目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向
  3. 出題の特徴
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 基本単語・文法の確認
    2. 英語長文・構文に取り組む
    3. 英作文に取り組む
    4. 過去問・模擬試験を用いた演習

1. はじめに

聖マリアンナ医科大学の英語は記述式の問題が出題され、長文の難易度もやや高めです。また、文法問題は毎年傾向が変化するため、バランスの取れた力をつける必要があります。例えば、「4択の文法問題はそれなりに取れるが、整序問題や誤文訂正が苦手」などという弱点がある人は克服しておく必要があります。

聖マリアンナ医科大学アドミッション・ポリシーより引用:

また、本学では英語が4年次まで必修科目として配当されており、実践的に英語を読み、書き、話すことができるようカリキュラムが組まれている。入学後の英語学習に必要となる、表現力や語彙力を高めておくようにすること。

大学生活でも実践的な英語力を重視している通り、入試においても正確な速読力、豊富な単語力・熟語力が要求されます。また、アドミッションポリシーには、医師には生涯「自ら学ぶ力」が必要だと書かれています。様々な英文を読み、それを通じて幅広い知識や読解力を身につけることが重要だと言えるでしょう。

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苦手だった英語でほぼ満点を取って国立千葉大学医学部に現役合格した話。
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2. 概要

2.1. 試験日
第1次試験:平成29年1月31日(火)
1限:数学(9:00~10:30)
2限:英語(11:20~12:50)
3限:理科(14:10~16:40)

第2次試験:平成28年2月11日(土)・2月12日(日)[いずれか1日]
1限:適性試験(9:00~9:30)
2限:小論文(10:20~11:20)
3限:面接(13:00~16:00)
※第1次試験合格者のみに対して行う。

2.2. 試験範囲・試験時間・解答形式
(試験範囲)
英文和訳、和文英訳、空所補充、内容説明、誤文訂正、文整序、発音アクセント(ただし、2006年以降は出題されていません)

(試験時間)
90分

2.3. 配点
(前期日程)
英語(100点)
数学(100点)
理科(200点)
※全教科に基準点を設け、1科目でも基準点に達しない場合は、不合格となることもある。
適性検査:参考にする。
小論文(100点):読解力、理解力、文章表現力、論理性等を評価する。
面接(100点):将来医療を担う人材としての目的意識、態度、表現力、積極性、協調性、社会性等を総合的に評価する。

2.4. 出題の傾向
大問数は4〜6題程度で、試験時間は90分間。英文和訳や和文英訳、内容説明といった記述形式の問題に重点が置かれています。読解問題から会話問題、文法問題まで幅広く出題され、特に文法問題は傾向がよく変化するので要注意です。

長文のテーマは自然科学に関連したテーマが多く出題され、特に近年は動物を題材とした英文が多く見られます。また、長文を読み、計算やゲーム的な要素を取り入れた問題もよく出題されます。

以前は発音アクセントも出題されましたが、2006年以降は出題されていません。ただ、復活する可能性はあるので、単語を覚える際には発音も一緒に覚えた方が良いでしょう。

単語自体の難易度はそれほど高いものではありません。しかし、長文問題では英文和訳が出題されるため、基本語に抜けがあると、失点につながってしまいます。単語帳などを利用して、基本語彙に漏れがないかチェックすることを忘れないようにしましょう。

難易度は、標準からやや高めと言えるでしょう。ただし、上述した通り、記述式の問題が出題されるので、記述に慣れているかどうかが鍵を握ります。

3. 出題の特徴(詳細)

3.1 長文読解
自然科学系のテーマが多く出題されます。特に近年では、動物を題材とした英文がよく出る傾向にありますが、病気の治療法、環境問題、人文科学系のテーマからは、人間心理、言語、教育問題などが出題されたこともあります。

英文の分量自体はそこまで多くないので、正確な読解を意識して読むように心がけてください。また、記述式の問題が出題されるので、国公立大学の過去問を解き、英文和訳や和文英訳の練習を積み重ねることも重要です。ただし、2015年度の問題では、和文英訳問題が出題されていません。

・読解総合問題
読解総合問題では、英文和訳と和文英訳、内容説明問題、内容一致問題が中心に出題されます。

英文和訳問題については、若干主語と動詞が離れていたり、文法事項を使う問題が出題されましたが、そこまで難解な文構造の問題は出題されません。まずは自分で答案を作成し、模範解答との違いや日本語表現でおかしいところが無いかどうかを確認し、文構造がつかめていない、熟語の知識が足りないなど、自分の苦手な部分を補強していきましょう。身近に答案を見てもらえる教師がいれば、客観的に見てもらい、助言を受けると良いでしょう。

和文英訳問題(英作文)は、いわゆる和文和訳しなければならないような、抽象的な英訳問題は出題されません。ただし、構文を使わないと書きにくい問題が出題されるので、自信が無いようであれば、構文集などを使って基本例文を暗記するところから始めてみましょう。また、単語を覚える際にも、英語を見て日本語訳を覚えるだけでなく、日本語を見て英単語が言えるかどうかといった学習法もおすすめです。

内容説明問題は、解答箇所を見つけるのが難しい問題は出題されません。探し出した箇所をうまく和訳できるかどうかで差がつくと言えるでしょう。すなわち、この入試問題は、和訳力が無いと合格点を取ることが非常に厳しいと言えます。

・長文空所補充問題
長文の空所補充問題は、前置詞や形の似た単語が選択肢に並んでいることが多く、受験生の盲点を突く問題傾向と言えます。

単語を覚えるにしても、うろ覚えな状態では正解を導き出すことが困難です。派生語、句動詞、イディオムなどの知識を入れておきましょう。

3.2 英文法・語法
基本的な知識を問う問題が大半を占めるので、頻出問題集を繰り返しておきましょう。苦手な文法単元をなくすことが重要です。

また、整序問題も解いておくことをおすすめします。他の私立医学部と比べて、整序問題が数多く出題されることはありませんが、文法問題の傾向はかなり頻繁に変わりますし、文法力をつけることができるので、準備しておいて損になることはありません。以下、直近の3年分の傾向をまとめます。

・2013年度
誤文訂正問題(大問3)
標準的な誤文訂正問題です。基本的な文法力と誤文訂正問題に対する慣れがあれば、十分対応することができるでしょう。

短文空所補充(大問4)
選択肢が全て句動詞という少し変わった形式です。この年に限らず、例年聖マリアンナの英語は、句動詞や前置詞絡みの問題が多く出題される傾向があります。

・2014年度
短文空所補充(大問4)
選択肢が全て接続詞でした。接続詞の機能を正確に覚えていれば、それほど難しい問題ではありません。

短文空所補充(大問5)
2013年度と同様に標準的な誤文訂正問題でした。

・2015年度
整序英作文問題(大問1)
大問1の長文の一部に、整序英作文問題が出題されました。基本的な文法と語法の知識があれば取れる問題で、他の私立医学部の整序問題に比べて難易度は高くありません。

短文空所補充(大問4)
形式は標準的で、選択肢も動詞の語形変化が多く占めていました。基本的な文法知識で解けるセンターレベルの問題です。

英文応答問題(大問5)
新たな傾向の問題で、疑問文に対する答えを選択肢の中から一つ選ぶ形式の問題でした。他大学の会話文問題を解いておくと良い対策になったのではないかと思われます。

4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書

4.1 基本単語・文法の確認

まずは単語と英文法を振り返り、基本的な部分がどれだけ抜けているのかを確認してください。ここを軽視して過去問などを解いたとしてもあまり効果は望めません。過去問は数多くある基本事項のほんの一部が出題されるので、基本事項が固まっていないまま何年過去問を解いても、あちこちで失点を重ねるだけなのです。書店で見比べて、見やすい、これなら苦痛にならないと感じるものを探してください。まずはレベルの低いものから始め、ほぼ100%覚えたらレベルの高いものへ進みましょう。

初級レベル

『キクタンBasic4000』(アルク)

『システム英単語 Basic 改訂新版』(駿台文庫)

上級レベル

『英単語ターゲット1900』(旺文社)

『システム英単語』(駿台文庫)

単語を覚えなければならないのはわかっているけれども、どうも苦手、あるいは単語帳ばかり見るのは疲れてしまうという人は、単語の覚え方を学んでみてはどうでしょうか。

『世界一わかりやすい英単語の授業』(中経出版)

また、英文法の抜けも無いかどうかチェックしましょう。ある程度できている人は少し厚めの問題集に取り組んでも構いませんが、まだ自信が無い人は薄めのものを解いてください(ここが重要! 問題集は最低3回繰り返し、答えが瞬時に浮かぶまでやりこみましょう。厚い問題集は1周するのに時間がかかり過ぎてしまうので、要注意です)。英文法に自信の無い人は、以下のような問題集から始めてはどうでしょうか。

『基礎からよくわかる英文法問題集』(旺文社)

『改訂版 アップグレード 英文法・語法問題』(数研出版)

問題集を解いていて、不正解が半分を超える単元(余裕があれば、半分以上正解した単元も)は、必ず一度文法参考書に立ち返って、しっかりと理解し直しましょう。面倒くさいかもしれませんがここで努力を怠ると、最後の直前期に必ず後悔することになります(詳しくは過去問のところで説明します)。そうは言っても、聖マリアンナ医科大学ではあまり細かい文法知識を問われることはありません。あまりに分厚い文法書を読むのは非効率。以下のような、読みやすく簡単に頭に入るものをおすすめします。

『総合英語Forest』(桐原書店)

『チャート式 基礎からの新総合英語』(数研出版)

もう一度まとめると、①単語と文法問題集は同時並行で進める。②文法はつまづいた単元を中心に参考書で確認する。この繰り返しで、英語の基本が身についていくはずです。単語帳は10ページで知らない単語が一つあるかどうか、文法は平均正答率が9割くらいになってきたら、次の段階に進みましょう。

4.2 英語長文・構文に取り組む

文法と単語が一通り身についてきたら、今度は長文と構文の学習に入りましょう。まず、長文は基本的な問題集を1冊選び、解説をじっくりと読んでみましょう。正解、不正解に一喜一憂してしまいがちですが、それよりも”正しく根拠を持って解答できたかどうか”が重要だということを忘れないでください。

また、長文を読んでいて意味があやふやな箇所は、全訳と照らし合わせて意味を確認するようにしましょう。丸つけだけをしてどんどん先を解いていくやり方では伸びません。

『英語長文レベル別問題集(3)』(東進出版)

この問題集は、レベル別に分かれているので、終わったら上のレベルへ進みましょう。ただし、最難関レベルまでやる必要はありません。

長文読解の学習のときは同時に構文の学習も進めてください。構文集に出てくる英文を自力で訳してみて、解答と照らし合わせてみると、中には見覚えがあっても訳が出てこなかったり、忘れていることに気づいたりと良い復習になるはずです。また、文そのものは理解していても自然な日本語に訳せないこともあると思うので、解答とよく見比べて自分の訳を修正してください。とにかく、変な訳になっても自分の力で書くことが大切です。

『英語の構文150』(美誠社)

構文集が1冊仕上がったら、英文解釈へ移りましょう。構文集に比べると読みにくい英文が出てきますが、なぜそのような訳になるのかを一つ一つ確認することが大切です。英文解釈できれいな和訳が作ることができるようになれば、入試本番でも英文和訳で高得点を取れるようになりますよ。

『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)

『大学受験のための英文熟考 上・下』(旺文社)

『入門英文解釈の技術70』(桐原書店)

『英文解釈の技術100』(桐原書店)

4.3 英作文に取り組む

4.2がある程度できてきたら、英作文の練習に取り組んでみてください。ただし、英作文は全ての私立医学部で出題されるとは限らないので、どの程度時間をかけるべきか考えておいた方が良いと思います。

「英作文の対策はある程度しなければならない、でも他の受験校ではほとんど英作文が出題されない」という人は、整序問題をしてみることをおすすめします。文法の演習になるので、他の受験校の対策になります。

『3ステップで解く!英語整序問題の必勝テクニック』(旺文社)

英作文を本格的に勉強しようと考えている人も、整序問題を解くことは非常に良いことです。聖マリアンナ医科大学では整序問題は今のところ出題されていませんが、文法問題が毎年のように変わるので、今後出題される可能性は十分にあります。また、英作文を整序問題の並び替えのヒントが無いものだと考えれば、整序問題が英作文の基本となることがわかるのではないでしょうか。整序問題も繰り返し解いていると、選択肢が無くても使うべき構文が頭に浮かんでくるようになります。その段階まで定着してくれば、きっと英作文も書けるようになってくるはずです。

英作文を本格的に勉強する際には、以下のような入門レベルのもので十分です。一部の国公立で出題されるような難解な英作文は出題されません。

『入門33パターン はじめる!英作文』(旺文社)

『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』(講談社)

英作文に取り組んでみたものの、どうしても手が進まないという人は、講義形式の参考書を読んで
みると良いかもしれません。また、単語や文法の知識が定着していないと英作文は書けないので、そのような場合は、少し4.1に立ち戻ってみましょう。

『大矢英作文講義の実況中継』(語学春秋社)

4.4 過去問・模擬試験を用いた演習

4.1〜4.3が一通り終了したら、いよいよ過去問に取り組む段階に入ります。入試本番までに10年分解ければ理想的です。また、ほかの私立医学部の問題も解くことによって、より定着度が高まります。できるだけ時間を計って、一気に解いてみましょう。聖マリアンナ医科大学はあまり時間が厳しい試験ではありませんが、本番のシミュレーションをすることは非常に重要です。

『私大医学部への英語』(学研教育出版)

始めは思うように点数が伸びないかもしれませんが、「何点取れたか」よりも「どこで間違えたのか」が重要だと思ってください。自分の弱点がわかったら、4.1〜4.3の該当箇所を繰り返し、徹底的に弱点を潰してください。