「せんべろ」のルーツと時代背景

・ 「せんべろ」という言葉の初出は、作家の中島らも氏らによる書籍『せんべろ探偵が行く』(2003年、文藝春秋)と言われている。同書は、生前アルコールを愛飲していた中島氏らが取材した、安く飲めて肴も美味しい居酒屋を紹介したもの。

・ 2008年のリーマン・ショック以後の景気低迷で、安く酒が飲める居酒屋が注目されるようになり、雑誌やインターネットなどで全国のせんべろ系の居酒屋を紹介する特集が数多く組まれるようになった。

その後も消費者の節約志向は続く中、ファミレスや牛丼店などでリーズナブルな価格の酒が飲める、「ちょい呑み」ができるようになり、酒を提供する飲食店の様相が変わってきた。

せんべろと名の付く以前から安い酒と肴を提供してきたせんべろ居酒屋は、そうした時代の変化の中でも変わらぬ存在として、メディアに取り上げられている。

せんべろ居酒屋の特徴

・ せんべろ居酒屋に見られる特徴としては、以下のような点が挙げられる。

‐ 古き良き、昭和の雰囲気。情緒ある店のたたずまい。大衆居酒屋。
‐ 酒、肴ともに、100円~300円台のメニューが豊富。
‐ おでん、焼き鳥、串揚げ、コロッケ、唐揚げなどに代表される、家庭的な料理。
‐ 立ち飲みスタイル。長居する客は少なく、回転がはやい。
‐ 小規模な店構え。大人数ではなく、1人~2,3人程度で来店するのが適切。
‐ せんべろ居酒屋をはしごする客が多い。

・ せんべろ居酒屋は、全国各地にあるが、サラリーマンが集う飲み屋街に多く見られる。東京であれば、新橋、神田、上野、北千住、赤羽など。

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若者や女性からも注目されるせんべろ

・ せんべろ居酒屋は、もともとサラリーマンなどに愛用されてきたが、最近では、若者や女性からも注目を浴びている。若い女性がせんべろ居酒屋を体験する企画がテレビで放送されたり、若者や女性、せんべろ居酒屋初心者にせんべろ居酒屋を勧める特集がインターネット上で組まれたりしている。

・ せんべろ居酒屋を楽しむ若者らは、SNSなどでせんべろ居酒屋の情報を入手して来店し、その安さだけでなく「今どきらしくない体験を味わう」ことを楽しんでいる。せんべろの聖地として知られる東京葛飾・立石にあるせんべろ居酒屋にわざわざ京都から来店した若者らは、次のように語っている。

「京都でも立石は面白いって話題になっていて、一度来てみたかった。こんなところは今どきない。東京に来ると下北沢とかで飲むことが多いけど、この感じはいい」

(引用元:日経ビジネスONLINE|「せんべろ」、「ひるべろ」を面白がる若者

(参考)
Wikipedia|せんべろ
Amazon|せんべろ探偵が行く
琥珀色の戯言|せんべろ探偵が行く
日経ビジネスONLINE|「せんべろ」、「ひるべろ」を面白がる若者
日刊SPA!|コスパ最強決定戦 ちょい呑みチェーン VS せんべろ居酒屋・三番勝負
Retty|居心地の良さと安さで、誰でも気軽に常連になれる! サラリーマンの聖地「せんべろ居酒屋」で、粋な酒を楽しむコツ 2014.12.06
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