目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向と特徴(概要)
  3. 出題の傾向と特徴(詳細)
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 単語と文法の基礎を固める
    2. 長文問題に取り組む
    3. リスニング問題に取り組む
    4. 英作文に取り組む
    5. 英文和訳に取り組む
    6. 過去問・模擬試験を用いた演習

1. はじめに

東北大学はセンター試験の必要科目が多いこと、文系であっても2次試験に地歴が出題されず、代わりに数学が出題されるのが大きな特徴です。数学が苦手で地歴が得意という典型的な文系受験生には分が悪い試験内容ですが、逆に数学が得意な文系の受験生には有利だと言えるでしょう。

東北大学はまた、国際的な取り組みに関しても先進的で、海外の提携校が数多くあります。アドミッションポリシーにも、そのことについて記載があります。

東北大学アドミッションポリシー「東北大学の特徴」より引用:

創立以来の三つの理念
創立後すぐに「研究第一」,「門戸開放」,「実学尊重」の理念を確立し,時代に応じてその内容を一層発展させています。
教育環境に恵まれた総合大学
10学部,16研究科,3専門職大学院及び6研究所をはじめとする多数の教育研究組織・施設を擁し,学部・研究科と研究所等のスタッフが一体となって教育を行います(教員約3,000人,学部学生入学定員約2,400人,大学院学生入学定員約2,700人)。
研究大学
国際的な研究成果を多数生み出し,先端的研究と教育を一体的に進める大学です。
積極的な地域連携・産学連携
地域や産業界との間に多様な連携を積極的に発展させています。
教育研究のグローバル化
本学は国立大学の中でも最も多い海外協定大学を有する大学の一つであり,活発な教育・研究交流を展開しています。多くの留学生を受け入れるとともに,海外留学を積極的に支援し,グローバルに活躍する人の育成に力を入れています。

(引用:東北大学入試センター|アドミッション・ポリシー

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看護学部を卒業後、医学部受験に挑戦。卒業後わずか1年で合格を勝ち取った「教科書レベル」からの挑戦
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2. 概要

2.1 試験日

2月25日
・文学部・教育学部・法学部・経済学部
外国語:10:00~11:40
国語:13:30~15:30

・理学部・歯学部・薬学部・工学部・農学部
外国語:10:00~11:40
理科:13:30~16:00

・医学部医学科
外国語:10:00~11:40
理科:13:30~16:00
面接試験(小作文):17:10~17:40

・医学部保健学科看護学専攻
外国語:10:00~11:40
理科:13:30~16:00

・医学部保健学科放射線技術科学専攻・医学部保健学科検査技術科学専攻
外国語:10:00~11:40
理科:13:30~16:00

2月26日
・文学部・教育学部・法学部・経済学部
数学:10:00~11:40

・理学部・歯学部・薬学部・工学部・農学部
数学:10:00~12:30

・医学部医学科
数学:10:00~12:30
面接試験(面接):14:30~

・医学部保健学科看護学専攻
数学:10:00~11:40
面接試験:14:00~

・医学部保健学科放射線技術科学専攻・医学部保健学科検査技術科学専攻
数学:10:00~11:40
面接試験:14:00~

2.2 試験範囲・試験時間・解答形式

(試験範囲)
・文学部・法学部・教育学部・医学部医学科
英語・ドイツ語・フランス語の中から 1 科目選択。科目選択にあたり,写真票の「個別学力試験選択科 目受験届」に英語・ドイツ語・フランス語のいずれか に○印を付ける。(○印を付けていない場合 は、英語を選択したものとみなされる。)

・経済学部・理学部・ 医学部保健学科・歯学部・ 薬学部・工学部・農学部
英語が指定科目なので、変更不可

(試験時間)
100分

(解答形式)
全問記述式

2.3 配点

文学部:400点(合計1000点)
教育学部:300点(合計800点)
法学部・農学部:300点(900点)
経済学部・歯学部:200点(600点)
理学部・工学部:200点(800点)
医学部医学科:250点(950点)
医学部保健学科:200点(750点)
薬学部:300点(1100点)

2.4 出題の傾向と特徴(概要)

東北大学は大問4つを100分という時間で解かなければならないため、制限時間が厳しい問題です。英文和訳問題が出題されるので、精読力が無ければいけませんが、全てを精読していると、確実に時間が無くなります。問題の詳細は以下の通りです。

ここ数年は、大問1と2に長文、大問3に会話問題とそれに関連したテーマの自由英作文、大問4に和文英訳問題という構成になっています。長文は800~1000語程度という長めの長文が2題出題されるため、速読力をつけることが不可欠です。

また、同じ大問の中で会話問題とそれに関連したテーマに関する意見を書く自由英作文が出題されるのが特徴的です。この形式の問題は英検と近く、テーマも2017年の問題は「学校の制服制度は良いかどうか」という英検に出て来そうなテーマでした。そのため、英検のライティング対策が有効だと考えられます。

さらに、大問4では和文英訳問題が出題されます。京大ほど難解というわけではありませんが、それでも簡単には英訳しにくい問題が出題されるので、他大学の過去問を含め、万全の対策をしておくことが望まれます。

3. 出題の傾向と特徴(詳細)

3.1 英文和訳

長文の中で英文和訳問題が出題されます。関係詞や接続詞が複数含まれている文構造がやや複雑な問題も出題されるため、文型や修飾関係の理解が不可欠です。英文和訳の問題集、その他の国公立大学の過去問を通じて対策を立てておきましょう。

3.2 選択式問題

選択式問題は、文法的な知識が問われる問題と長文の内容理解に関する問題が出題されます。細かい文法知識が狙われることもありませんし、長文の内容理解も意味がつかめていれば正解できる問題なので、合格点を取るためにはできるだけこの問題では落とさずに全問正解を狙いたいところです。

3.3 内容説明問題

長文問題は、この内容説明問題と英文和訳問題の出来にかかっていると言っても過言ではありません。出題傾向は一般的な国公立大学の内容説明問題と同じですが、本文中で述べられている2つ根拠を挙げたり、具体例を入れるように指示されていたりするので、見落とさないように気をつけましょう。記述式の長文問題集を解き、解答の根拠となる箇所を探す練習、さらにそれをまとめて答案にする答案作成力を鍛えておきましょう。

3.4 会話文問題

大問3で会話問題が出題されます。あるテーマについて話している2人の会話を読んで、内容一致問題に答える形式の問題が、ここ数年の傾向です。7択ないしは8択くらいの選択肢の中から正しいものを3つ選びます。選択肢を注意深く読めば、全問正解することも決して難しいことではありませんが、冒頭でも述べたように、時間が十分に残されているかどうかが問題となります。

3.5 自由英作文

自由英作文の問題は会話文問題と一体化されており、会話文のテーマに関して理由をあげつつ、賛成もしくは反対意見を書くエッセイ形式の問題です。最新傾向の英検2級、準1級のライティング問題と似ており、これらの対策をして、よく出るテーマについてすぐに賛成(反対)意見と適当な理由が思いつくように準備しておきたいところです。字数制限は記載がありませんが、理由を書かなければならないということなので、50字程度は書くことになるでしょう。

3.6 和文英訳問題

最後の大問4で和文英訳問題が出題されます。この問題は、国公立大学のやや難しいレベルに当たることがあるので要注意です。このレベルの問題が出た場合は、基本的な構文を押さえただけではなかなか書くことが難しいでしょう。というのも、年度によっては英訳しにくい単語が出てくる傾向があり、適宜日本語表現を英訳しやすい表現に変える必要があるためです。

4. 勉強法とおすすめ参考書の紹介

4.1 単語と文法の基礎を固める

単語と文法の基礎固めが不十分な人は、まずはここからしっかりと固めましょう。単語は長文の中でもそこまで専門的な単語やレベルの単語がでてくることは滅多にないので、下記のような一般的な大学受験レベルの単語帳を解いておけば十分です。

・『システム英単語』
『システム英単語』

・『ターゲット1900』
『ターゲット1900』

上記のレベルが完成して、まだ余裕がある場合は、さらに上のレベルまで目指してください。代表的なものとしては、以下の単語帳があります。

・『速読英単語2 上級編』
『速読英単語2 上級編』

・『話題別英単語リンガメタリカ』
『話題別英単語リンガメタリカ』

さらに、文法に関しても通常の大学入試レベルの文法問題集を一通り解いておきましょう。2次試験で文法の4択問題は出ないものの、センター試験では出題されますし、正しく英文を読むためにも文法力は欠かせませんし、英文和訳や和文英訳など随所で文法力は必要になります。

・『アップグレード 英文法・語法問題』
『アップグレード 英文法・語法問題』

・『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』
『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』

これらの文法問題集を解いていて理解が難しい単元があったら、文法の参考書を読むことをおすすめします。問題集は何周かすると答えを覚えてしまうことがあります。しかし、しっかりと答えを導くための根拠を理解できていなければ、本番で似た問題が出題されても間違えてしまいます。

・『総合英語Forest』
『総合英語Forest』

さらに余裕があれば、下記の問題集が応用レベルとなります。旧帝大志望者としては、このあたりまで取り組んでおきましょう。

・『全解説頻出英文法・語法問題1000 』
上記と似た形式ですが、応用レベルです。

・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (標準編)』
ランダム形式の問題集なので、単元別に慣れてしまった人は、こちらに取り組んでみましょう。また、より難易度の高い「難関大学編」もあります。

4.2 長文問題に取り組む

単語力と文法力が固まってきたら、長文問題に取り掛かりましょう。はじめのうちは簡単で短いものから取り組んだ方が挫折しにくいのではないかと思います。徐々にレベルを上げていきましょう。そのような意味でレベル別に分かれているものはおすすめです。

・『やっておきたい英語長文』
『やっておきたい英語長文』

・『レベル別長文問題集』
『レベル別長文問題集』

さらに難しいレベルの長文問題集としては、以下のものがあります。長文問題は質も当然重要ですが、数を多く解くことも大切です。

・『大学入試英語長文ハイパートレーニング (レベル3)』
リスニングCDがついており、シャドーイング練習にも最適です。特にリスニングが出題される外国語学部受験の人におすすめです。

・『TopGrade 難関大突破 英語長文問題精選』
最難関大学レベルの長文問題集です。

・『大学入試 全レベル問題集 英語長文 6国公立大レベル』
こちらもリスニングCDがついており、読解だけでなくリスニング力を高めるのに役立ちます。

4.3 英文和訳に取り組む

英文和訳問題は少し複雑な構文の問題も出題されるので、論理的に一文の意味を正確に訳出できるようにしておく必要があります。また、英文和訳問題には何らかの形で構文が含まれていることが多いので、構文を知らなかったということは無いようにしたいものです。不安な人は下記のような構文集に取り組んでおきましょう。

・『英語の構文150』
『英語の構文150』

この問題集は、英文和訳問題も付属しているので、英文和訳力を高めるには一石二鳥です。それと同時に英文和訳の問題にも手を付けて欲しいのですが、いきなり入試レベルは厳しいという場合は、入門レベルから始めましょう。

・『入門英文解釈の技術70』
『入門英文解釈の技術70』

・『英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版』

上記のレベルがクリアできたら、入試レベルの問題集にも取り組んでみましょう。

・『ポレポレ英文読解プロセス50』
『ポレポレ英文読解プロセス50』

・『英文解釈の技術100』
『英文解釈の技術100』

4.4 英作文に取り組む

また、英作文の対策にも取り組んでいただきたいと思います。注意が必要なのは、和文英訳形式と自由英作文形式の2つが出題されるので、両方の対策を行う必要があるということです。まずは、簡単な和文英訳ができるようにし、次に難しめの和文英訳や自由英作文に取り組んでいきましょう。

一つ目の簡単な和文英訳ですが、これは先ほど紹介した文法問題集の和訳を見ながら英文を書いてみたり、『英語の構文150』に出て来る和文英訳に取り組んだりすることで力をつけることができるはずです。その他には、下記の問題集があります。

・『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』
『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』

・『減点されない英作文』
『減点されない英作文』

また、講義形式の参考書は楽しく読み進められ、よく間違えるポイントがわかりやすく解説されているので、一度手に取ってみてはどうでしょうか。以下の参考書が代表的です。

・『大矢英作文講義の実況中継』
『大矢英作文講義の実況中継』

・『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』
『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』

自由英作文の対策に関しては、英検2級、英検準1級(2016年度以降)の過去問に取り組んでみることをおすすめします。テーマも重なる部分があり、今後も似た傾向の問題が出題されることが予想されます。このような過去問の模範解答では英語表現を吸収することはもちろんですが、テーマに対する理由を覚えておきましょう。いくら英語が正確でも、説得力の弱い理由では高得点が出ないためです。

なお、自由英作文の問題集には、以下のものがおすすめです。

・『[自由英作文編]英作文のトレーニング』
『[自由英作文編]英作文のトレーニング』

・『大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編』(桐原書店)

4.5 過去問・模擬試験を用いた演習

最後に過去問、模擬試験を用いて演習を行っておきましょう。過去問は最低でも5年分は解き、傾向を把握しておきましょう。また、各種予備校が実施している模擬試験は積極的に受験し、自分の弱点を明確にしておくことも重要なことです。過去問を解くときには時間を計り、現在のペースで解いて間に合うのかどうかを確認しておきましょう。さらに、テーマ別になっている過去問集、『東北大の英語15カ年(第5版)』も一通り取り組んでみてください。

(参考)
東北大学入試センター|アドミッション・ポリシー
東北大学入試センター|大学案内・募集要項等|ウェブパンフレット|大学案内・入学者選抜要項|入学者選抜要項2018