adobestock_139620291

ここでは、模試の効果的な活用方法について解説していきます。

模試を受ける目的

模擬試験は、かならず受験するようにして下さい。模擬試験の目的は、一喜一憂するのではなく、現在の自分の実力を知り、課題を見つけることです。

普段リラックスした状態で解くのと模試のように緊張感のある中で解くのではプレッシャーが全然違います。耳栓や音楽を聴きながら勉強する人もいると思いますが、模擬試験中は隣の受験生のエンピツの音で人によってはかなりのストレスです。思ったより点数が取れなかったと感じる人が多いと思いますが、シビアな話をすればそれが実力だと受け止めるべきです。

ただ落ち込む必要はありません。思ったより点数が取れなかったという人はあなただけではないからです。模擬試験は復習が最も大事です。次回の模擬試験までに、課題を克服するための計画を立て、実行に移しましょう。下記にて、実際の模試後の取り組みについてお話しします。

admin-ajax
看護学部を卒業後、医学部受験に挑戦。卒業後わずか1年で合格を勝ち取った「教科書レベル」からの挑戦
人気記事

自己採点および分析

自己採点は必ず行いましょう。自己採点を行うためには、模擬試験受験時に問題用紙に解答を残しておきましょう。解けた問題、解けたのに何らかの原因で解けなかった問題、解けなかった問題の3つに分類しましょう。

最も大事になってくるのは、“解けたのに何らかの原因で解けなかった問題” です。ほとんどの人は、解けなかった問題の方に注意を向け、ミスした問題は「ミスったな」ぐらいにしか思っていないようです。もちろん解けなかった問題も見直しは必要ですが、“解けたのに何らかの原因で解けなかった問題” は必ず原因を特定し、次回に向けて対策を練りましょう。

■解けたのに何らかの原因で解けなかった問題について

原因は主に4つです。

1. 時間が足りなかった
2. 単純な計算ミス
3. 問題文の読み間違い
4. 覚えていたはずなのに思い出せなかった

時間があれば解けたという場合は、まずじっくり時間をかけて最後まで解き終えましょう。自己分析は最後まで解き終えたあとに行って下さい。時間が足りなかったということは、解けたけど時間がかかり過ぎてしまっている問題があるか、時間配分にミスがあるかどちらかになります。問題用紙に計算を残している場合は、時間がかかっている箇所を分析し、何に問題があるか分析しましょう。まずは、もう少し速く解ける別解があるか考えてみて下さい。また、計算スピードに問題があると感じた場合は計算演習を増やすなどして対策を立てましょう。時間配分にミスがある場合は、最後まで解き終えるにはどういう配分にすれば良かったか分析しましょう。

単純な計算ミスは、誰にでも起こります。頻繁に起こらないのであればそこまで気にとめる必要はありません。人によっては頻繁に起こるという人もいるでしょう。そのような方は3.3.2.計算力の項を見直してください。ただし、速く正確に読解することも入試に必要な能力です。焦って解くことになってしまうのは、問題を解くスピードがそもそも足りないことが原因です。時間制限をつけて問題演習を行うという経験を通して、焦らず解けるようになる訓練をしていきましょう。

問題文の読み落としは、「このキーワードがそもそも重要だと思っていなかった」「記載された情報をすべて使用しなかった」ということを意味します。すなわち、厳しい言い方をすれば単なる実力不足といえます。シビアに自己評価しましょう。単に緊張から読み落としてしまった、あとでゆっくり解いたらできたというのは、試験慣れが足りないせいだと思われます。

覚えていたはずなのに思い出せなかったということも試験では良くあることです。試験時間内に思い出せないことは、本番の入試でも思い出せません。「忘れちゃった」ではすまさず、謙虚にもう一度覚えなおしましょう。人はどんなに覚えていても、しばらくするとすぐに忘れてしまいます。一度覚えたと思っても、定期的に何度も覚えなおしましょう。

■解けなかった問題

解けなかった問題は、3つに分類されます。

1つ目は、解説を読んでみたら、以前解いた問題の類題だったパターンです。問われ方の視点が変わり、別の問題に見えてしまったということは、問題の本質が分かっていなかったという可能性があります。なぜその解き方をするのかもう一度整理しなおしましょう。

2つ目は、初見の問題だけど、解説読んだら分かった問題です。解説を読めば解き方が分かる問題は、解き方を知らなかったということなので、次回出てきたら解けるようにノートなどに整理しておくと良いでしょう。

3つ目は、解説を読んでもよく分からない問題です。これは自力で解決することが困難な問題です。教えてくれる先生がいるのであれば教えてもらいましょう。いわゆる捨て問という可能性もあります。理解に時間がかかりそうであれば、一旦放置してもいい問題になります。

adobestock_125319275

知識の補充および類題演習

覚えきれていなかった知識問題や、問題の解法パターンを確認できたら、後回しにせず、このタイミングでしっかりと覚えなおしましょう。このとき気をつけてほしいのは、間違えた知識問題だけ見直すのではなく周辺知識の見直しも行うということです。

例えばイオン結合がクーロン力で結びついていることを忘れていたとしましょう。果たして忘れているのはイオン結合だけなのでしょうか、共有結合や金属結合は大丈夫でしょうか。周辺知識を見直すことでより理解を深めていきましょう。自己分析してみると、思ったよりも点数が取れなかった、本当はもっと取れたのにと思う人が多いと思います。簡単な問題を確実に解けるようになるということは案外難しいことだと認識しましょう。逆に言えばこの簡単な問題を確実に解き切ることができれば絶対に成績は上がり、志望の大学への合格も見えてくるはずです。