目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向(概要)
  3. 出題の特徴(詳細)
    1. 難易度は標準的だが計算力を問われる
    2. 出題傾向は数列、ベクトル、微分積分に偏る
    3. 2016年度入試で確率、整数が復活
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 教科書の内容の完全マスター&計算トレーニング
    2. 入試標準問題集で定型解法をマスター
    3. 数列、ベクトル、微分積分のブラッシュアップ!
    4. 過去問演習で総仕上げ

mtp-ec
苦手だった英語でほぼ満点を取って国立千葉大学医学部に現役合格した話。
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1. はじめに

聖マリアンナ医科大学は、「キリスト教的人類愛に根ざした、生命の尊厳を基調とする医師としての使命感を自覚し、人類社会に奉仕する人間の育成、ならびに専門的研究の成果を人類の福祉に活かしていく医師の養成」を建学の精神に掲げるカトリック系の大学です。
本学では幅広い医学的知識・技能と豊かな人間性をもった医師の輩出に力を注いでますが、アドミッション・ポリシーには次のような記載があります。

聖マリアンナ医科大学アドミッション・ポリシーより引用:

 医師には生涯「自ら学ぶ力」が必要である。そのために、高校では医学を学ぶ上で基盤となる数学、理科をしっかりと学んでおくこと。その際は、表面的・断片的な知識の詰め込みでなく、体系的な知識と確かな応用力を身に付けるよう心がけることが必要である。

(引用元)
聖マリアンナ医科大学 アドミッション・ポリシー
http://www.marianna-u.ac.jp/univ/exam/exam_13.html

本学の入試問題は典型的なものが多く、難易度は入試標準レベルのものが中心です。
しかしアドミッション・ポリシーにある通り、教科書の公式・定型解法をただ丸暗記するだけでは対応できない問題が出題されることがあります。
本学の入試対策では、教科書・学習参考書を繰り返し演習して理解を深めることが大切です。

以下、本学に合格するまでのプロセスを詳しく解説していきます。

2. 概要

2.1. 試験日
第1次試験:平成29年1月31日(火)
1限:数学(9:00~10:30)
2限:英語(11:20~12:50)
3限:理科(14:10~16:40)

第2次試験:平成29年2月11日(土)・2月12日(日)[いずれか1日]
1限:適性試験(9:00~9:30)
2限:小論文(10:20~11:20)
3限:面接(13:00~16:00
※第1次試験合格者のみに対して行う。

2.2. 試験範囲・試験時間・解答形式
(試験範囲)
数学I,II,III,A,B(確率分布と統計的推測を除く)

(試験時間)
数学は第1次試験のみで、試験時間は90分

(解答形式)
例年、大問4題の構成となっている。
このうち3問が空所補充で、残り1問は記述式となるケースが多い。
記述式の大問では、関数の概形の作図や証明問題がよく出題される。

2.3. 配点
(前期日程)
英語(100点)
数学(100点)
理科(200点)
※全教科に基準点を設け、1科目でも基準点に達しない場合は、不合格となることもある。
適性検査:参考にする。
小論文(100点):読解力、理解力、文章表現力、論理性等を評価する。
面接(100点):将来医療を担う人材としての目的意識、態度、表現力、積極性、協調性、社会性等を総合的に評価する。

2.4.出題の傾向(概要)
聖マリアンナ医科大の数学は、試験時間90分で大問4題です。
各大問は難易度が入試標準レベルの問題を中心に構成されています。
典型的で手の出しやすい問題が多く見られますが、一部の問題は計算のやり方を工夫しないと時間が掛かるものや、その場で解法を考えさせるものが出題されます。

また数列、ベクトル、微分積分、各種証明問題は上位国公立大学レベルの問題も出題される場合があるため、上級問題集にも取り組んで入試対策を行う必要があります。

3. 出題の特徴(詳細)

3.1 難易度は標準的だが計算力を問われる
聖マリアンナ医科大学の数学は、難易度が入試標準レベルの問題を中心に出題されます。
その大半が入試典型問題ですが、一部の問題には計算のやり方を工夫しないと時間が掛かるものや、その場で解法を考えさせるものが含まれます。また試験時間90分の間に大問4題をこなす必要があり、決して楽ではありません。

これらの事を考慮すると、本学の攻略には入試標準レベルの問題を素早くかつ正確に解く計算力が必要不可欠といえるでしょう。

3.2 出題傾向は数列、ベクトル、微分積分に偏る
聖マリアンナ医科大学では、毎年のように「数列」、「ベクトル」、「微分積分」の問題を中心に出題されています。
これらの分野の問題は、やはり入試標準レベルの典型問題であることがほとんどです。
しかし「2.2 出題の傾向」に述べたように、上位国公立大学レベルの問題も出題される場合があります。この場合は記述式の大問であるケースが多く、関数の概形の作図や証明問題が出題される可能性が高いです。

これらの分野で高得点を狙うためには、上級入試問題集で十分な演習を積んでおく必要があります。

3.3 2016年度入試で確率、整数が復活
2016年度の入試において、聖マリアンナ医科大学では近年見られなかった「確率」と「整数」の問題が出題されました。これには新課程に入り本学で毎年出題されていた「行列」の分野が無くなったことが影響しているのかも知れません。

今後は新課程から導入された「整数」、「複素数平面」、「データの分析」からの出題が強化される可能性があります。これらの分野の対策も入試標準レベルの問題集を使って対策しておきましょう

4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介

先に述べたように、聖マリアンナ医科大学では標準的でありながらも手ごわい計算問題が出題されます。そのため本学の入試を突破するためには、入試典型問題を深く理解していることに加え、1つ1つの問題を素早くかつ正確に解く計算力が必要になります。
これらを達成するための学習の進め方を、次のStep.1~Step.4に沿って段階的に解説して行きます。

■Step.1:教科書の内容の完全マスター&計算トレーニング

この段階での目標は、教科書レベルの基本知識と計算力をしっかりと身に付けることです。
最終的に入試標準レベルの問題を解けるようになるためには、しっかりと基礎が固まっていなければなりません。

まずは教科書の内容を確認するために、教科書傍用問題集を解き進めましょう。
忘れていた公式があればよく復習し、しっかりと頭に入れていきましょう。また、定型問題の解法も繰り返し演習して身に付けておきましょう。
苦手な分野があっても、避けようとせずに粘り強く演習しましょう!

教科書傍用問題集の基本問題を教科書や参考書を見ずに一通り解けるようになるまで、繰り返し演習しましょう!

また、教科書の基礎固めと同時に計算トレーニングも行いましょう。
計算スピードを上げるだけでなく、覚えた公式をアウトプットして定着させることができます!
次のような計算練習用の問題集がおすすめです。

『カルキュール数学I・A [基礎力・計算力アップ問題集]』(駿台文庫)

『合格る計算 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』(文英堂)

『合格る計算 数学Ⅲ』(文英堂)

■Step.2:入試標準問題集で定型解法をマスター

この段階での目標は、数学IA、IIB、III各分野の標準的な入試頻出問題の定型解法を身に付けることです。

おすすめは、次に挙げるような学習参考書です。
入試本番まで時間のある受験生は、例題数が豊富でボリュームのある『青チャート』や『フォーカスゴールド』よいでしょう。
これらの問題集を使えば、数学全分野の標準問題を網羅して学習をすることができます。
部活動などであまり時間がないかも…という受験生は、例題数を絞ってある『標準問題精講』を使ってもよいでしょう。

どの参考書を使う場合でも、各分野の例題を何も見ずに解けるようになるまで繰り返し演習しましょう!

とはいえ初めのうちは、解法が思いつかずどこから手を付ければよいか分からない問題が多いかも知れません。5分考えても手が出ない問題は、すぐに模範解答を見て解法を覚えてしまいましょう。それから1~2日後にもう1度同じ問題を解いて、自力で解けるようになっているかチェックしましょう。

ここまでクリアできたら、次のStep.3に進みます。

『新課程 チャート式 基礎からの数学Ⅰ+A』(数研出版)

『新課程 チャート式 基礎からの数学Ⅲ』(数研出版)

『フォーカスゴールド』(啓林館)

『数学Ⅰ・A標準問題精講』(旺文社)

『数学Ⅱ・B標準問題精講』(旺文社)

『数学Ⅲ標準問題精講』(旺文社)

■Step.3:数列、ベクトル、微分積分のブラッシュアップ!

この段階での目標は、上位国公立大学レベルの問題が出題される「数列」、「ベクトル」、「微分積分」を完答できるようにすることです。

各分野ごとに上位国公立大学レベルの入試問題を演習を行うため、問題集は次のようなものを使用します。本学では、上記の分野が記述問題として出題される場合がありますから、入試本番を想定して制限時間内に記述答案を作成する練習も行いましょう。その際には、入試本番と同様に制限時間を設けましょう。1問につき20~25分が目安です。各分野の問題を何も見ずに解けるようになったら、いよいよ最後の仕上げ(Step.4)に入りましょう。

『大学への数学 1対1対応の演習』(数研出版)

『医学部攻略の数学 ⅠAⅡB/Ⅲ』(河合出版)

『数学Ⅰ・A/Ⅱ・B/Ⅲ 上級問題精講』(旺文社)

■Step.4:過去問演習で総仕上げ

この段階の目標は、入試本番同様に制限時間90分以内に全大問を解きれるようになることです。
本学では手ごわい計算問題も出題されますから、演習を通して入試問題の雰囲気に慣れておくことが大切です。

まずは本番と同様に90分計って過去問を解き、自己採点してみましょう。
もちろん正答率がどれくらいだったかを知ることは大切ですが、模範解答や解説をよく読んで自分の選択した解法や計算方法と照らし合わせることも忘れないでください!

特に次の2点を重点的に確認してください。
・「自分の選択した解法は最短距離で正解に辿りつけるものだったか?」
・「より効率の良い計算方法はなかったか?」

もし自分が模範解答と異なるやり方をしていたら、その分時間をロスしている可能性があります。
1度模範解答の流れを追って、自分になかった着眼点や計算の工夫の仕方を身に付けましょう。

また、過去問は1度解いただけでは身になりません。
後日改めて過去問の復習を行い、模範解答のような答案を再現できるかどうかチェックしましょう。

『聖マリアンナ医科大学』(教学社)

(参考)
聖マリアンナ医科大学|アドミッションポリシー