日本語の説明文を過不足なく盛り込んだ簡易なイラストで十分です。

カルビン・ベンソン回路やホルモンのフィードバック、尿の再吸収など、一連の流れを追うことが重要な内容は、非常に難解でテキストを一読するだけで理解できるものではありません。しっかりノートに整理しておいてください。

特にグラフについては、縦軸と横軸の内容・単位・目盛りをしっかり確認して、グラフから言えることは何かを言語化しておきましょう。

■問題演習を行う
ノートに整理するだけでは、問題の解き方・視点はまだ身に付きません。こちらも遺伝計算同様、ある程度の問題演習が要となります。

『大森徹の生物 計算・グラフ問題の解法(大学受験Doシリーズ)』(数研出版)

記述・論述問題のトレーニング

論述問題って難しいのでは? 何を書けばいいの? とお思いの方。受験生物には、論述問題が頻出。難関大レベルだけではありませんよ。中堅レベルでも論述問題は存在します。一定レベル以上の大学を志望する方にとって、論述対策は避けては通れません。

まず、教科書事項は「問題で聞かれたら答えられる」ではなく、「何も見なくても端的に説明できる」状態にしておくこと。

そして、次に書き方を知ること。論述問題には、それに適した日本語の言い回しや論の流れが存在します。原稿用紙の使い方をとってもある程度のルールがあります。

以下の参考書は、例題と書き方、模範解答がセットになった生物の論述問題専用の対策本です。決して問題が難しすぎるということはありませんのでご安心を。1冊しっかりと仕上げて、対策を行いましょう。

『大森徹の生物 記述・論述問題の解法(大学受験Doシリーズ)』(旺文社)

『生物 記述・論述問題の完全対策』(駿台文庫)

標準・応用レベル問題集

基礎固めとテーマ演習を終えて、いよいよ過去問演習に入る準備の最後のフェーズに入りましょう。下に行くほど難易度が高くなります。

このレベルの問題集に入ると、これまでのテキストにはうっすらとしか書かれていなかったような項目について掘り下げた問題に遭遇することがあります。しっかりと解説を読み込むだけではなく、図説(資料集)も合わせて使用しましょう。これまでテキストに書かれていなかった細かい項目もこのレベルまでくればスムーズに理解できるようになっているはずです。

さらに、実験考察問題については、リード文の解釈に間違いがなかったか、図やグラフの読み取りは正しくできていたか、既存知識をどのように用いればよかったのかという3点に注目しながら復習してください。

『理系標準問題集生物』(駿台文庫)

『実戦 生物重要問題集 生物基礎・生物』(数研出版)

『生物[生物基礎・生物]標準問題精講』(旺文社)

応用・発展レベル問題集

ここからは東大・京大をはじめとする最難関国公立大学を志望する方は過去問に入る前あるいは過去問と並行しながら最新トピックに関する問題、そして、それらを踏まえてさらにレベルの高い実験考察問題の解き方・考え方をトレーニングしていきます。

リード文に見慣れない単語があっても既存知識や文脈から類推しながら、読むことが必要です。問題文を的確に把握し、生物学の知識を応用させて解答を作っていきましょう。

『生物 新・考える問題100選』(駿台文庫)

『生物[生物基礎・生物]思考力問題精講』(旺文社)

『大学入試 全レベル問題集 生物 ④私大上位・国公立上位レベル』(旺文社)