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参考書や問題集について

何を始めるにもまずは道具を揃えるところからです。では参考書や問題集をどのような視点で選べば良いかということをお話ししていきます。

■メインのテキストは教科書が一番オススメ

驚きと思われるかもしれませんが、化学の学習で一番オススメの参考書は教科書です。

世の中には果てしないほど多くの参考書が出回っていますが、教科書ほど正確かつコンパクトにまとめている本はないといっても過言ではありません。また、いまの教科書は資料集も顔負けなほど、物質の写真や現象のイラストがふんだんに盛り込まれています。途中の練習問題や章末の演習問題も適量でいて、巻末に解答もついていますから自学自習ができるように精細に設計されています。

さらに、国公立大学やセンター試験の入試問題などは教科書をベースとして入試問題を作成されているため、教科書を隅々まで勉強しておくことは他の参考書を用いるよりも多少有利に働くことがあるかもしれません。

何回も何回も繰り返し教科書を読み込むことで入試に必要な知識事項は十分固めることができるでしょう。一通り精読できたら、重要問題集や教科書傍用問題集などを用いてアウトプットの練習を行い、演習→教科書で再インプット→演習→教科書で再インプット→……のサイクルを繰り返していきましょう。

■オススメ参考書(初学者向け)

ただし、教科書は丁寧な記述を優先するあまり、問題を解くために必要な暗記事項が表に整理されるなどといった配慮は少なく、初学者にはやや取っ付きにくいという場合も多々あります。その場合は、会話調で説明してくれている参考書や例題問題集付きの参考書などで学習を進めると良いでしょう。以下におすすめの参考書をリストアップしておきます。

『岡野の化学が初歩から身につく-理論化学1-』(東進ブックス)
『岡野の化学が初歩から身につく-無機化学+有機化学1-』(東進ブックス)
『岡野の化学が初歩から身につく-理論化学2+有機化学2-』(東進ブックス)

以下は完全初学者の方には多少ハードルの高い本です。教科書を一通り読みつつ問題を解きながら合わせて読むことで理解を広げてくれます。

『鎌田の理論化学の講義』(大学受験Doシリーズ)

『福間の無機化学の講義』(大学受験Doシリーズ)

『鎌田の有機化学の講義』(大学受験Doシリーズ)

■オススメ問題集(初学者、未習者向け)

知識事項を一通り頭に入れたあとはアウトプットです。知識はアウトプットできるようになって初めて使える知識となります。教科書を使っている場合は、お使いの教科書会社が出している教科書傍用問題集を使うと良いでしょう。傍用問題集は、穴埋め問題や一行で答えられるような問題から入試の標準問題まで幅広く問題が載っているため、非常に網羅性が高いといえます。一通りの問題を自力で解けるようになれば、センター試験や一般の私大ならば十分にお釣りがくるほどの学力をつけることができます。しっかりとやりこみましょう。

なお、教科書傍用問題集がやや使いにくいと感じた場合は、取り組みやすい問題集がありますので、そちらで代用しても良いでしょう。以下におすすめの参考書をリストアップしておきます。

『化学〔化学基礎・化学〕基礎問題精講 三訂版』(旺文社)

『らくらくマスター 化学基礎・化学』(河合出版)

■オススメ入試対策問題集

初学者用の問題集を終えたら入試問題です。ここは参考書で得た知識をより入試で使える知識にするための橋渡しになります。適切なレベルのものを選択しないと効率が悪くなります。下記にレベル別に問題集を紹介していますので、そちらを参考にして下さい。

入試標準レベル

『実戦 化学重要問題集 ― 化学基礎・化学』(数研出版)

『化学の良問問題集』(旺文社)

『化学の新演習』(三省堂)

※ただし★3つは入試応用レベル

入試応用レベル

『化学〔化学基礎・化学〕標準問題精講』(旺文社)

『新理系の化学問題100選』(駿台文庫)

■辞書的に使える参考書

入試問題集や模試、過去問を解いていると、教科書や参考書には出てこないような内容に遭遇することもあると思います。そんなときは、各教科書会社が出している「資料集」や、辞書的に活用できる参考書として「化学の新研究」を活用すると良いでしょう。特に難関大を目指している人は過去問演習中にどうしても教科書や参考書に載っている限りの知識では理解の限界があるかもしれません。

『化学の新研究』(三省堂)