目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向と特徴(概要)
  3. 出題の傾向と特徴(詳細)
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 単語と文法の基礎を固める
    2. 長文問題に取り組む
    3. 英文和訳に取り組む
    4. 英作文に取り組む
    5. 過去問・模擬試験を用いた演習

1. はじめに

東京工業大学(以下、東工大)は東京都内の理工系総合大学で、130年以上の歴史があります。研究や就職に関しても旧帝国大学に引けを取らない水準にあり、それだけに入試問題の難易度も国内トップレベル。計画的な学習計画と効率の良い勉強法を実行していかないと、1年間で合格できる力は身に付きません。

入試に関連して、他の国公立大学と異なる特徴の一つは、センター試験で基準点(950点満点で600点)に達すれば、あとは全て2次試験の結果で判定される(センター試験との合算ではない)という点があり、典型的な2次試験重視の大学と言えます。逆に、センター試験が奮わなかったとしても、2次試験で挽回することができます。

次章からは、さらに詳しい勉強法や入試に対する対策について解説いたします。

tonaki-mjtp-ec
受験にこそパーソナルトレーナーを。4年間、一次試験すら通過できなかった僕が『医学部合格』を勝ち取れた理由
人気記事

2. 概要

2.1 試験日

2.1. 試験日
2月25日
数学:9:30-12:30
英語:14:00-15:30

2月26日
物理:9:30-11:30
化学:13:00-15:00

2.2 試験範囲・試験時間・解答形式

(試験範囲)
・英語
コミュ英語I・コミュ英語II・コミュ英語III・英語表現I・英語表現II

(試験時間)
90分

(解答形式)
全問記述式

2.3 配点

数学:300/750点
物理:150/750点
化学:150/750点
英語:150/750点

2.4 出題の傾向と特徴(概要)

東工大の入試問題は例年大問2題の構成となっており、両方とも長文問題が出題されます。片方の長文は特に長く1000語を超えるのが普通です。特に長かった2015年の入試は2000語を超える、いわゆる「超長文」に分類される問題でした。

本文中下線部和訳、本文中下線部英訳(下線部だけ日本語に置き換えられています)、内容説明問題が記述・論述式の問題として、国公立大学に典型的な設問といえます。他方、選択式問題として内容一致問題も出題されます。こちらも精巧に作られており、下線部の前後だけ読んで解答するという手法は使えません。本文内容を正確に読み取れるよう精読力をつけておく必要があります。しかし、超長文であることから速読力も合わせて養っておかなければ、時間内に解答作成はおろか、本文を読み通すことすら困難になってしまうかもしれません。

なお、長文の題材は必ずしも理系的なトピックとは限りません。2017年は「農業の起源と社会の変容」「英語のスペリングの歴史とそれを取り巻く議論」文理問わず幅広いジャンルの長文問題を解いておくことが重要です。

センター試験の得点が第一次選抜にのみ使用される点、そして、2次試験で文法の単独問題が出題されない点から、文法対策を疎かにしてしまう受験生を多く見かけますが、英文和訳や和文英訳ではもちろん正確な英文法の運用が求められます。早慶理工学部を併願する方も多くいますので、受験戦略を考慮しても文法対策は事実上必須といえます。

3. 出題の傾向と特徴(詳細)

3.1 英文和訳問題

国公立大学の典型問題と言える英文和訳問題は、東工大でも出題されます。ただ単に英文が理解できるというだけでなく、答案の作成力を身につけて合格答案を書けるようにしておきましょう。英文和訳問題の下線部は文構造が複雑でわかりにくいということはありませんし、難易度の高い単語もありません。センターレベルの基本的な文法知識で対処することができるため、答案の作成力で差がつくことが予想されます。

3.2 選択式問題

選択式問題は長文問題の中で出題されます。東工大では1000語を超える長文が例年出題され、合計で2000語以上の英文を読まなければなりません。そのため、各選択肢に該当する箇所をいかに素早く長文の中から見つけられるかがポイントとなります。国公立だけでなく、私立の過去問も解いて解答速度を上げる練習をしておきましょう。

3.3 内容説明問題

内容説明問題は、大問1と2の両方で出題される傾向があり、英文和訳問題と並んで大きな配点を占めています。一部の問題には字数制限が設けられている場合もあるので、指定された字数で書き切る練習も必要となるでしょう。長文が正確に読むことができれば、解答の根拠となる箇所を探すのは難しいことではありません。

3.4 英作文問題

英作文は、和文英訳問題が出題されます。例年、英訳するのは少し難しいと思われる日本語表現が用いられている上、気づきにくい構文や文法事項が含まれていることが多いので、十分に時間を割いて対策しましょう。また、状況に応じて英訳しにくい日本語表現を意訳することができるようにしておくと、有利になります。

4. 勉強法とおすすめ参考書の紹介

4.1 単語と文法の基礎を固める

東工大では難易度の高い長文が出題されることがありますが、まずは慌てずに基本的な単語を漏れなく覚えることが重要です。難関大学向けの単語に手を伸ばすよりも、まずは入試標準レベルの英単語をしっかりと覚えましょう。特に、和文英訳問題でも使えるように、正確に書くことも求められます。代表的な単語帳は以下の通りです。

『システム英単語』
『システム英単語』

・『ターゲット1900』
『ターゲット1900』

上記の単語帳が定着したら、下記の上級レベルの単語帳に挑戦してみましょう。

・『キクタン リーディングAdvanced6000』
『キクタン リーディングAdvanced6000』

・『単語王2202』
『単語王2202』

・『速読英単語2 上級編』
『速読英単語2 上級編』

単語と同時に、英熟語に関しても取り組んでおきましょう。代表的なものは以下の通りです。

・『速読英熟語』
『速読英熟語』

・『解体英熟語 改訂第2版』(Z会出版)

さらに、英文法の基礎も固めておきましょう。東工大の入試問題には4択の文法問題は出題されませんが、英文和訳、和文英訳などで文法知識は必要となります。もちろん、重箱の隅をつつくようなマニアックな文法問題まで手を伸ばす必要はありません。センターレベルの問題をしっかりと定着させるように努めてください。

・『アップグレード 英文法・語法問題』
『アップグレード 英文法・語法問題』

・『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』
『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』

また、さらに難易度の高い文法問題にもチャレンジしましょう。東工大を志望している方の多くは早慶理工学部を併願します。そういった場合、東工大の入試問題だけを対策しているだけではもちろん足りず、痛い目にあってしまいます。そういった併願校でも問題なく対応できるように英文法についても実力を上げておきましょう。

・『全解説頻出英文法・語法問題1000 』(桐原書店)
・『大学入試英語頻出問題総演習 (即戦ゼミ)』(桐原書店)

さらに、様々な形式の問題がランダムに掲載されている問題集で、仕上げましょう。

・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (標準編)』
・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (難関大学編)』

また、英文法問題集を解いていて解説を読んでもあまりよく理解できない場合は、参考書を利用すると良いでしょう。1冊代表的なものを紹介しますが、これ以外でも自分が気に入ったものを使っていただいて構いません。

・『総合英語Forest』
『総合英語Forest』

4.2 長文問題に取り組む

次に、長文問題に取り組みましょう。東工大の入試問題はすべて長文問題で構成されているので、最も時間を割いていただきたいと思います。出題される問題は英文和訳と内容説明、内容一致問題が中心となっており、非常にオーソドックスな傾向なので大体どのような長文問題集を解いても対策になると思われます。代表的な問題集は以下の通りです。

・『やっておきたい英語長文』シリーズ
『やっておきたい英語長文』

・『レベル別長文問題集』
『レベル別長文問題集』

下記の問題集はリスニングCDがついており、長文問題集でありながら、センター試験のリスニング対策としても有効です。シャドーイングやディクテーションなど、リスニングのトレーニングも行いましょう。

・『大学入試英語長文ハイパートレーニング (レベル3)』(桐原書店)
・『大学入試 全レベル問題集 英語長文 6国公立大レベル』(旺文社)

最後の仕上げに難関レベルの長文問題集にも挑戦してみましょう。本学部の場合、特に内容一致問題の配点が高いので、そちらの対策を念入りに行いましょう。

・『TopGrade 難関大突破 英語長文問題精選』(学習研究社)
・『難関大のための 上級問題 特訓リーディング』(旺文社)

4.3 英文和訳に取り組む

前述したように、東工大の入試問題では英文和訳問題が数多く出題されるため、長文問題とは別に英文和訳の学習に取り組んでおくことをおすすめします。ただし、一つ気をつけていただきたいのは、東工大では文構造が複雑な問題が出題されるわけではないので、難関レベルの難易度の高い問題にあまり時間を取られないように注意してください。

・『入門英文解釈の技術70』
『入門英文解釈の技術70』

・『英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版』

・『ポレポレ英文読解プロセス50』
『ポレポレ英文読解プロセス50』

・『英文解釈の技術100』
『英文解釈の技術100』

最後の2冊に関しては、一部の問題が難易度の高い問題となっています。そのような問題は飛ばしても構いません。標準的な問題の完成度を高めることを目標としてください。

4.4 英作文に取り組む

東工大では和文英訳問題が出題され、少し英訳しにくい問題が出題されます。英訳しにくいと言っても、日本語を英訳しやすい日本語表現に修正してから英訳するという、いわゆる和文和訳しなければならない問題が出題されることはほとんどありません(ただし、少し日本語の表現を変化させると英訳しやすくなることはあります。)。

よくあるのは、接続詞を使用する、いわゆる複文になっていたり、日常的に使用されるものの英訳しにくい日本語表現が使われたり、あるいは一見気づきにくい構文、文法事項を使わなければならないといった問題です。しかし、あくまで一般的な大学入試の常識の範囲内での難しさなので、標準的な和文英訳問題の対策がどれだけできたかが差になると考えて良いでしょう。

まずは、基本例文のレベルで減点されないように、下記に紹介する本のレベルを押さえておきましょう。難しい箇所を書けるようにすることも重要ですが、和文英訳は途中点がつくので、基本的な部分で点数の取りこぼしが起こらないようにすることも非常に重要なのです。

・『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』
『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』

・『減点されない英作文』
『減点されない英作文』

上記のような基本例文を扱った英作文の入門書は非常におすすめです。これらを通じて、英文法力も同時に高めることができるでしょう。構文に抜けがあると思う人は、構文集の例文を暗記するのも有効です。

・『英語の構文150』
『英語の構文150』

・『解体英語構文 改訂版』(Z会)

一通り基本的な英文が書けるようになったら、和文英訳の対策に入りましょう。

・[必修編]『英作文のトレーニング』(Z会編集部)
・『例解 和文英訳教本 (文法矯正編)』(プレイス)

上記の本は他にもシリーズがあるので、参考にしてみてください。

4.5 過去問・模擬試験を用いた演習

上記の演習が一通り終わったら、過去問や模擬試験を解いて実力を試してみましょう。過去問はできれば10年分くらいは解いておきたいところです。東工大の入試問題は分量が多いので、終盤の時期は時間を計って解くことも忘れないようにしてください。また、東工大の過去問だけでなく、他大学の過去問も積極的に解いて英語力をつけましょう。その他、単元別にまとめられている過去問もありますので、参考にしてみてください。

・『東工大の英語15カ年[第4版]』(教学社)

(参考)
東京工業大学|東工大について|大学概要
東京工業大学 高校生・受験生向けサイト|入学案内(学士課程)|平成30年度一般選抜(前期日程、後期日程)学生募集要項
東京工業大学 高校生・受験生向けサイト|入学案内(学士課程)|関連リンク|平成30年度 入試ガイド