目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向と特徴(概要)
  3. 出題の傾向と特徴(詳細)
    1. 長文読解問題
    2. 英文法
    3. 発音・アクセント
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 基本単語、文法の定着
    2. 入試レベルの単語、文法問題に取り組む
    3. 入試レベルの長文問題に取り組む
    4. 過去問・模擬問題を用いた演習に取り組む

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受験にこそパーソナルトレーナーを。4年間、一次試験すら通過できなかった僕が『医学部合格』を勝ち取れた理由
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1. はじめに

東邦大学医学部は、医学部の中でも時間の割に問題数が多く、いかに手際よく問題を解くことができるかが合否を分けると言っても過言ではありません。2014年に75問から65問に問題数が減少しましたが、依然として多いことに変わりはありません。

問題の難易度も決して簡単というわけではなく、特に長文では医療系の単語が出題されるため、ある程度、医療系の単語や長文に慣れておかなければ素早く解答することは難しいです。本来であれば、単語は文章を読みながら意味を推測することができるのですが、この入試問題に関しては一つ一つ意味の推測をしているようでは到底時間内に解ききることはできないでしょう。では、対策と攻略法について解説していきます。

2. 概要

2.1. 試験日
一般入試
1次試験:2017年1月25日(水)
2次試験:2017年2月2日(木)・2月3日(金)のうち大学が指定する1日(特別の事情で変更希望可)

2.2. 試験範囲・試験時間・解答形式
(試験範囲)
英語:コミュニケーション英語I・コミュニケーション英語II・英語表現I
数学:数学I・数学II・数学III・数学A・数学B(数列・ベクトルのみ)
理科:物理(物理基礎・物理)、化学(化学基礎・化学)、生物(生物基礎・生物)のうち2科目選択
基礎学力:論理的思考能力・数理解析能力等

(試験時間)
1次試験
・英語(90分)
・数学(90分)
・理科(120分)※2科目選択
・基礎学力(60分)

2次試験
面接(40分)

2.3. 配点
1次試験
・英語(150点)
・数学(100点)
・理科(150点)

2.4.出題の傾向と特徴(概要)
東邦大学医学部の英語は時間に対する問題量が多いため、解ける問題から次々に解いていく要領の良さが必要になります。また、長文中の単語の類語を選ぶ問題が出題され、単語力があれば即答、無ければ時間をかけて推測しなければなりません。通常の入試問題であれば推測をして解くこともできるのでしょうが、本学の入試問題の場合は、時間切れになる可能性が濃厚と言えます。

長文自体も医療系の時事的なものが多く出題されるので、読み慣れておいた方が有利になることは間違いありません。いわゆる筆者の主張がわかりにくい抽象的な文章は出題されず、あくまでも事実が書かれているだけなので、単語で躓かなければそれほど恐れる必要はありません。

平成26年の改訂により、大問数が7題から6題に減り、問題数も75問から65問に減りました。とは言え、依然として問題数が多いことに変わりは無く、長文の読解速度、解答速度共に上げる必要があります。

また、平成27年には文法の単独問題が出題されるようになりました。ただし、以前から長文読解問題のように見えても文法の知識で解く問題があったので、傾向や対策が大きく変わったわけではありません。

3. 出題の傾向と特徴(詳細)

3.1 英文読解
・同義語問題
長文に出てくる単語と意味の近い単語を選ぶ問題です。意味がわかってしまえば、選択肢を絞り込むことができるので、単語力が差を生みます。ただし気をつけなければならないのは、単語に複数の意味がある場合、本文で使われていない意味だと即決してしまわないようにすることです。必ず本文を読み、自分が考えている意味で辻褄が合うかどうか確認することを忘れないようにしましょう。

出題される単語のレベルはやや難しいものから医療系の単語がよく出てきます。まずは市販の単語帳で対策を立てておきましょう。

・内容真偽問題
内容真偽問題は、通常通り長文の内容と選択肢を吟味して解くのですが、問題なのは設問の順番と長文の位置が一致しているわけではないので、解答の該当箇所が前後します。探しているうちに時間が無くなってしまうという悪循環に陥らないように日頃から練習を積んでおく必要があるでしょう。

問題のレベル自体はそれほど難しいものではなく、本文中の該当箇所が特定できれば解答できるはずです。キーワードを手掛かりにして、焦らずに探してください。

・空所補充問題
従来は長文の空所補充問題でしたが、27年には短文の空所補充問題も出題されました。この問題は、実質的には文法・語彙の問題と言ってよく、長文を読みながら文脈や前後の前置詞などに着目して解く問題です。

従って、飛ばし読みをしてもある程度は文法・語法力で解けてしまうのですが、文章の内容を理解していないと解けない問題もありますし、後半が内容一致問題になっている大問があるので、しっかりと読むことがオススメです。先に内容一致の設問に目を通し、長文を読みながら該当箇所を探し、空所にぶつかったらその都度問題を解いていくという方法もあります。

3.2 英文法
・空所補充問題
平成27年に出題された形式です。少し難しめの問題もありますが、基本的にはセンターからGMARCHレベルの文法問題を解き、対策を立てておきましょう。

27年の問題に関して言うと、前置詞、接続詞、分詞、比較、関係詞、仮定法と多岐に渡って出題されており、文法知識の抜けが無いようにしておく必要があります。

3.3 発音・アクセント
発音・アクセント問題はセンターレベルです。対策が疎かになりがちな分野ですが、単語帳を覚えるときに発音やアクセントもチェックしておきましょう。

発音について特に気を付けたいのは、「オ-」と「オウ」など、意識しないと間違えてしまうような違いです。単語を覚えるときにCDを聞きながら覚える、また発音記号を確認して正しい発音をしながら単語を覚えることによって対策することができます。

4. 勉強法

■Step.1:基本単語・文法の定着
前述したように、東邦大学医学部の英語は長文が大量に出題されます。このような傾向の問題で合格点を取るためには、ある程度の速度で英文を読むことが必要になります。そのためには、基本単語の知識が不可欠であり、未知語の数をできるだけ減らさなければならないでしょう。

時間に余裕がある入試問題であれば、ある程度推測することもできるでしょうが、本学の場合、その時間的余裕はほぼ無いと言っても良く、基本の習熟度が合否を左右すると言っても過言ではありません。

基本単語は大丈夫だと言っている人に限って意外と抜けていることが多く、たとえ9割以上覚えていたとしても、残りの覚えていない単語が長文で出てきたら逐一ブレーキがかかってしまうため、100%を目指してください。

『キクタンBasic4000』(アルク)

『システム英単語 Basic 改訂新版』(駿台文庫)

まずは、上記の基本単語が定着しているかどうかを確認していきましょう。少しでも怪しいと感じたらチェックをつけておき、2周目以降はチェックがついているものを中心に覚えてください。

先ほどは100%覚えるようにと書きましたが、この段階ではとりあえず90%以上覚えたら次のステップに進みましょう。なかなか覚えられない単語にいつまでも時間を取られていると先に進まなくなる可能性があります。

また、同時に英文法の基礎固めを進めましょう。英文法は初めは薄いものから始め、だんだんと細かいものに手を広げていくようにすると効果的です。27年には文法の単独問題が出題されたことに加え、長文の空所補充問題は実質的には文法力で解く問題がほとんどなので、文法の正確な知識は不可欠だと言えます。

『英文法・語法 SPEED攻略10日間』(Z会出版

上記の問題集が、解説を読んでも意味がわからないという場合は、文法解説書を読んでみましょう。辞書のように、基礎はある程度できている人は、不明点だけ読むような形でも構いません。

『総合英語Forest』(桐原書店)

■Step.2:入試レベルの単語、文法問題に取り組む

次に、レベルを一つ上げ、標準レベルの問題に取り組みましょう。まず単語ですが、Step1で紹介したものが気に入れば、それの続編を行うのも良いです。その他には、下記の単語帳をおすすめします。

『速読英単語 1 必修編』(Z会出版)

この『速読英単語』のコンセプトは、長文の中で単語を覚えることにあります。東邦の問題は長文が多いので、単語を覚えながら長文に慣れることができれば正に一石二鳥と言えるでしょう。

文法は、上記の問題集がほぼ間違えなくなったと思ったら、センターレベルの文法問題に取り組みましょう。早慶上智レベルの難問はほとんど出ないので、そこまで手を広げるよりも、下記に紹介するセンターレベルのものを確実に覚えておく方が得点につながります。難しいものに手を出して、「大は小を兼ねる」的な勉強をする人を見かけますが、難問でも基本問題でも同じ得点だということを忘れてはいけません。

『改訂版 アップグレード 英文法・語法問題』(数研出版)

『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』(桐原書店)

■Step.3:入試レベルの長文問題に取り組む

次に、長文問題に取り組みましょう。繰り返しになりますが、東邦は読むべき長文の分量が多いので、普段長文問題を解くときにも、時間を意識して取り組むことを忘れないようにしてください。時間を計って学習することにより、1.徐々に解くスピードが上がる、2.問題を解き始めてからどのくらい経過したのかについて勘が働くようになる、といったメリットが考えられます。

そうは言っても、まずは正確に読めるようにすることが重要です。ゆっくり読んで読めないものを速く読んで読めるようになるわけがないので、正確に読めることを目指し、その正確性を維持できるスピードを上げなければ得点は伸び悩んでしまいます。

『英語長文レベル別問題集 (3) 標準編』(東進出版)

『やっておきたい英語長文500』(河合出版)

上記の長文問題集を解いて、それで終わりにしないことが重要です。解き終わった後には必ず音読を忘れずにしましょう。一口に音読と言っても、ただ単に棒読みしているだけではあまり効果が望めません。意味が頭にはいっていることを確認しながら音読をし、かつ時間を計ってだんだんスピードを上げていきましょう。このようにして音読速度が上がってくれば、黙読の速度も上がるはずです。

■Step.4:過去問・模擬問題集を用いた演習に取り組む

Step3までできたら、過去問に取り組んでみましょう。過去問は、やはり時間を計って解いてください。本学の入試問題は、限られた時間の中でどのくらい正確に解くことができるかが合否の鍵を握るので、時間無制限でいくら正答率が高くても仕方がありません。

また、医療系の英文が出題される特徴があるので、他の医学部の入試問題も解いておくと良いでしょう。

『私大医学部への英語』(学研教育出版)

文法問題の対策には、センター試験とGMARCHの過去問を利用してみてください。時々過去問をコピーして、一度解いただけで捨ててしまっている人がいますが、間違えた問題はノートに問題と解答を書き留めておくと(あるいは切り貼りしても良い)、後で苦手とする問題を効率良く学習することができるので、ぜひ試してみてください。