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大学受験の物理について ~化学や生物との違い~

物理は、化学や生物と比べて暗記する量が圧倒的に少ないというのが特徴です。少ない関係式から多様な現象を理解できるため、応用力がある人に向いている科目と言えるでしょう。三角関数など数学の知識を使う場面も多いため、数学な得意な人にも向いています。逆に暗記が得意な人は、化学や生物を選択したほうがよいかもしれません。

大学進学後のことを考えると、物理系の学部を志望している人は必ず学習しておいたほうがよいでしょう。医学部に進学したい人は進学してからは生物を勉強しなければなりませんが、入試で物理を受験した人の方が国家試験の合格率が高いという調査結果もあるため(「医師国家試験合格率と入試科目選択」参照)、「生物を選択したほうがよい」とは一概には言えません。

また、受験科目に指定がある場合があるので、志望校・学部学科が決まっている人は必ず確認してください。志望校が決まっていない人も、受験科目に指定があるかもしれないということを念頭に科目選択をしなければならないので、大学・学部学科研究と志望校決定は、なるべく早い段階で行なうようにしましょう。

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大学受験までの計画

■現役生について

高校3年生になった段階で学校の授業で物理を全範囲終わっている人、終わる予定の人は、次の既卒生と同じステップに進んでください。

高校3年生になった段階で物理の授業が全範囲終わっていない人、終わる予定のない人は、学校の授業進度に合わせて各単元入試レベルの問題まで解けるよう、深く勉強するようにしましょう。私大志望の人は10月から、国公立志望の人でも遅くとも11月からは、学校の進度にかかわらず志望大学の過去問に取り組んでください

■既卒生について

ひと通り物理の学習をしたことがあるというのが前提です。

まずは基本的な問題を解いて各単元の復習をしましょう。当たり前のように解ける問題でも、「なぜその関係式が成り立つのか」「別解はほかにないだろうか」といったように、現象をより深く理解するように解いていってください。

基本的な問題が載っている問題集としては、『入門問題精講』『基礎問題精講』『物理のエッセンス』『良問の風』などが挙げられます。『入門問題精講』は『基礎問題精講』とセットで、『物理のエッセンス』は『良問の風』とセットで演習するとよいでしょう。取り組むのはどちらかのセットだけでかまいません。問題演習をしていて疑問が残った部分は、どんな些細なことでも教科書に戻るなどして解決しておくことを心がけましょう。この基礎段階を終わらせる目安は6月末です。

次の段階ですが、上位校を目指す人はさらに一段階上の問題集を演習します。例えば『標準問題精講』や『名問の森』などです。『入門問題精講』『基礎問題精講』を演習した人は『標準問題精講』を、『物理のエッセンス』『良問の風』を演習した人は『名問の森』を演習するのがよいでしょう。この段階で意識することは、問題文をどのように解釈し、自分の知っている解法に結びつけるかということです。応用問題や入試問題といっても、基本問題と解法が大きく変わるわけではありません。9月末までにこれらの問題集をひと通り終わらせるのが理想です。

10月からは過去問に移りましょう。赤本や25ヶ年シリーズ、実戦問題集などで志望校対策を行ないます。応用レベルの問題をもう少し解きたいという人は、並行して『難問題の系統とその解き方』などを必要に応じて行なうとよいでしょう。